「もうそろそろ子供も大きくなってきたし、便利な場所で販売されているあのマンションでも考えてみようかなぁ~」と思って、ふとポストに入っているチラシを見たときに、
「分譲価格●●●●万円ってチラシで見るけど、私たちに合った価格って一体いくらなんだろう?」
「部屋数って、みんなどうやって決めているんだろう?」
と疑問に思ったことのある方は多いのではないでしょうか?特に4人家族の方は、今後の子供部屋や教育資金などのこともあり、このような疑問を持つ方が多いようです。
収入や支出、子供の性別や年齢差、趣味や荷物の多さ、考え方の違いによって最終的に選ぶ間取りは異なるものの、分譲価格と間取りの種類がある程度決まっているマンションでは、予算・部屋数・使い方の3点をおさえることで、自分に合った予算内の部屋数の間取りを選ぶことができます。
そこで今回は「4人家族の方が予算内で選べる最適なマンションの間取り」についてご紹介いたします。
マンションの部屋選びでお悩みの方へ
マンションの部屋選びでは、間取りや方角、階数など悩むポイントがたくさんあります。
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・生活スタイルから考えるお部屋の向き
・家事動線のよい間取りの選び方
Step1 自分に合った予算を計算してみよう
「何千万円の分譲価格でマイホームをご検討でしょうか?」と質問されて答えられるでしょうか?ほとんどの場合「何千万円っていわれても想像できないなぁ」となってしまいます。
では「今の家賃と比較して、月々いくら位の住宅ローンのお支払いでマイホームをご検討でしょうか?」と質問されるとどうでしょうか?
「家賃が5万円だから、6万円ぐらいまでの住宅ローンなら大丈夫かな?」
「毎月6万円、ボーナス払い12万円までの住宅ローンなら大丈夫かな?」
「管理費や修繕費、駐車場代も含めて、毎月6万円、ボーナス払い10万円までの住宅ローンなら大丈夫かな?」
などなど、様々に出てくるのではないでしょうか。
マンションギャラリーでは、営業スタッフが住宅ローンの説明だけでなく、住宅ローン減税や固定資産税、一般的な税金の説明もしてくれます。ローン電卓や専用ソフトを使い、お客様に合った資金計画書も作成してくれるので、予算を決める際のお勧めはマンションギャラリーで相談することです。
月々の住宅ローン支払い希望額から、分譲価格を計算する手順
ここでは目安となりますが、「月々の住宅ローン支払い希望額が、何千万円の分譲価格に相当するか?」について計算する方法もあるのでご紹介いたします。
住宅ローンの「月々の支払い希望額」を決める
管理費、修繕費、駐車場代等の支払いも含める場合は「月々の支払い希望額」から引く。
支払い希望額6万円で管理費・修繕費・駐車場代等の合計が2万円なら
6万円-2万円=4万円
ボーナスを併用の場合は1回当たりの希望額を決め「ボーナス払い月平均額」を計算する
1回あたりのボーナス払いの希望が12万円なら
12万円×2回÷12ヶ月=2万円
「月々の支払い希望額」と「ボーナス払い月平均額」を足し3,000円 で割り100倍する
この数値が、希望の支払い額で購入することが出来る分譲価格の目安(単位は万円)
月々の支払い希望額4万円、ボーナス払い月平均2万円なら
(40000円+20000円)/3000円 ×100=2000万円
3,000円 は何の数字?
3,000円 とは、100万円を35年間の住宅ローンで借りた場合の1ヶ月の支払額です。毎月30,000円が支払いの希望額であれば、1,000万円の分譲価格で検討すればよいという発想です。
では、金利は何%で計算した場合なのでしょうか?それは、0.8%~1.95%です。金利0.8%の場合で月々2,730円、金利1.95%の場合で月々3,287円の支払額となり、その平均が約3,000円です。(100万円あたり月々-270円~287円程度の誤差が生じます。)
なぜ0.8%~1.95%の金利で計算するかというのにも理由があります。
現在の住宅ローンの金利がこの範囲で組むことが出来なければ、目安にならないのはもうお分かりですよね。平成28年5月現在のフラット35の住宅ローン金利は、住宅金融支援機構によると0.96%~1.52%となっています。(金融機関、商品によって住宅ローンの金利はそれぞれ異なります。)
ただし、住宅ローンの金利は毎月見直しがあり変動します。金利が0.8%~1.95%の範囲で収まらない時代に3,000円で計算してしまうと誤差が大きくなり「全然違うじゃない!」となってしまうのでご注意ください。その他にも「35年返済でなく20年返済で住宅ローンを借りたい」という返済年数が35年でない場合も目安として利用できませんし、その他諸費用も別途必要なります。
具体的な計算方法3パターン
月々の支払いのみを希望の場合
(例)月々の支払い希望額6万円の場合
- 住宅ローンの月々の支払い額 60,000円
60,000円÷3,000円×100=2,000万円
月々の支払いとボーナス払いを希望の場合
(例)月々の支払い希望額6万円、1回あたりのボーナス払い12万円の場合
- 住宅ローンの月々の支払い額 60,000円
- 1回あたりのボーナス支払い額 120,000円
- ボーナス払い額の月平均 120,000円×2÷12=20,000円
