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くらしのヒント

スパイスカレーで身体の中からポカポカに 自宅でできる本格的なレシピとおすすめトッピング3選

昨今注目を集めるスパイスカレー。専門店の味をご自宅でも楽しんでみませんか?スパイスには「食欲増進」「整腸作用」「消化促進」などの効能があるといわれています。カレーに最適なスパイスの基礎知識をふまえて、ベースとなる本格的なスパイスカレーの作り方と、そのアレンジをご紹介します。


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市販のカレールーとは違う自作スパイスカレーの魅力

老若男女に愛される日本の家庭料理として人気の高いカレーライスは、市販の「カレールウ」を使って作るのが一般的。対して、スパイスカレーはルウを使わずに、「スパイス」からカレーを作るのが特徴です。スパイスを合わせて作るスパイスカレーの良さには、大きく3つが挙げられます。

小麦粉を使わないグルテンフリー

ほとんどのカレールウでは、とろみを出すために多くの小麦粉を使用しています。

小麦アレルギーがある人や、体質や健康上の理由でグルテン摂取を控える食生活を心がけている人には、市販のカレールウはおすすめできません。

その点、スパイスカレーは小麦粉を使わず、とろみのないサラサラとしたスープのような仕上がりです。添加物などを気にせず、スパイスの量も好みに合わせて調節できます。

市販のカレーより油分が少ない

カレールウには、使いやすい形に固めたり、味にコクを出したりするために、牛脂やラード、パーム油などの油脂が使われています。その量はなんと全体の30~40%とも。

具材を油で炒めたうえに、ルウの油脂もプラスされると、必然的にカロリーは高くなります。ダイエット中でカロリーを抑えたい方や、コレステロール値を気にしている方には、テンパリング(※)に使った油でそのまま材料を炒めるスパイスカレーがピッタリです。

使われる油分が少ない分、素材の味も感じられます。

※テンパリングとは、スパイスを油で炒めて香りを出す方法です。

ベジフードにすることも可能

前述のとおり、市販のルウは動物性油脂を使ったタイプが一般的。その点、ルウを使わないスパイスカレーは、食材や素材を自分で選べる良さがあります。

植物性の食材で揃えて作れば、宗教や健康上の理由により肉類を避けている方、またヴィーガンやベジタリアンでも楽しめるベジフードのカレーを作ることもできます。


実は難しくない!自由で楽しいスパイスの世界

「スパイスカレーはお店で食べるもの」「自作するのは難しそう」「どのスパイスを使ったらいいのかわからない」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、スパイスの基本を押さえれば、実はハードルはそこまで高くありません。

スパイスカレーの醍醐味は、スパイスの個性を理想のカレー像に合わせて調合する楽しさにあります。香りや辛さ、食感など、スパイスの個性を知って自分好みのスパイスカレーを目指しましょう!

スパイスカレーの鍵を握る「まろやか」「華やか」「香ばしさ」「土っぽさ」「深み」5つの香り

スパイスカレーの魅力は、その複雑な香味。その元となるスパイスの香りは、大きく5つに分類されます。使われるスパイスの香りの特徴を捉えて配合すれば、好みのスパイスカレーを作りやすくなりますよ。

まろやかな香り

「甘さ」を感じさせる香り。野菜料理に甘い香りのアクセントをつけることができます。臭み消しにも効果的です。

例:シナモン、ナツメグ、フェヌグリーク……など

華やかな香り

鼻からすっと抜ける草花を思わせるような「爽やか」な香り。清涼感をプラスしてくれます。

例:カルダモン、コリアンダー、フェンネル……など

香ばしい香り

「辛味を伴う刺激的」な香り。火や熱を彷彿とさせる刺激は、食欲を湧かせる効果もあります。

例:マスタード、レッドチリ(トウガラシ)、パプリカ……など

土っぽい香り

大地を思わせるような「ウッディでアーシー」な香り。木材や苦み、スモーキーさがあり、穏やかに香ります。

例:ターメリック、ブラックペッパー……など

深みのある香り

「エスニック感」を与えてくれる濃厚でどっしりとした香り。香りによって料理の仕上がりを引き締めてくれます。

例: クミン、コリアンダー、カレーリーフ、サフラン……など

ホールスパイスとパウダースパイス、どう使い分ける?

