香ばしいかおりで食卓に特別感をもたらしてくれるパイ料理。パイ生地を手作りするとかなり時間がかかってしまいますが、冷凍パイシートであれば短時間で解凍でき、すぐに料理に使うことができます。
今回は、簡単スイーツから、食べ応えのあるメイン料理まで、パイを使った8つのレシピをご紹介!
- 冷凍パイシートはメーカーによって解凍時間が異なります。パッケージの説明に沿って解凍して使用しましょう。
- オーブンは電気式、ガス式コンベック、製造会社などの違いによって、熱の通り具合に差が生じることがあります。レシピで紹介している設定温度・時間を目安に、焼き上がり具合を目で確認しながら調理してください。
スイーツ系のレシピ
まずは冷凍パイシートを使ったスイーツのレシピをご紹介。
ひとくちサイズのお菓子や、スプーンやフォークで食べるしっかりめのデザートなど3種を選んでみました。
子供と作れる簡単おやつ「プチチョコパイ」
板チョコをパイで包んだひとくちサイズのスイーツ。ミニクロワッサン風に包むことで見た目が可愛らしくなります。
パン屋さんになった気分で、お子さまと一緒に作ってみてはいかがでしょう?バレンタインにもおすすめのレシピです。
材料(約10〜12個分)
- 冷凍パイシート・・・・・・1枚(約11cm×18cm)
- 板チョコ・・・・・・約1/2枚
- 卵黄・・・・・・1個
- 粉砂糖・・・・・・適宜
- 打ち粉(薄力粉)・・・・・・適宜
作り方
- 板チョコを1cm×3cmくらいの棒状にカットする。(室温が高い場合は、カットした後、一旦冷蔵庫に入れておく。)
- 解凍したパイシートを、底辺3cm、高さ11cmくらいの二等辺三角形にカットする。カットしたら打ち粉をし、めん棒で軽く伸ばす。
- 板チョコを底辺に置き、頂点に向かって巻き上げる。
- 全て巻き終えたら、パイの表面に解いた卵黄を刷毛で塗る。
- 190℃に予熱したオーブンで、約10分間焼く。
- 粗熱が取れたら、粉砂糖をまぶしてできあがり。
プチチョコパイを使って「チョコバナナパイ」にアレンジ
カスタードとパイの2つの食感!「マカオ式エッグタルト」
ポルトガルの修道院で作り始められたのが起源であるエッグタルト。その後、アジアにも伝わり、特に香港やマカオではたくさんの名店ができるほどの人気の焼き菓子にもなりました。
ところで、香港とマカオではエッグタルトに違いがあるのをご存知ですか?香港式のエッグタルトはクッキー生地、マカオ式はパイ生地でタルト部分を作っています。
どちらも甲乙つけがたい美味しさですが、今回はパリッとした食感のマカオ式エッグタルトを作ってみましょう。
材料(6個分)
- 冷凍パイシート・・・・・・1枚(約11×18cm)
- バター・・・・・・適宜
- 卵黄・・・・・・2個
- 砂糖・・・・・・大さじ3
- 牛乳・・・・・・50cc
- 生クリーム・・・・・・100cc
- バニラエッセンス・・・・・・2〜3滴
- 打ち粉(薄力粉)・・・・・・適宜
作り方
- 解凍したパイシートを6等分(約5.5cm×6cm)にカットする。打ち粉をし、直径7cmくらいのマフィン型(タルト型などでもOK)に貼り付けられるサイズになるまで、めん棒で1枚ずつ伸ばしていく。
- マフィン型にバターを塗り、パイシートを型に貼り付ける。フォークでパイの底部に穴を数カ所開ける。
- 丸く切り取ったキッチンペーパーをパイの上に置き、その中に重石を入れる。200℃に予熱したオーブンで、パイだけを8分ほど焼く。
- カスタードを作る。卵黄、砂糖、牛乳、生クリーム、バニラエッセンスを入れて混ぜ合わせる。きちんと混ざったら、茶こしなどを使って濾す。
- 焼き上がったパイから重石を外し、フィリングを入れる。200℃のオーブンで約10分焼いたら出来上がり。
王道パイをパフェにアレンジ「アップルパイ風パフェ」
パイの代表格といえば、アップルパイ。熱々のアップルパイにバニラアイスや生クリームを添えると、さらに美味しさが増しますね。そのトッピングをもっと強調して、パフェに仕立てたレシピです。お皿ではなく、縦型のグラスでアップルパイを味わってみましょう。
材料(2個分)
- 冷凍パイシート・・・・・・1枚(約11cm×18cm)
- 卵黄・・・・・・1個
- りんご・・・・・・1個
- グラニュー糖・・・・・・大さじ1.5
- バター・・・・・・15g
- シナモン・・・・・・適宜
