ご家族の方が、お住まいについて考えるタイミングというのは様々ですが、大きくは結婚、出産、子供の進学、子供の独立のタイミングが多いと言われています。総じて言えるのは、ご家族構成やライフスタイルの変化によって、より良い住まいを探されるのだと思います。新婚さんの場合、新しい新居として「とりあえず賃貸マンションに住む」ことが一般的なのではないでしょうか?
しかし、住宅ローン低金利や今後の消費税の増税など、好条件が揃っている現在、賃貸に住み始めてから数年で、マンション購入を考え始められる方も多くいらっしゃるようです。
今回は、新婚さん向けにて「マンション購入を考えているが不安……」というお気持ちが少しでも解消されるよう、マンション購入にスポットを当てながら、お住まい探しのポイントをご紹介したいと思います。
これからマンション購入を検討されている方へ
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・マンションの購入を検討するときの注意点
・マンションを購入してから入居までの手続きの流れ
新婚さんには「マンション購入」がおススメ!
数年後に住宅購入を考えているのではあれば、マンション購入がおススメ!
マンション購入といえば、少しハードルが高いように感じられますが、「お子様の誕生」もしくは「お子様の進学」の時期に住宅購入を考える可能性が高いのであれば、新居としてマンション購入をおススメいたします。
退職までに住宅ローンを完済できる!
住宅ローンは一般的に最長35年のとても長いローンです。一般的には、退職までの現役中に完済の目処が立つような借入額にした方が良いと言われています。
退職金を、住宅ローンの完済に充てるのは危険です。
仮に退職年齢が60歳とした時、25歳で住宅ローンを開始すれば退職時に完済ができます。それより10年後の35歳で住宅ローンを開始すれば、完済は75歳。年金制度が年々縮小されていく中で、老後の生活費に住宅ローンが重く圧し掛かってきます。
晩婚化が進む中、結婚の時期が30歳を越えてからという方も多いと思いますので、住宅ローンは少しでも早く開始した方が良い場合もあります。
団体信用生命保険に加入できる!
多くの住宅ローンに、団体信用生命保険に加入することが必須となっています。団体信用生命保険とは、債務者が住宅ローン返済中に死亡・高度障害になった場合、住宅ローンの残債が0円になる保険です。
結婚前であれば、ご自身のお葬式代くらいがまかなえる生命保険に加入していれば充分だったかと思いますが、家族ができるとそういうわけにはいきません。住宅ローンを組み、団体信用生命保険に加入する場合、逓減型の生命保険に入ったことと同じ意味合いとなりますので、新たに家族の生活を考慮した生命保険に加入する際、保障内容を少なく見積もることができます。結果的に、保険料を安くすることにも繋がってきます。
住み替えを考慮せずに家具・家電が選べる!
新婚生活を開始するに当たって、家具や家電の購入が必要になります。結婚当初は夢も広がり、予算をオーバーしてしまうことも。
家電に関しては、ある程度の規格サイズが決まっているので問題にならないことが多いですが、家具選びには注意が必要です。賃貸に合わせて家具を購入してしまうと、将来的にマンション購入を考える際、その家具に合わせた間取り選びになってしまい、選択肢が少なくってしまう場合があります。
せっかく高価な家具を購入するのであれば、長く生活するお住まいに合わせてサイズ等が決められたら良いですね。
新婚カップルが「マンション購入」を検討する前に把握しておくべきメリット・デメリット
新婚ということもあり、マイホームを考えると夢がひろがりますよね。もちろん、マンションを購入することにメリットはたくさんありますが、デメリットもあります。お二人にとって、メリットが多いのであれば良いのですが、デメリットもきちんと把握しておきましょう。もし、デメリットの部分が払拭されないようなら、賃貸マンションも視野に入れましょう。
マンション購入のメリット
- 自分の資産になる。
- 住宅ローンは35年の長期で組むことが多く、若くして購入すれば完済も早くなる。
- 団体信用生命保険に加入できる。(ローン返済中に死亡・高度障害になった場合、残高0円になる)
- 家具・家電購入する際に、引っ越しを考慮した住み替えを考えなくてよい。
- 税制面での恩恵を受けることができる※見出し1-3を参照。
マンション購入のデメリット
- 購入するための頭金が必要。
- 登記費用や住宅ローンの借入費用などが必要。
- 月々の支払が高額になることも。
- 不動産を所有すると固定資産税が毎年必要になる。
- 簡単に引越しができなくなる。
「マンション(住宅)購入」をした場合の税制メリット
直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税
現在、住宅購入を考えている子や孫が、両親や祖父母から贈与を受けやすくなっています。また、両親や祖父母にとっても、将来的に課税される可能性のある相続税対策ができるので、この制度を利用する方も増えているようです。住宅を購入する側と、贈与をする側のそれぞれにメリットがありますので、積極的に相談しても良いかもしれません。
詳しくはこちらを参照下さい。
住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)
住宅借入金等特別控除とは、個人が住宅ローン等を利用して、マイホームの新築、取得又は増改築等をし、自己の居住の用に供した場合で一定の要件を満たす場合において、会社員の方は年末調整で、自営業の方は確定申告時に所得税が還付されます。
詳しくはこちらを参照下さい。
新婚カップルのための住まい選びのポイント
家族構成を考えた間取り選びがポイント!
