ソファは、汗や皮脂、ほこり、食べこぼしなどの汚れがたまりやすく、気づいたときにはベタつきやにおいが気になることもあります。肌が直接触れる機会も多いため、こまめなお手入れを心がけたいところです。特に夏は汗や皮脂が付きやすく、素材に合わない方法でお手入れすると、変色や劣化につながる場合があります。
そこで今回は、布・本革・合皮・カバーリングソファのお手入れ方法から、避けたい5つのNGケア、ソファをきれいに長く使うための工夫まで紹介します。
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ソファのお手入れ前に知っておきたい、汚れの種類と原因

ソファには、毎日の暮らしの中でさまざまな汚れがたまります。代表的なのは、ほこりやハウスダスト、汗や皮脂、食べこぼし、飲みこぼしなどです。特に夏は、汗をかいた状態でソファに座る機会も多く、ベタつきやにおいが気になることもあります。
汚れは座面や背もたれだけでなく、座面と背もたれの隙間、クッションの下、肘掛けなどにもたまりやすいため、普段から確認しておきましょう。ほこりや髪の毛は掃除機などで取り除けますが、飲みこぼしなどは素材によって適した対処方法が異なります。
ソファをきれいに長く使うためにも、まずは素材を確認し、それぞれに合った方法でお手入れしましょう。
【素材別】ソファのお手入れ方法|布・本革・合皮・カバーリング

ソファのお手入れ方法は、素材によって異なります。あなぶき興産が運営する「アルファあなぶきStyle」で実施した「ソファに関するアンケート」で自宅で使っているソファの素材を聞いたところ、「布(ファブリック)」が最も多く419人(43.6%)でした。次いで「合成皮革」「本革」と続きます。

アンケートでも多く見られた布、本革、合皮を中心に、カバーリングソファも含めてお手入れ方法を紹介します。
ソファに関する詳しいアンケート結果はこちら
布(ファブリック)ソファ
布ソファは、繊維のすき間にほこりや食べこぼしなどが入り込みやすいため、普段から掃除機やブラシなどでお手入れしましょう。掃除機にブラシノズルなどを取り付け、座面や背もたれ、クッションのすき間にたまったほこりを取り除きます。生地を傷めないよう、強く押し付けたりこすったりせず、やさしくお手入れすることがポイントです。
また、飲み物をこぼしたときは、乾いた布などで水分を押さえるように吸い取ります。皮脂などによるベタつきが気になる場合は、ぬるま湯で薄めた中性洗剤を布に含ませて固く絞り、汚れをたたくように落とす方法があります。その後、固く絞った布で洗剤を拭き取り、乾いた布などで水分を取り除きましょう。
汚れは時間がたつほど落としにくくなる場合があるため、気づいたときに早めに対処することが大切です。ただし、水や中性洗剤を使用できるかどうかは生地や製品によって異なるため、使用前に取扱表示を確認してください。
本革ソファ
本革ソファは、使い込むことで独特の風合いの変化を楽しめるのが魅力です。一方で、水分を多く含ませたり、本革に適さないケア用品を使用したりすると、シミや色落ち、風合いの変化につながる場合があります。
普段のお手入れでは、柔らかい布を使って表面のほこりをやさしく拭き取りましょう。汚れが付いた場合は、本革専用クリーナーを使って落とす方法があります。汚れを長時間放置すると、染みつきや変色につながる場合があるため、気づいたときに早めに対処しましょう。
また、本革は油分が失われるとひび割れにつながる場合があるので、3~6カ月ごとを目安に、専用のクリーナーや保護クリームなどを使ってケアする方法もあります。ただし、本革の種類や仕上げによって適したお手入れ方法が異なります。使用する製品はソファに対応したものを選び、取扱表示に従って使用しましょう。
合皮ソファ
合皮ソファは、日常のお手入れが比較的しやすい素材です。普段は柔らかい布で乾拭きし、ほこりや軽い汚れを取り除きましょう。水拭きできる製品の場合は、固く絞った布で汚れをやさしく拭き、その後に乾いた布で水分を取り除きます。
汚れが気になる場合は、中性洗剤を使用できる製品であれば、ぬるま湯で薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませて固く絞り、汚れを拭き取る方法もあります。その後、固く絞った布で洗剤を拭き取り、乾いた布で水分を取り除きましょう。
強くこすったり、適さない薬剤を使用したりすると、表面の劣化やベタつきにつながる場合があります。アルコールなども自己判断で使用せず、素材や製品に対応したものを選ぶことが大切です。
なお、合皮の種類や製品によってお手入れ方法が異なるため、使用前に取扱表示を確認しましょう。
カバーリングソファ
カバーリングソファは、カバーを取り外してお手入れできるタイプです。カバーを洗えることで、ソファ本体をきれいに保ちやすく、汚れが付いたときにも対応しやすいのがメリットです。
ただし、カバーを外せても、必ず家庭で洗濯できるとは限りません。洗濯する前に、カバー内側などの洗濯表示を確認し、家庭で洗えるのか、クリーニングが必要なのかを判断しましょう。表示に合わない方法でお手入れすると、縮みや型崩れ、色落ちなどが起こる場合があるため、製品に適した方法で洗いましょう。
ソファによってはいけない5つのNGお手入れ

