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リビングに学習机を置いて学習環境を整える!効果的なレイアウトと工夫

子どもの小学校入学のタイミングで学習机を準備するご家庭は多いのではないでしょうか。
学習机の置き場所=子ども部屋をイメージするかもしれませんが、最近はリビングに学習机を置くという選択も増えているようです。

ちなみに我が家の小学5年生になる娘の場合、小学校入学時に子ども部屋に学習机を置きましたが、実際にはほとんど使うことなく、毎日の宿題はダイニングテーブルでやっています。
その理由を本人にたずねると「リビングは家族がいて落ち着くし、わからないことはすぐに質問できるから」とのこと。親の目が届くリビングには安心感があり、子どもにとって効果的な学習環境といえるのかもしれませんね。

そこで今回は、リビングに学習机を置く場合の効果的なレイアウトと工夫をご紹介します!学習机をどこに置こうかお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。


リビングに学習机を置くメリット4つ

テレビや雑誌・ネットで話題のリビング学習。リビングに学習机を置くことでどんなメリットがあるのでしょうか。

メリット1│適度な緊張感と安心感がある

自室での学習は、ついスマートフォンを触ったり漫画を読んだりして気がそれてしまうことも少なくないでしょう。しかしリビングであれば家族が同じ空間にいるので、適度な緊張感をもって勉強に集中することができます。

メリット2│疑問点はすぐに質問できる

近くに誰かがいることで、わからないことをすぐに・気軽に質問できるというのも安心材料のひとつですね。
勉強をきっかけに親子のコミュニケーションが増え、信頼関係が深まることにもつながるでしょう。

メリット3│集中力が養われる

またリビングは家族が集う場所なので常に生活音が聞こえ、ざわついています。そうした環境で勉強をすることが習慣になれば、自然と集中力が養われるでしょう。
周囲の音に惑わされない集中力は、学校の授業を受ける際や試験を受ける際などにも重要なので、早いうちに身につけておきたいものですね。

メリット4│学習習慣や片付け習慣が身に付きやすい

さらにリビングに学習スペースを設けることで「帰宅後に宿題を終わらせてからテレビを見る」「夕食後に勉強をしてから入浴する」など生活の中に学習時間を取り組みやすいのもメリットのひとつ。
リビングは家族の共有スペースであるため、散らかしっぱなしというわけにはいかないので、勉強道具を自ら片付ける習慣が身に着くことも期待できますね。


リビングに学習机を置く問題点5つ

もちろんメリットばかりではなく、リビングに学習机を置くことで発生する問題もあります。

問題点1│周りが気になり集中できない

リビングは自室と比べて生活音が気になる環境です。そのため慣れないうちは周りの音が気になって集中できないことも。
ただし、この生活音は集中力をつけるために必要であるとも捉えることができます。雑音の中で集中することに慣れるよう学習環境を整えてあげることが大切ですね。

問題点2│部屋が散らかる・ゴミが増える

文房具やノート、プリント類などが机周辺に散らかったり、鉛筆の削りカス、消しゴムのカス、不要な紙ごみなどが増えたりする問題が考えられます。

問題点3│照明が暗い

生活の場であるリビングはリラックスできる暖色系の照明が用いられることが多く、そのため勉強をするには暗く感じることも少なくありません。また照明の位置によっては、自身の影で手元がより暗くなることもあります。
リビング学習を効果的に行うには照明の調整が必要です。

問題点4│学習机を置くことでリビングが狭くなる

リビングに学習机を置くためには、その分の場所が必要です。ご家庭の間取りによっては、学習机を置くことでリビングが狭くなる点が気になることもあるでしょう。

問題点5│ダイニングテーブルを学習机代わりにする場合、イスの高さが合わなくて姿勢が悪くなる

学習机の代わりにダイニングテーブルを利用する方法もあります。しかしダイニングテーブルで勉強する場合、ダイニングのイスでは子どもの身長に合わず、姿勢が悪くなってしまいがち。
年齢や身長に応じて、座板の高さや足置場の高さを調整するのが理想的です。


問題点を解消する!リビングに学習机を置くときのレイアウト・工夫

いざリビングに学習机を置こうとすると、あれこれと問題点が挙げられますが、これらは全て工夫次第で解決が可能なのでご安心を。リビング学習を効果的に行う環境作りの具体策を紹介します!