- バニラアイス・・・・・・300g〜400gくらい
- ホイップクリーム・・・・・・150gくらい
作り方
- 解凍したパイを下の写真のように三角形に4等分する。
- パイの表面に卵黄を塗り、200℃に予熱したオーブンで5分30秒くらい焼く。焼き上がったら、粗熱を取る。(4つのパイのうち、きれいに焼き上がっているもの2つをトッピング用に、残りの2つは崩して使用します。)
- りんごをカットする。まずはトッピング用に皮付きのまま1/8を切り分け、さらに4枚にスライスしておく。残りのりんごは皮を剥き、1cmくらいのダイス状にカットする。
- 小鍋かフライパンにダイス状にカットしたりんご、グラニュー糖、バター、お好みの量のシナモンを入れ、弱めの中火で加熱する。グツグツし始めたら、弱火に落とし、ゆっくり混ぜながら、加熱し続ける。しんなりしてキャラメル色に近づいたら火から下ろし、粗熱を取る。
- 用意したグラスに盛り付けていく。底から順番にりんごのフィリング、バニラアイス、崩したパイ、ホイップクリーム、フィリングと層にする。グラスの口より上になる部分に、スクープしたバニラアイス、ホイップクリームでデコレーションし、トッピング用に取っておいたりんごとパイを飾る。お好みでシナモンを振りかけ、完成。
盛り付けは一例ですが、「しっとり」したものと「サクッ」としたものが重なり合うようにすると、食感コントラストが生まれます。
シナモンが苦手でしたら少なめでもOKです。
甘さを抑えたい場合は、フィリングのグラニュー糖の量を調節してみてください。
生クリームは泡立てなくても使える絞りに入った市販のホイップを使うと便利です。
食事系レシピ
続いて、ランチプレートや夕飯のおかずとしてもぴったりな食事系パイのレシピをご紹介しましょう。
パーティーメニューにもぴったり「ソーセージパイ」
ソーセージにパイを巻くだけのスナック系メニュー。こちらもお子さまと一緒に作れる簡単な工程です。
特に味付けをしなくても、サクッとしたパイから溢れるソーセージの肉汁だけで十分に美味しい一品。お誕生日会、クリスマスなどのパーティーメニューとして並べると喜ばれるフィンガーフードです。
材料(8本分)
- 冷凍パイシート・・・・・・1枚(約11cm×18cm)
- ソーセージ・・・・・・8本
- 卵黄・・・・・・1個
- 打ち粉(薄力粉)・・・・・・適宜
- ケチャップ・・・・・・適宜
作り方
- 解凍したパイシートを、横長になるように置き、縦に8等分する。
- パイ生地に打ち粉をし、めん棒で約半分の薄さになるまで伸ばす。
- ソーセージにパイ生地を巻いていく。
- パイの表面に卵黄を塗る。
- 200℃に予熱したオーブンで約10分焼く。お好みでケチャップなど添えて出来上がり。
パイを巻きつける時は、生地の厚さにムラが出来たり、重なりすぎて厚くならないように気をつけましょう。
スパイスの効いたソーセージで作ると、お酒のおつまみにもなります。
残ったカレーで作れる「チーズ入りのカレーパイ」
お惣菜パンのように食べられるカレーパイ。残ったカレー、あるいは市販のレトルトカレーでも作ることができます。朝ごはん、ランチにもぴったりのメニューです。
材料(2個分)
- 冷凍パイシート・・・・・・1枚(約11cm×18cm)
- 残ったカレー(レトルトカレーでもOK)・・・・・・大さじ4
- ソーセージ・・・・・・1本
- 卵黄・・・・・・1個
- ピザ用チーズ・・・・・・適宜
- 打ち粉(薄力粉)・・・・・・適宜
作り方
- 解凍したパイを2等分(約5.5cm×9cm)にカットする。打ち粉をして、めん棒で正方形になるよう伸ばす。
- パイ生地の中央に、カレールーを大さじ2杯、1cmくらいにカットしたソーセージ、ピザ用チーズをのせる。
- パイの四角を中央に集めて、しっかりくっつける。パイの表面に卵黄を塗る。
- 200℃に予熱したオーブンで15分ほど焼いたら、出来上がり。
食べ応えを出すためにソーセージをプラスしましたが、代わりにゆで卵、ツナ、コーンなどを入れてもいいですね。お好みの具材を入れて、いろんな種類のカレーパイを試してみてください。
パイを割りながら食べるスープ「さつまいものチキンポットパイ」
スープ類にパイをのせるだけで、特別感がグッと増しますね。今回はクリーム系のスープに合う、さつまいもを使ったチキンポットパイをご紹介します。寒い日に外から帰ってきた子供たちに出してあげたい、あったかメニューです。