汚れを落としたいからといって、すべてのソファに同じお手入れ方法が使えるわけではありません。変色や色落ち、素材の劣化を防ぐためにも、避けたいNGケアを知っておきましょう。
次の5つに注意してください。
NG1. 水拭きできない素材を濡れた布で拭く
水拭きに対応していない素材を濡れた布で拭くと、シミや変色、風合いの変化につながる場合があります。素材によって水拭きできるかどうかは異なるため、素材名だけで判断せず、製品の取扱表示を確認しましょう。
また、水拭きできる場合も、布に水分を多く含ませないよう注意が必要です。例えば、布ソファでは、水分が多いと、内部の汚れが表面に浮き出てシミになったり、クッション材の色が移ったりすることがあります。水拭きする際は、固く絞った布を使いましょう。
NG2. アルコールや除菌スプレーをむやみに使う
アルコールや除菌スプレーは、素材や製品によっては変色や変質につながる場合があります。例えば、皮革を使用したソファでは、アルコール成分を含む消毒液によって変色や脱色などが起こるおそれがあるため、注意しましょう。
また、合成皮革も製品によってアルコールを使用できるものとできないものがあります。使用前には、ソファとスプレーの両方の表示を確認し、その素材に適した製品かを確かめましょう。
NG3. 汚れを強くこする
シミを落とそうとして強くこすると、汚れが広がったり、張地を傷めたりする場合があります。飲み物などをこぼしたときは、乾いた布やペーパータオルなどで、こすらずに押さえるようにして水分を吸い取りましょう。
その後は、汚れを広げないよう、汚れの外側から内側に向かってやさしく拭き取るのがポイントです。
NG4. 直射日光に当てて乾かす
水分を使ったお手入れの後、早く乾かそうとして直射日光に当てるのは避けましょう。素材によっては、直射日光の影響で変色や色あせ、劣化などを引き起こす可能性があります。
乾燥させる際は、風通しのよい場所で自然に乾かしましょう。
NG5. ソファ用クリーナーを事前に試さず使用する
ソファ用クリーナーでも、すべての素材に使用できるとは限りません。使用する前に、ソファとクリーナーの表示を確認し、対応する素材かどうかを確かめましょう。
また、全体に使用する前に目立たない部分で試し、変色や風合いの変化がないか確認することも大切です。異常が見られた場合は、使用を控えてください。
ソファをきれいに長く使う4つの工夫