スーパーのスパイス売り場を見てみると、同じスパイスでも「ホール」「パウダー」の二種類があります。これは、それぞれ用途が異なります。調理の使いどころに合わせて、ホールスパイスとパウダースパイスを選びましょう。

ホールスパイス

ホールスパイスとは、乾燥させたそのままの形状のスパイス。香味がそのまま残っているため、テンパリングによって料理を香り高くするのに使われます。また、料理に食感を与えられるのもホールスパイスの特徴です。スパイスカレーでよくあるプチッとした食感は、シード系のホールスパイスを使うことで生まれます。

ただし粒が大きいため、下味付けなど、素材に密着させて味や香りを移す使い方にはあまり向いていません。また、シナモンやスターアニスのようにサイズが大きすぎるものは食べるのに向かない場合もあります。

パウダースパイス

パウダースパイスは、スパイスを粉状に挽いたものです。素材に下味をつける、煮汁になじませる、料理の仕上げに振りかけるなどの方法で、臭みを消したり料理に風味を加えたりすることができます。

使い勝手が良い一方で、粉末のため焦げやすく、水分の少ない状態で加熱する調理には向きません。

スパイスカレーにピッタリの入手しやすいスパイス6選

数えきれないほどの種類があり、奥深いスパイスの世界。何を選んでいいかわからない方に、これさえ押さえておけばスパイスカレーになる!というスパイス6種をご紹介します。

クミン

科名:セリ科クミン属・一年生草本

クミンはカレーには欠かせない、エジプト原産の植物です。種を乾燥させたものがスパイスになります。

そのままですとスッとした清涼感のある香りがあり、炒めるとナッツのような香ばしさが出てきます。多くの食材に合うオールマイティなスパイスです。

相性の良い食材:鶏肉、カボチャ、ジャガイモ、バター、青魚など

カルダモン

科名:ショウガ科ショウズク属・多年生草本

インド、スリランカ、マレー半島を原産とするカルダモンの果実の種子を乾燥させたスパイスです。爽やかでありながら、まろやかで、かつフルーティーな気品のある香りから「スパイスの女王」とも呼ばれています。

種に強い芳香があるため、ホールスパイスで使う際には、さやを割って種が油に触れるようにすると香りが出やすくなります。

相性の良い食材:鶏肉、牛乳、パイナップルなど

コリアンダー

科名:セリ科コエンドロ属・一年生草本

地中海を原産とし、根・葉・種ともにカレーにマッチする、華やかで爽やかな香りのスパイスです。香草(シャンツァイ)、パクチーとも呼ばれます。

外皮が固いため、種をホールで使う場合には、厚手の袋に入れてすりこぎで皮を割ってから使うと、香りがよく出ます。

相性の良い食材:キャベツ、ニンジン、鶏肉、サーモンなど

マスタード

科名:アブラナ科アブラナ属・一年生草本

スパイスとして使われるのは種の部分。インド原産はブラウン、南ヨーロッパはブラック、地中海沿岸はホワイトと、原産地によって色合いが異なります。

練り辛子の原料であることから辛そうなイメージがありますが、ホールの状態ではあまり辛味は出ません。テンパリングすることで外皮が柔らかくなり、プチッとした食感、穏やかな辛味、程よい苦みを添えます。