「周囲が気になり集中できない」をレイアウトで解消する

子どもが学習に集中できる環境を作るためには、学習机のレイアウトを工夫する必要があります。レイアウトのポイントは3つあります。順に確認していきましょう。

  • 家族の生活動線から外れたところに学習机を置く
  • テレビが目につきにくいところに学習机を置く
  • 親の目が行き届くところに学習机をを置く

家族の生活動線から外れたところに学習机を置く

リビングは家族が生活する場所。そのため家族の生活音が気になり、勉強に集中できないこともあるでしょう。それを回避するには、家族の生活動線上に学習机を配置しないのが鉄則です。

例えば生活動線と反対の壁側への配置は、家族の移動が気になりにくく勉強に集中しやすい環境が作れます。またリビングを広く使うことができるので、学習机を置いてもすっきりとした印象を保てます。
しかし壁に向かって机を置くと、壁の圧迫感によって逆に学習効率が下がることがあります。その場合は、机の前に少し空間を開けるといった配慮をするとよいでしょう。

テレビが目につきにくいところに学習机を置く

リビング学習の妨げになりがちなのはテレビの存在です。勉強している時にテレビがついていたら、画面が気になりつい見入ってしまうのは仕方ありませんよね。

リビングに学習机を置く場合は、できるだけテレビが見えない位置になるよう配慮しましょう。
できれば家族で「勉強する時間はテレビを消す」などのルールを決めて、子どもの学習を妨げない環境作りに協力することも大切です。

親の目が行き届くところに学習机を置く

リビングで学習する醍醐味は、家族がそばにいるということ。せっかくリビングに学習机を置くのですから、できればお互いの様子が見えるレイアウトがよいでしょう。

例えば、キッチンカウンターの下のスペースを利用して学習机を置くのはいかがでしょうか。
キッチンで用事をしている親の顔が見えるので、子どもにとって安心できる配置です。また親としても、子どもの学習状況を把握できるのはいいですね。キッチンに向かって座るのでテレビも気になりません。
ただしキッチンカウンターは照明が暗くなりがちです。手元を照らすライトを置くなどして明るさを確保しましょう。

「部屋が散らかる・ゴミが増える」問題は、散らかる要素をなくして解消

学習机の周りが散らかる・ゴミが出るというのは仕方がないことです。リビングに学習机を置くのであれば、そうした状況を想定し、ある程度は受け入れるしかありません。
しかし次のような工夫を取り入れて片付けや掃除がしやすい環境を作ることで、子どもの自発的な整頓を促すことができたり、親のストレスが軽減されたりするかもしれません。

  • 学習机の周りに収納家具やゴミ箱を置く
  • 壁を利用してホワイトボードやコルクボードを設置する
  • デスクマットを活用する

学習机の周りに収納家具やゴミ箱を置く

勉強をする時には、教科書・参考書・辞書・文房具など、さまざまなものを使います。それらのアイテムは、学習机に向かった時にすぐに取り出せる位置に収納している状態が理想的といえますね。
ランドセル置きがついている学習収納棚を使用するのもいいですし、汎用性のあるシンプルなカラーボックスを使用するのもいいですね。さまざまなサイズのものが売られているのでお好みのものを探してみましょう。

また机周りを汚さないために、ゴミ箱は机のそばに置いておきましょう。できればハンディークリーナー、コロコロローラーなどの掃除道具も近くに設置しておくと、自分で出したゴミは自ら掃除をする習慣を身に着けることができて一石二鳥です。

壁を利用してホワイトボードやコルクボードなどを設置する

壁際に学習机を配置する場合、机のそばの壁を利用してホワイトボードやコルクボードなどを取り付けてみてはいかがでしょうか。
ボードには「大切なプリント類の収納として利用する」ほか、「時間割やTODOリスト、スケジュール表など頻繁に確認するものを貼る」といった活用方法もあるので、学習効率UPも期待できます。

デスクマットを活用する

鉛筆汚れや消しゴムのカスが気になるなら、汚れ防止になるデスクマットの利用がおすすめです。特にダイニングテーブルで勉強する場合は重宝すること間違いなし!
勉強の時だけ敷いて、使わない時はコンパクトに丸められるタイプが使いやすいですよ。マットの上で勉強していれば、食事の時間になった時に文房具やノートなどをのせたままさっと移動ができます。

「照明が暗い」問題には、スタンドライトを設置する

生活の場であるリビングの照明は、勉強をするには暗く感じることがあります。リビング学習の際はスタンドライトなどを用いて、手元に明るさを足すようにしましょう。スタンドライトを点灯することで、リラックスした状態から勉強モードに気分を切り替える効果も期待できます。

