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マンション選びにおけるエレベーターチェック3項目

マンション購入を考える時に、エレベーターについて考える人は少ないでしょう。

様々なマンションのパンフレットを揃えて、図面や価格を比較したり、物件から駅までの距離を確認したり、周辺施設を調べたりして、後悔しないように慎重に吟味をします。しかしその時に、エレベーターの規模や速度、住居までの距離などを考えている人は決して多くありません。

しかし実はマンション生活の中で、最も利用する共用施設はエレベーターです。仮に、1日1分間エレベーターを利用し、30年間過ごした場合、実に180時間もエレベーターの中で過ごしている事になるのです。

そこで今回は、エレベーターでのストレスを紐解きながら、エレベーターでの快適な過し方をご紹介いたします。この記事を読んで、毎日使うエレベーターの概要を知り、より快適な住まいを手に入れて頂けると幸いです。


マンションのエレベーターでストレスに感じること

騒音

エレベーターに部屋が隣接している場合、エレベーターの稼動音や各階に止まった際のアナウンス、エレベーター待ちや降りた人の声なが気になることがあります。

待ち時間

マンション規模の割にエレベーターの数が少なく、急いでいてもなかなかエレベーターが来ない等の問題です。特に朝の出勤時間にはストレスを感じる方も多いでしょう。

防犯面

エレベーターは密室空間であり、逃げ場がありません。一人でエレベーターを利用する際不安に感じる方は多いのではないでしょうか。


エレベーターストレスを解消するマンション選びのポイント

【騒音】部屋からの距離・窓の位置

マンションによって、設置されるエレベーターの場所は様々です。
最も良いのは、エレベーター近くの部屋を選ばない事ですが、気に入った部屋がたまたまエレベーター近くだったという場合は、エレベーター位置を確認して、部屋の窓の工夫などを検討してください。

例えば、各住戸間にエレベーターがある場合

エレベーターの隣に住戸があると、部屋から降りて来た人の声、各階の到着アナウンスなどがより聞こえやすくなる場合があります。
分譲マンションなどでは、壁を厚く設計するなど聞こえにくいように配慮していますが、築年数の古いマンションの場合や、賃貸マンションの一部では、エレベーターの稼動音が聞こえる場合もあります。

共用部を挟んでエレベーターを設置している場合、

エレベーターと各住戸の間に共用廊下などを挟む事によって、人の声・各階の到着アナウンス・エレベーターの稼動音を和らげる事ができます。
また、エレベーターに近い部屋窓を2重サッシへ変更する事で、エレベーターのみならず、共用廊下での音も気にならないようになります。

騒音が気になる場合は、エレベーターの設置位置や部屋窓に着目するのも一つのポイントです。

【待ち時間】エレベーターの速度・設置数

急いでいる時、エレベーターに乗る前や乗っている間の時間が長くストレスを感じる事が多々ありますよね。
そういった不満も、エレベーターの昇降速度を確認することで、少しだけ和らげる事ができます。なぜならエレベーターの種類によって、各階に移動する速度が違うからです。

一般的なエレベーターであれば、分速45mが主流になっていますが、マンションによっては分速60mや分速90mなど早いものもあり、時間の短縮が可能になります。またエレベーター負荷に応じて、力に余裕があれば、高速モードに切り替わるタイプも少数ながら存在します。
新築マンションを検討する際は、物件概要にもマンションの昇降速度が記載されている場合があるので、チェック項目の1つに加えてください。

さらに、マンション戸数や階数に対してエレベーターが何基あるかも重要です。適正台数に関しては、法律などの規正はありませんが、100世帯までで一基を目安にすると良いかと思います。

【防犯】防犯カメラ・非常ボタンの設置

エレベーターは密室であり、人目もなく逃げ場もないため、格好の死角となる可能性が大いにあります。

エレベーター内での犯罪というと子どもや女性・高齢者の被害を考えてしまいますが、男性が恐喝被害に合う事件も少なくありません。そんなエレベーター内の犯罪が増加する中、各メーカーも様々な技術で安心を提供しています。