相性の良い食材:ニンジン、キャベツ、鶏肉、魚介類

クローブ

科名:フトモモ科フトモモ属・常緑樹

インドネシア、モルッカ諸島、フィリピン南部を原産とする、花のつぼみを乾燥させたスパイスです。甘くふくよかで奥深い香りが特徴で、肉類の臭み消しに重宝されます。

パウダーで使う場合は香りが強いため、少しずつ加減を見ながら入れるようにしましょう。

相性の良い食材:牛肉、レバー、鴨肉など

市販のカレー粉はプロの調合

焙煎・粉砕したスパイスのみを配合した「カレー粉」も、スパイスを扱う各社から販売されています。カレールウとは異なり、小麦粉や塩分など、カレーにとろみを出したり味付けをしたりするための余計な食材が入っていません。

スパイスの香りや味の特性はわかっても、香りの強さの出方はそれぞれ異なるうえ、他のスパイスとの相性もあります。初心者にとって、考えた配合がうまくいかなかったら……といった心配もあるはず。しかも一度にたくさんのスパイスを集めるのも大変です。そこで強い味方となってくれるのが、市販のカレー粉なのです。

市販のカレー粉は、万人に好かれる風味になるよう、複数のスパイスをその道のプロによる絶妙なバランスに調合、製造されています。

パウダースパイスにカレー粉を使うことで、失敗の少ないカレーを作ることができます。


万能なスパイスカレーの作り方

少し調べれば多種多様なスパイスカレーのレシピが見つかりますが、ここではアレンジしやすいベーシックなスパイスカレー(具なし)と、後から加えることでさらに香り高いものにしてくれるスパイスオイルの作り方をご紹介します。

基本のスパイスカレー

ベースとなるカレーをたっぷりと作っておき、食事のタイミングで小鍋に分けて、お好みの具材とスパイスオイルを加えて加熱することで仕上げるスパイスカレーです。

しゃぶしゃぶ用肉や一口大の鶏肉、シーフードなど、どんな具材とも相性が良く、まさに万能。素材の味がカレーに溶け出し、合わせる具材によって味わいが変わります。さらに、一皿分ずつ別の食材で作ることもできるので、食の好みに違いがある場合も対応可能です。

材料(10皿分)

【具材】

  • たまねぎ……中サイズ2.5玉(270g程度)
  • にんじん……中サイズ2本(260g程度)
  • セロリ……葉と細い茎を取った状態で1本(50g程度)
  • りんご……中玉1/4個(80g程度)
  • バナナ……小さめ1/2本(50g程度)
  • しょうが……大きめのもの2かけ(45g程度)
  • にんにく……大きめのもの3かけ(40g程度)
  • サラダ油……大さじ3
  • トマトピューレ……150g
  • お好みのスープストック(鶏ガラスープ、和風だし、コンソメスープなど)……1500ml
  • 粉チーズ……大さじ1
  • バター……5g
  • しょうゆ……大さじ2
  • 塩……適量

【スパイス】※目安です。お好みに合わせて調節してください

  • クミン(ホール)……大さじ1
  • クローブ(ホール)……大さじ1/4(およそ20粒)
  • カルダモン(ホール)……大さじ1/2(およそ15粒)
  • カレー粉……大さじ4(45g)

作り方

  1. たまねぎ、にんじん、セロリ、りんご、バナナをミキサーやブレンダーを使って粒感のある粗いピューレ状にする。
  2. にんにく、しょうがをすり下ろす。
  3. 大きめの鍋にサラダ油とホールスパイスを入れて中火にかける。パチパチと音がしてきたら2を加え、香りが立ってきたら1を加えて強火にし、焦げないよう絶えず混ぜながら炒める。
  4. 水分が飛んでもったりとしたらカレー粉を入れて炒め、香りが立ってきたらトマトピューレを加えてさらに3分ほど炒める。
  5. 粉チーズを入れて全体になじんだらスープを加えて30分ほど煮込む。バター、しょうゆ、塩を入れて味を整える。

