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部屋配色
くらしのヒント

色の性格を取り入れて快適な暮らしを。部屋別のインテリア配色の考え方

インテリアの配色を決める際に大切なのは、「その部屋を何の目的で使用するのか」「誰がどのくらいの頻度で使用するのか」そして「どんなイメージの部屋にしたいのか」といった目的に、色の持つ性格をマッチさせることです。
どんなに素敵な配色を取り入れても、使いどころが適切でなければ落ち着かないお部屋になってしまいますよ。

今回は、部屋ごとのインテリア配色を考えるポイントを紹介します。
部屋の機能と目的にマッチした色を選んで取り入れて、使い方にあった配色を考えましょう。

インテリアの配色を決める色彩計画

リビングは淡い色の同系色がおすすめ

リビング

リビングルームは家族の団欒の場であり、憩いの場です。
また来客をもてなす場になることも多いので、誰にとっても違和感のない雰囲気を演出したいところです。
広い面積をとるカーペットやカーテンは、柄が大きいものやキツイ色のものは避け、淡い色の同系色で揃えるのが無難です。アクセントは小物でつけるのが良いでしょう。
部屋の配色を決める場合は、大きいところから順に行うと失敗がないですよ。
(例)床・壁・天井⇒ドア⇒大きい家具⇒カーテン・ブラインド⇒小物。


ダイニングは明るいソフトな色を中心に

ダイニング

ダイニングは、料理をおいしく見せ、楽しく食事ができる環境作りが大切です。基本的に赤や黄などの暖色系の色は食欲を増進させる効果があると言われていますので、全体に明るい色を使うと良いでしょう。インテリアは、強い色やはっきりとした模様を避け、明るくソフトな色でまとめることをお勧めします。

テーブルや棚などの家具は、同じシリーズの物がベストですが、単品で揃える場合は、色調をそろえて、同じイメージのものを置くと統一感がでます。
テーブルクロスなど簡単に変更できるファブリックで統一感を出したり、逆に季節ごとに変えて気分をかえるといいですよ。

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寝室は全体をソフトな色調で安らぎを演出

寝室

寝室は睡眠の場であり、プライベートな空間です。一生の約3分の1を過ごす部屋ですから、安らぎのある穏やかな雰囲気を演出したいところです。
基本的には、全体をソフトな色調でまとめた方がストレスを感じません。

全体の色調をまとめるためには、部屋の中で広範囲を占めるベッドカバーやカーテンの色を上手にコーディネートしましょう。
例えば、カーテンが派手な柄物の場合は、ベッドカバーは無地といったように大きな布地でバランスを取り、カーテンに使われている色の一つをカバーの色に利用するといった工夫をすると、全体にまとまりが生まれます。


キッチンは色数を少なく、トーンを揃えよう

キッチン

キッチンは機能性だけでなく、楽しく作業ができ、さらに安全性にも配慮することが大切です。キッチンは、とにかく物があふれまとまりのない空間になりがちです。それを解消するには、色数をできるだけ少なくし、キッチン全体のトーンをそろえることです。
例えばキッチンマットなど小物類の色を統一するだけで雑然とした雰囲気を避けることができます。


バスルームはリラックス感を重視

バスルーム

バスルームは一日の疲れをとり、心身ともにリラックスさせる場です。清潔感があり、かつリラックスできる雰囲気を演出しましょう。
明るい色は広さや高さを感じさせるので、広いスペースが取れない場合は、明るい色でまとめると良いでしょう。
シャンプーやリンスなどのボトル類は購入した容器をそのまま使用するより、好みのカラーのボトルに詰め替えるなどすると個性を出すことができますよ。


トイレは清潔感重視で圧迫感のない色味を

トイレ

トイレは爽やかさや清潔感のある雰囲気と同時に、狭い空間なので圧迫感がでないようにしましょう。
広い印象にするためには、明るい色でまとめ、あまり飾り立てないことです。また、すっきりとした清潔感を出すために、色はあまり使用せず、1、2色におさえると良いでしょう。


子供部屋は成長に合わせて配色を変化させる

子供部屋は、幼児期は「遊び中心」、小学生以降になると「勉強中心」と用途が変化していく部屋です。

子ども部屋

幼児期は、赤や黄色など、はっきりとした色に敏感に反応する傾向があります。また、感性豊かな子供に育てるためにも多くの色に接する機会を持たせましょう。
小学生になったら、勉強に集中できるように、淡いブルーやベージュなど、柔らかい色調の部屋にすると良いでしょう。

子ども部屋

なお、子供部屋だからといって、壁や天井にかわいらしいクロスを使用すると、成長後に困る場合がありますので、広い面積を占める場所にはシンプルな色を使うようにしましょう。
いつでも簡単に取り変えることができる小物やカーテンで子供らしい色使いや柄を取り入れたり、後からはがせる壁紙やウォールステッカーを使って変化をもたせたりするのがお勧めです。

また、子供の成長に合わせて壁紙を張り替えることももちろん可能です。
こちらの記事ではマンションでの壁紙の張替えの注意点と概算費用を解説していますので、あわせて参考にしてください。

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高齢者向けの部屋は分かりやすさ重視でアクセントを取り入れて

高齢者向け

高齢になると、身体の機能が衰え、動作が鈍くなるだけでなく、物が見えにくくなったりします。
特に寒色系の色の区別がつきにくくなり、明るさも20代の人の3倍の照度が必要になると言われています。
壁とドア、床と壁などを同じ色にすると区別がつきにくいので、色をはっきりと分けたり、境目が分かるように印をつけたりして、安全性を考慮しましょう。

また、単調な色使いにすると老化が進行する可能性があります。活力をもたらす暖色系の色やグリーンで適度にアクセント色を取り入れて、刺激のある空間を演出すると良いでしょう。

インテリアの配色を決める色彩計画

まとめ

部屋の用途に合った配色のコツをお伝えしました。
配色のコツを押さえたら、大まかな色彩計画をもとにインテリアを組み立てていきましょう。
色彩計画の基本は「ベースカラー70%、テーマカラー25%、アクセントカラー5%」。こちらの記事を参考に、目的に合った素敵な配色を実現してくださいね。

インテリアの配色は色彩計画から考える!基本から広く見せる色の使い方まで
部屋全体の配色をまとめるためには、ベースカラー・テーマカラー・アクセントカラーの配分を考える色彩計画(カラースキーム)を考えてみましょう。そして、それぞれに効果を考えた配色をすることで、お部屋の印象を思い通りにまとめることができますよ。

※この記事は、2012年6月~2012年8月に公開されたアルファあなぶきStyle内コンテンツ記事を再編集したものです。

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