材料(直径10cmくらいの耐熱カップ4個分)
- 冷凍パイシート(約10×10cm)・・・・・・4枚
- さつまいも・・・・・・100g
- 鶏むね肉(皮を取り除いた状態で)・・・・・・100g
- 玉ねぎ・・・・・・1/2個
- しめじ・・・・・・1/2株
- バター・・・・・・大さじ2
- コンソメ・・・・・・小さじ4
- 水・・・・・・250cc
- 牛乳・・・・・・200cc
- 塩、胡椒・・・・・・適宜
- 卵黄・・・・・・1個
- 薄力粉(とろみ用)・・・・・・大さじ2
- 打ち粉(薄力粉)・・・・・・適宜
作り方
- さつまいもを1cmくらいの角切りにして、600Wの電子レンジで2分ほど加熱する。
- 鶏むね肉も1cmくらいの角切りにする。玉ねぎはみじん切りにする。しめじは石づきを取り除き、1本ずつバラバラにする。
- フライパンを中火にかけ、バターを溶かす。最初に玉ねぎを炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら、鶏肉、しめじ、さつまいもを入れて一緒に炒める。
- 肉の表面の色が変わったら水100ccを加えて蓋をし、約5分間蒸す。
- 弱火にし、薄力粉(とろみ用)を振りかけ、全体に絡める。残りの水150ccを加えて、薄力粉をのばしていく。
- 煮たってきたら、コンソメを入れて溶かす。
- 牛乳200ccを数回に分けて入れ、とろみがつくまで全体をやさしく混ぜる。とろみが出てきたら、塩・胡椒で味を整え、火を止める。
- 打ち粉をし、解凍したパイをカップがしっかり覆えるくらいのサイズになるまでめん棒で伸ばす。
- 耐熱カップにシチューを入れたら、カップの縁に卵黄を塗ってパイを貼り付ける。
- 200℃に予熱したオーブンで13分ほど焼いたら出来上がり。
さつまいもはレンジにかけて少し硬さが残るくらいでOK。柔らかくしすぎると、その後の工程で崩れてしまいます。
子供に人気の材料でつくる「ポテトとベーコンのキッシュ」
キッシュの定番の具材と言えば、ほうれん草とベーコン。しかし、ほうれん草が入っているだけで、子供に食べてもらえないということも。
今回は、子供にも人気のじゃがいもを使ったキッシュの作り方をご紹介します。
材料(直径18cmのタルト型1つ分)
- 冷凍パイシート(約11cm×18cm)・・・・・・2枚
- じゃがいも・・・・・・1個
- 玉ねぎ・・・・・・1/4個
- ブロックベーコン・・・・・・90g
- オリーブ油・・・・・・小さじ1
- 塩、胡椒・・・・・・適宜
- 卵・・・・・・2個
- 牛乳・・・・・・大さじ2
- 打ち粉(薄力粉)・・・・・・適宜
- ピザ用チーズ・・・・・・適宜
作り方
- じゃがいもを1cmの角切りにカットし、600Wのレンジで3分加熱する。
- ベーコンも1cmの角切りにし、玉ねぎは薄切りにする。
- フライパンにオリーブオイルを引き、中火でじゃがいも、玉ねぎ、ベーコンを炒める。ベーコンに焼き色がついたら、塩・胡椒を2~3振りする。
- 卵を溶き解し、牛乳を加え、塩・胡椒を2~3振りする。混ぜ合わせたら、金網のザルで卵液を一度濾す。
- 打ち粉をし、解凍したパイ生地2枚を繋げて、めん棒で軽く伸ばしながら1枚のパイ生地にしていく。つなぎ目が目立たくなるよう、そして全体が均一の厚さになるように伸ばす。
- パイ生地をタルト型に貼り付ける。タルト型からはみ出たパイ生地はきれいに切り落とす。パイ生地の底部分にフォークで数カ所穴を開ける。(テフロン加工がされていないタルト型の場合は、パイ生地を貼り付ける前にオリーブ油[分量外]を型に薄く塗りましょう。)
- パイ生地の上にクッキングペーパーを敷き、重石を置く。230℃に余熱したオーブンで約10分間、パイ生地だけを焼く。
- 具材と卵液を混ぜ合わせ、タルト型に入ったままの焼き上がったパイ生地に入れる。上からピザ用チーズを散らす。
- 230℃のオーブンで8分ほど焼いたら出来上がり。
主役になる大皿料理「なすとひき肉のパイ」
最後にパイを使った大皿料理のレシピです。パイで包むのではなく「乗せるだけ」なので、ボリューミーでありながらも、あまり手間がかかりません。
パイの量がそれほど多くはなく、淡白な鶏ひき肉を使用しているので、料理として重たくならないところもポイント。見映えもいい料理なので、イベントや来客時のメインディッシュにもぴったりでしょう。