60,000円+20,000円=80,000円
80,000円÷3,000円×100=2,667万円
月々の支払いとボーナス払いを希望の場合
(例)月々の支払い希望額6万円、1回あたりのボーナス払い10万円、管理費・修繕費・駐車場代等2万円の場合
- 住宅ローンの月々の支払い希望額 60,000円
60,000円-20,000円=40,000円
- 1回あたりのボーナス支払い希望額 100,000円
- ボーナス払い希望額の月平均 100,000円×2÷12=16,667円
40,000円+16,667円=56,667円
56,667円÷3,000円×100=1,889万円
Step2 子供部屋が必要な期間を考えてみよう
子供部屋が何部屋必要なのか?いつぐらいには与えてやりたいのか?については4人家族の方であれば、ある程度イメージしやすいのではないかと思います。
下の表を利用していただくとよりハッキリとイメージできるようになるので、ぜひ使ってみてください。
年齢だけでなく、学年を記入したり性別で色分けすることで、子供部屋が必要となる期間が分かりやすくなりますよ。使い方ですが、こちらも3つのケースを例に具体的な計算方法をご説明します。
(例1)長男6才・次女3才、小学校1年生から子供部屋を与えたい場合
(例2)長男9才・長女3才、小学校4年生から子供部屋を与えたい場合
(例3)長男9才・次男3才、中学校1年生から子供部屋を与えたい場合
このように「子供部屋を与えたい時期」「子供2人の年の差」「性別」の3つをこの表を使いハッキリさせることで、「4部屋は必要かなぁ」と思っていた方が、「4部屋必要な時期間って意外と短いなぁ。それなら3部屋でもいいかな?」となるケースも珍しくありません。場合によっては、子供2人でも子供部屋は1部屋で大丈夫というケースもあります。
【番外編】我が家のライフシミュレーション
我が家の場合をご紹介したいと思います。
- 5人家族、私の場合 (当時29歳・妻28歳・長男6才・次男3才・三男1歳)
- 月々の支払い5万円、1回あたりのボーナス払い15万円までが希望予算
ライフシミュレーションはこのようになります↓↓↓
本当は、子供たちには小学4年生ごろから部屋を与えてやりたいと考えていましたが、残念ながら私の希望予算では4LDKの間取りを手に入れることは無理でした。当然今後の教育資金のこともあり予算を上げることはできません。そこで購入したのは2階の3LDKで85平米の2,390万円の間取りです。
- 中学1年生になってから子供部屋を与える。
- 1部屋に2段ベッドと机を2つ並べて置いて、次男と三男の部屋とする。
というふうに、家具の工夫と考え方を変えることでマンションを購入しました。
ライフシミュレーションをご覧の通り、それでも平成30年の1年間は1部屋足りません。
この1年間は三男の子供部屋がないか、夫婦の寝室がリビングダイニングになってしまうか……という状況です。ただこの1年が過ぎれば、長男が大学に進学するか社会人となるので、三男に長男の部屋を与えてやることができます。
「そこまでして購入しようと思った理由はなに?」と思われた方もいらっしゃるのではないかと思いますので、少しご紹介しますね。
私がマイホームの購入を考え始めたきっかけをとても簡単に説明すると、妻の家事と育児の負担を少しでも軽減できればと思ったことです。その希望は叶えることができました。いくら部屋数が十分の部屋が予算内で購入できていたとしても、この希望を満たすことができなければ購入はしていなかったと思います。
また、部屋数が足りないおかげで、リビングに家族が集まり兄弟3人とても仲良く育っているような気がします。
もし皆様が予算内で希望の間取りが手に入らずにお悩みのようであれば、もう一度マイホームを検討しようと考え始めたきっかけを思い出してみてはいかがでしょうか?
Step3 子供部屋以外に必要な部屋を考えてみよう
ほとんどの人は「部屋数は多いほうが良いし、予算は抑えたい」と考えると思います。私もそうです。
子供部屋や寝室のように、必要な部屋は確保しないといけませんが、そうでない部屋については極力我慢するのが無難です。「自分の部屋も欲しいし、収納部屋や趣味に使う部屋も欲しいなぁ」となり予算内で収まらなくなってしまいますよね。
ただ、本当に予算内で必要な部屋数が確保できない場合は、どのように対応すればよいのでしょうか?
予算が急に上がることはないので、部屋数を減らすことができるかどうかもう一度検討してみましょう。部屋数が必要な時期は一生のうちで数年間と考え、子供部屋を与えるタイミングや家具を工夫して使うのも方法のひとつです。
まとめ
今回ご紹介したポイントをしっかりとおさえておくことで、漠然とあれこれ考えるより、きっとよい間取り選びができるようになりますよ。
- 予算内で購入できる分譲価格は、毎月の住宅ローン支払い希望額から計算できる!
- 子供部屋を与える期間やタイミングは、ライフシミュレーション上で考える!
- 間取り選びだけで全てが決まるわけじゃない!
今回の記事が、4人家族の皆様にとって、マンションの間取り選びの参考となる事が出来れば幸いに思います。
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