ちなみに我が家では、明るさ・色味を調節できるLEDのスタンドライトを使用しています。折りたためるタイプなので、使わない時はコンパクトに収納ができて便利ですし、LEDなので長時間使っても省エネで、本体が熱くなることもありません。
スタンドライトには、コンセントがなくてもモバイルバッテリーなどにつなげるUSBタイプや、充電式のコードレスタイプなどもあるので、自宅の環境にあった使いやすいタイプを選ぶとよいでしょう。

「学習机を置くことでリビングが狭くなる」問題は、机のサイズとデザインで対応

リビングのスペースに余裕がない状況でも、以下のような工夫をすればすっきりと違和感なく机を置くことができますよ。加えて生活動線をふさがないレイアウトを取り入れるとより効果的です。

  • 学習机のサイズは「幅100cm以下×奥行き50cm前後」を目安に選ぶ
  • 学習机の色・デザインは、リビングになじむシンプルなものを選ぶ
  • 学習机の代わりにダイニングテーブルを使用する選択肢もある

学習机のサイズは「幅100cm以下×奥行50cm前後」を目安に選ぶ

リビングには、ダイニングセットやソファー、テレビボードなどといった大きな家具がたくさんあります。そこに追加で設置する学習机は、圧迫感の少ないコンパクトなものを選びたいですね。ただし、いくら部屋を広く使いたいからと言って、教材や文房具など必要なものを広げるスペースが十分でない机では学習効率は低下してしまいます。
効率的に学習するためにも最低限のサイズの確保は必要です。大きさの目安として幅100cm以下×奥行 50cm前後の机が、コンパクトかつ学習に適した使いやすいサイズといえます。

学習机の色・デザインは、リビングになじむシンプルなものを選ぶ

キャラクターやポップな色柄を取り入れた学習机は子どもらしくてかわいいのですが、リビングに置くとインテリアに合わず机だけ浮いてしまうことが考えられます。リビングに統一感をもたせたいのであれば、リビングのインテリアテイストや家具の色に合わせたシンプルなデザインの学習机を選ぶと失敗しません。子どもが成長したあとも使い続けることができるデザインがおすすめです。

ただし、収納ゼロのシンプルを極めた学習机だと物があふれてしまい、リビングをすっきり見せるどころか逆にごちゃごちゃとした印象になってしまいます。それを回避するには、収納棚を組み合わせられる学習机を選びましょう。

学習机の代わりにダイニングテーブルを使用する選択肢もある

「我が家のリビングには学習机を置くスペースの確保が難しい」というご家庭の場合は、ダイニングテーブルを学習机として使ってもいいでしょう。
しかしダイニングテーブルは本来食事に使うテーブルです。食事の時間には、勉強道具を片づけ、鉛筆汚れや消しゴムのカスなどを取り除く必要があります。
また効果的なリビング学習を行うためには、少なくとも学習に必要なものを収納する棚・体に合ったイス・照明は用意する方がよいでしょう。

「イスの高さが合わなくて姿勢が悪くなる」問題は、体に合う専用のイスを用意して解決

ダイニングテーブルを学習机代わりに使う場合に問題になるのが、イスの高さが子どもの体格に合わずに姿勢が悪くなりがちなことです。

解決するには、やはり体に合う専用のイスを用意することです。座板の高さ、足置場の高さが調整できるイスは、年齢や身長に合わせてその都度高さを変えられるので、長く使い続けることができます。長い目で見るとコストパフォーマンスに優れているとも考えられるので、購入を検討してみるのもよいでしょう。

既存のダイニングチェアを使う場合は、座った時にひじの高さとテーブルの高さが一緒になるようにクッションや座布団などで高さを調整しましょう。ダイニングチェアに座った時に足がぶらぶらと浮いた状態になるなら、足置きになる踏み台を準備して、子どもが集中できる学習環境を整えましょう。


まとめ

リビングに学習環境を作る際のレイアウトや工夫のポイントをご紹介しました。「学習に効果的な環境」というのは「子どもが楽しみながら意欲的に勉強できる環境」といえるのではないでしょうか。

親子でコミュニケーションをとりながら進められるリビング学習は、導き方次第で子どものモチベーションを高められます。子どもの様子が目に付くがゆえに「早く宿題をしなさい!」「ここ間違っているよ」「もう少しきれいな字で書いたら?」などつい言ってしまいがちですが、ネガティブな言葉はできるだけ言わないように心がけ、「しっかり理解できているね」「集中して頑張っているね」などポジティブな言葉をかけてあげましょうね。

特に反抗期にさしかかった子どもは、あれこれ口を挟まれると反発します(笑)子どもを信用して見守ることの重要性を筆者は体感しております!
子どもの気持ちに寄り添った工夫を取り入れて、ご自宅のリビングに楽しく取り組める学習環境を作りましょう!

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