材料(約4人分)
- 冷凍パイシート(約11cm×18cm)・・・・・・2枚
- 鶏もものひき肉・・・・・・400g
- なす・・・・・・5本
- 玉ねぎ・・・・・・1個
- しめじ・・・・・・1/2株
- サラダ油・・・・・・小さじ1
- コンソメ・・・・・・小さじ1
- ケチャップ・・・・・・大さじ2.5
- 塩、胡椒・・・・・・適宜
- ピザ用チーズ・・・・・・適宜
- 卵黄・・・・・・1個
- 打ち粉(薄力粉)・・・・・・適宜
作り方
- なすは厚さ3mmくらいの半月切りにし、水に浸けてアクを抜く。玉ねぎはみじん切り、しめじは石づきを取り、1本ずつバラバラにする。
- フライパンにサラダ油を引き、鶏ひき肉を中火で炒める。火が通ったら、お皿に取り出す。
- 同じフライパンに野菜を入れて、しんなりするまで強火で炒める。火が通ったら、弱火にし、鶏ひき肉をフライパンに戻す。
- ケチャップ、コンソメを入れ、全体を混ぜ合わせる。コンソメが溶けたら、塩・胡椒で味を整える。
- 耐熱容器のサイズに合わせて、解凍した冷凍パイに打ち粉をし、めん棒で伸ばす。
- 具材を耐熱容器に移し、ピザ用チーズを散らして、その上にパイをのせる。(乗せ方は写真のように細長く切ったパイを編んでも、そのまま蓋をするようにパイを被せて包丁やフォークで切り込みや穴を開けるだけでもOK)
- パイの表面に卵黄を塗る。
- 200℃に予熱したオーブンで15分ほど焼いて出来上がり。
まとめ
スイーツからメイン料理まで、冷凍パイシートにはたくさんの使い道があります。冷凍庫に1パックをストックしておけば、ちょっと時間のあるときに、さっと解凍して子供たちのおやつを作ることもできます。
ぜひ便利な冷凍パイシートを使いこなして、献立の幅を広げてみてください。
アルファジャーナルの「今読みたい記事」がメールで届く!
アルファジャーナルのメルマガが届く「アルファあなぶきStyle会員」に登録すると、数ある記事の中から今読みたい厳選記事や、最新情報のメールが届きます。
会員限定の抽選プレゼントやオンラインセミナーのアーカイブ視聴など、会員特典もたくさん。
今すぐ登録して、アルファジャーナルをもっと楽しもう!
その他の記事はこちらをCHECK
https://journal.anabuki-style.com/
編集・発行
<著作権・免責事項等>
【本紙について】
・メディアサイト「アルファジャーナル」に掲載された記事を印刷用に加工して作成しております。
・アルファジャーナルにはあなぶきグループ社員および外部ライターによって作成される記事を掲載しています。
【著作権について】
・アルファジャーナルが提供する情報・画像等を、権利者の許可なく複製、転用、販売など二次利用することを固く禁じます。
・アルファジャーナルに登録される著作物に係わる著作権は特別の断りがない限り、穴吹興産株式会社に帰属します。
・「あなぶき興産」及び「α」(ロゴマーク)は、穴吹興産株式会社の登録商標です。
【免責事項】
・アルファジャーナルに公開された情報につきましては、穴吹興産株式会社およびあなぶきグループの公式見解ではないことをご理解ください。
・アルファジャーナルに掲載している内容は、記事公開時点のものです。記事の情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、必ずしも正確性・信頼性等を保証するものではありません。
・アルファジャーナルでご紹介している商品やサービスは、当社が管理していないものも含まれております。他社製品である場合、取り扱いを終了している場合や、商品の仕様が変わっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・アルファジャーナルにてご紹介しているリンクにつきましては、リンク先の情報の正確性を保証するものではありません。
・掲載された記事を参照した結果、またサービスの停止、欠陥及びそれらが原因となり発生した損失や損害について、当社は一切責任を負いかねますのでご了承ください。
・メディアサイトは予告なく、運営の終了・本サイトの削除が行われる場合があります。
・アルファジャーナルを通じて提供する情報について、いかなる保証も行うものではなく、またいかなる責任も負わないものとします。