まずは、ご夫婦でどのような間取りが希望なのか打合せが必要です。将来、子供ができることを想定した間取り選びなのか、二人だけの生活に焦点を当てた間取り選びなのか、話し合ってみましょう。
夫婦二人暮らしを重視するなら1LDK~2LDKがおすすめ、子供のことを考えるなら2LDK~4LDKがおすすめです。
特に子供のことを考えて間取りを考えるなら、何人の子供が欲しいか、二人の希望を確認しておいた方が良いでしょう。
部屋数が多くなれば、その分、家賃や住宅ローンの支払は高くなります。部屋数にこだわり過ぎて3LDKなどを選んだ場合、子供が大きくなるまでお部屋の用途がない場合がありますので注意が必要です。
子育て環境・通勤距離
ひとくちに「立地選び」と言っても、重要視する点は様々です。二人の生活スタイルにおいて、どういった立地を重視するか確認してみましょう。
立地選びにおいて、実現したい生活スタイルが明確でないと、お住まい探しがスムーズに進まない可能性もあります。ご自身がどのスタイルに合っているか確認してみましょう。
夫婦のライフスタイル重視型
結婚してすぐは、夫婦共働きのケースも多いことと思います。その場合、お互いの職場までの距離は非常に大切です。ご主人様、奥様どちらの勤務先までの距離を重視するのか、または中間点にするのかで立地は異なります。その場合、奥様がいつまで仕事を続けるのかも確認しておきましょう。
子育て環境重視型
「人気学校区」や「近くに公園」がある「小児科が近い」など、子育てに重点を置いた選び方です。子供が産まれる前だと、具体的な情報が仕入れにくいのと、子供が進学する時期に人気エリアが変わっている場合もあるので注意が必要です。
親との近居重視型
親が近くに住んでいると「やっかいなことも多いのでは……」とお考えの方もいらっしゃると思います。しかし、程よい距離に親が住んでいると助かることもたくさんあります。晩御飯を実家で食べることで食費が浮いたり、子供が産まれてからは面倒を見てもらえたり。
また、夫婦どちらかにとっては住み慣れた街なので、新生活をスタートするのには良い点もたくさんあります。
毎月の住宅費から予算を考えるポイント
まずは、二人で支払が可能な住宅費がいくらなのか、明確にしましょう。一人分の給料で支払い可能な金額にするか、夫婦の給料で支払い可能な金額にするか方向性を確認しましょう。将来的にお子様が誕生されることを考えると、奥様の給料を充てにし過ぎるのも良くありません。
住宅費の目安としてよく言われるのが「手取り月収の3割以内」。ご主人の給料のみから予算を考える場合、月々の住宅費が手取り月収の20~30%以内に納まっていれば安心かもしれません。一度、下記の計算式に当てはめて、月々の住宅費を割り出してみましょう。
【計算式】 手取り月収 × 30% = 月々の住宅費の目安
新婚カップルが住宅を購入する際の注意点
新婚生活が始まる時の準備費用を考える
ご夫婦それぞれが、結婚前に一人暮らしをしていたかどうかで違いは出てきますが、新生活のスタートに伴い、購入しなければならないものも多くあります。予め、予算の確認が必要です。
主に必要な家具 | 主に必要な家電 | |||
---|---|---|---|---|
ダイニングセット | 約10万円 | 冷蔵庫 | 約15万円 | |
リビングセット | 約10万円 | 洗濯機 | 約15万円 | |
ベッド | 約10万円 | 掃除機 | 約5万円 | |
テレビ | 約10万円 | |||
エアコン1台 | 約20万円 | |||
照明 | 約10万円 | |||
合計 | 約30万円 | 合計 | 約75万円 |
ライフスタイルの変化に対応できるように資産性の高いマンションを選択
結婚してからもご家族のライフスタイルは変化する可能性があります。例えば、急な転勤での引っ越しや、想定以上に子宝に恵まれるかもしれません。その場合、購入した住宅を賃貸・売却に出さなければならない状況になることも。その場合は、購入する物件が駅近の立地や人気の学校区であれば、物件の運用や売却が容易にできます。
「住み慣れた場所だから」とこだわり過ぎず、資産性も考えながら物件選びをしましょう。
両親への相談・報告は必須
結婚は家同士が縁で結ばれる大切なもの。そのため、相談の時期や順番を間違えてしまうと、住宅購入の話はおろか結婚自体が破談になってしまうことも。夫婦二人で将来を見据えて決定したことは、誠意を持って報告しましょう。
まとめ
新婚さんにとって初めてのお住まい探しは、夢も広がり大変楽しいものです。気持ちが大きくなりすぎて、身の丈を越えた住宅購入をしてしまっては本末転倒ですが、将来的に購入を考えているのであれば、ご家族の資産形成のために、住宅購入を考えてみても良いかもしれませんね。
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