ポイント

食材を炒める工程は、材料がはねやすいのでやけどに気をつけてください。

ベジフードにしたい場合、スープは「ベジブロス」や「昆布だし」のような植物性のものを使い、粉チーズとバターは「ココナッツクリーム」や「ピーナッツバター」で代用してください。コクのしっかりあるカレーになります。

ワンランク上の味にするスパイスオイル

カレーに加えると香り高さが増す、スパイスオイルの作り方です。スパイスカレーだけではなく、固形ルウで作ったカレーに1さじ垂らすだけでも、まるで専門店のような味わいに変わります。冷蔵庫保存で1ヵ月ほどもつので、作り置きもOKです。

材料(10皿分/約10×10×5.5cmのホーロー容器)

  • お好みのホールスパイス……適量
    (写真は、クミン大さじ3、トウガラシ10本、マスタードシード大さじ4、クローブ大さじ1、カレーリーフ大さじ2、カルダモン大さじ1を使用しています)
  • サラダ油……120g

作り方

  1. ホーロー容器にホールスパイスとサラダ油を入れる。
  2. 弱火で加熱する。
  3. プチプチとスパイスが弾けるような音が2~3回聞こえたら、火を止める。

ポイント

スパイスを焦がさないことが重要です。焦がすと苦みが出てせっかくの香りが焦げ臭くなってしまうことも。じっくり弱火で火を通していきます。


基本のスパイスカレーに合うおすすめの具材3選

どんな具材にも合うこのスパイスカレーですが、中でもイチオシ具材を3つ挙げてみました。具材に迷ったらぜひ試してみてください。1品に限らず、ミックスさせるのもボリュームが出ておすすめです。

揚げ野菜

季節に合わせた野菜を素揚げして添えます。「ジャガイモ」「たまねぎ」「ニンジン」といった定番もおいしいですが、春ならフキノトウや新じゃが、夏ならナスやシシトウ、秋ならレンコンやサトイモ、冬はカボチャやブロッコリー……と、四季折々の味覚を楽しむのもおすすめです。

その際にぜひ取り入れてほしいのが、緑黄色野菜。ベータカロテンを多く含む緑黄色野菜は、素揚げすることによってビタミンAを効率的に摂取できます。カレーに彩りを添えるだけでなく、栄養バランスの観点でももってこいの具材です。

牡蠣

うまみ成分がギュッと詰まった牡蠣。品種や産地、産卵時期など、味わいの違いを楽しめます。

カレーに生牡蠣を加えて加熱し、完全に火が通れば出来上がりです。スパイスの香味が利いたカレーのスープに牡蠣から溶け出た旨味が合わさって、スプーンが止まらないはず!

冷凍牡蠣を使用する場合は、臭み取りを入念にしておくことがコツ。片栗粉で洗ってよくすすいだあとに牛乳に15分程度浸しておくと、真っ白で臭みのないプリプリの牡蠣カレーになります。

きのこ

一年を通して安定して手に入るきのこ。日本人に不足しがちなビタミンDを多く含んでいるうえ、脂溶性のため、カレーとの食べ合わせもバッチリです。

また、きのこにはグルタミン酸やグアニル酸など、うまみ成分が豊富。冷凍保存をするとその成分が増幅するので、複数のきのこをミックスさせて凍らせたまま調理しておいしくいただきましょう。

きのこの冷凍法については、こちらの記事を参考にしてみてください。

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まとめ

人気を集めているスパイスカレーを、スパイスの解説、アレンジしやすいレシピとともにご紹介しました。奥が深いスパイスの世界、ぜひいろいろと試して、ご自身や家族の好みに合う調合を見つけてみてください。スパイスを上手に生活に取り入れて、おいしく健やかに過ごしましょう!

【参考文献】
日沼紀子『スパイス・マトリックス』(2024), 誠文堂新光社
水野仁輔『スパイスカレー新手法』(2021), パイ インターナショナル
水野仁輔『いちばんやさしいスパイスの教科書』(2017), パイ インターナショナル

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