例えば、エレベーターの入口には防犯カメラ設置され、乗る前のエレベーター内の様子が伺えます。また乗っている間もエレベーター内の状況が把握できるので、犯罪を抑止できる効果があります。
防犯カメラを設置している場合としていない場合で比較すると、犯罪抑止力76.4%、犯人特定率66.5%と、より安心度が高くなっています(三菱ビルサービス調査報告書調べ)。
防犯カメラは録画機能がついているものが多いので、犯人特定率が高くなっています。

さらにエレベーター内部には、非常ボタンが2箇所ついているケースがあります。ほとんどのエレベーターは、開閉ボタンのすぐ近くに設置されています。非常ボタンを押した場合、外部への連絡手段は主に3つのパターンに分かれます。

  1. メンテナンス会社のコールセンターに繋がる
  2. ベルだけが鳴る
  3. 建物内のインターフォン(管理人室に繋がる)

【1】の場合は、24時間対応している会社がほとんどですので、いつ押してもコールセンターにつながり安心です。
【2】の場合は、ボタンの押すと、共用部、主にエレベーターに異常を知らせるベルが鳴ります。
【3】主に管理室や共用部(1階のエントランスホール)に通話機器を設置し、インターフォンのように通話ができます。


エレベーター内でも快適に過ごすポイント

マンションに住まうと、エレベーターに乗る時間は少なからずあります。冒頭でも述べましたが、仮に毎日1分間マンションのエレベーターを利用し30年間住んだ場合、エレベーター内で180時間もの時間を過ごすことになります。
日々利用するものだからこそ、少しでも快適に少しでも利便性の向上を目指し、様々な機能を持つエレベーターが開発されています。それらの機能をご紹介いたします。

News紹介機能

その日に起こった、Newsを紹介してくれる機能がついています。天気予報も紹介してくれるので、朝出勤する前、子供を幼稚園に送る際などに、傘を取りに帰る機会を与えてくれます。
また、他人と一緒にエレベーターに乗っている時間が気まずいと感じる人は、昇降時間に画面を見ていると気が紛れますし、時間も短く感じる事ができるでしょう。

良質な空気で密室空間も快適機能

エレベーターは、朝、昼、夜といろんなタイミングで不特定多数の方が利用します。
そういった場合、エレベーター内の臭いが気になるという人も多いようです。臭いが気になる人には、密室空間でより良い空気で過ごせるように、マイナスイオンが出る機能があります。
この機能付きのエレベーターを設置したマンションに住めば、出勤前には綺麗な空気を吸ってすがすがしい気持ちで出かける事ができ、仕事から帰宅した時は、リラックスして仕事モードから自宅モードに切り替える時間を取ることができますね。

気まずい時間も音楽で快適機能

エレベーターの狭い空間では、必ずしも一人で乗車するとは限りません。2人、3人と乗った場合、沈黙が苦痛に思うこともありますよね。
そんな方には、エレベーター内で音楽が流れる機能をご紹介します。さまざまな時期、時間帯に応じて、いろんな音楽を流す事で、無言のエレベーター内の緊張を緩和し、気を紛らわせてくれます。


まとめ

マンションを探す上で、立地、間取りなどは十分吟味するので、利便性や間取りに対する不満は比較的少なくなります。
しかし、意外な落とし穴としてエレベーターのストレスがあります。
エレベーターの知識や問題点を知り、実際に住んだ場合のシミュレーションを行う事で、エレベーターでのストレスが少なくなります。
これから、賃貸マンションや分譲マンションを検討している方には、3つのチェックポイントを抑えつつ、より快適に過ごせる機能にも目を向ければより豊かな時間を過ごせるのではないでしょうか。
この記事を読んで、少しでも今後のマンション生活での不満が無くなれば幸いです。

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