ソファをきれいに保つには、汚れてからお手入れするだけでなく、普段から汚れを防ぐ工夫を取り入れることもポイントです。日常生活の中で無理なく続けられる方法を取り入れ、ソファを快適な状態に保ちましょう。
洗えるマルチカバーやブランケットで汚れやすい場所を覆う
汗や皮脂が付きやすい座面や、食べこぼしが気になる場所には、洗えるマルチカバーやブランケットを取り入れてみましょう。ソファ本体に汚れが付くのを防ぎやすく、汚れた場合も取り外して洗えるため、手軽にお手入れできます。
ソファの色やインテリアに合わせて選べば、空間のアクセントとしても楽しめます。
素材に合った撥水・防汚スプレーを活用する
飲み物などの汚れを防ぐために、ソファの素材に対応した撥水・防汚スプレーを活用する方法もあります。汚れが付いたときのお手入れをしやすくなりますが、すべての張地に使用できるわけではありません。
使用する際は、ソファとスプレーの表示を確認し、対応する素材かどうかを確かめましょう。また、全体に使う前に、目立たない部分で試してから使用しましょう。
座る位置やクッションの向きを変えて負荷を分散する
いつも同じ場所に座っていると、一部分に負荷が集中し、へたり方に偏りが出る場合があります。取り外せるクッションを位置や向きを入れ替えて使いましょう。
また、ときどき座る位置を変えることも、へたりの偏りを防ぐ工夫になります。クッションのへたりが気になる場合は、中材の交換や張り替えなど、状態に応じたメンテナンスを検討してみてください。
フェザークッションは定期的に形を整える
フェザークッションは、座ることで中のフェザーが偏り、ボリュームが低下したように感じる場合があります。そんなときは、クッションを軽くたたいたり、もみほぐしたりして、空気を含ませるように形を整えましょう。
強くたたく必要はありません。座った後など、形が気になったときに整えることで、快適な座り心地を保ちやすくなります。
ソファのお手入れに関するよくある質問

ソファのお手入れは、素材だけでなく、使用頻度や汚れの種類によっても方法が変わります。ここでは、日頃のお手入れからクリーニング、購入時の選び方まで、よくある疑問に答えます。
Q. ソファはどのくらいの頻度でお手入れすればよい?
ほこりや髪の毛などは、普段の掃除と合わせてこまめに取り除きましょう。布ソファは、掃除機を使ってほこりを取り除き、専用の保護プロテクターを使用する場合は6カ月に1度が目安です。本革ソファは、普段は柔らかい布でほこりを払い、3~6カ月に1度を目安に専用クリーナーでお手入れします。
ただし、お手入れの頻度は、素材や製品、使用頻度、子どもやペットの有無などによって異なります。クリーナーや保護剤などを使った定期的なケアは、製品ごとの推奨頻度を確認して取り入れましょう。
Q.ソファに消臭・除菌スプレーを使ってもよい?
素材や製品によって、使用できる場合とできない場合があります。布ソファに使えるスプレーでも、本革や合皮には適さないことがあります。使用前にソファとスプレーの両方の表示を確認し、素材に対応しているか確かめましょう。
使用できる場合も、まずは目立たない部分で少量を試し、変色やシミなどが生じないか確認してください。異常があれば使用を中止しましょう。
Q. ソファのクリーニングを業者に頼む目安と費用は?
自分で落とせないシミやにおいが気になる場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。費用は、素材やサイズなどで異なります。2人掛けソファの場合、布・合皮素材は数千円程度、本革はこれより高額となり、1万円から数万円ほどかかる場合もあります。
ただし、価格だけで選ばず、素材への対応実績や洗浄方法、追加料金の有無も確認することがポイントです。 特に、以下を確認しておきましょう。
● 本革・ウール・ベルベットなど特殊な素材への対応実績があるか
● 素材に合った洗浄方法か
● 出張費がかかるか
● 防汚・消臭などのオプション料金がかかるか
● 大型ソファや汚れがひどい場合に追加料金が発生するか
見積もり時は、追加料金を含めた総額を確認しておくと安心です。
Q. お手入れしやすく、汚れが目立ちにくいソファの選び方は?
カバーを取り外して洗えるカバーリングタイプや、防汚加工や撥水加工が施された張地など、お手入れの負担を減らせるソファを選ぶのがおすすめです。また、クッションのすき間が少なく、ごみが入り込みにくい形状や、掃除機をかけやすい構造かどうかも確認しておくとよいでしょう。
色や柄は、汚れが目立ちにくいものを選ぶ方法もあります。家族構成や使い方など、ライフスタイルに合わせて選びましょう。さらに、日頃のお手入れを無理なくできるかどうかも考えて選ぶと安心です。
ソファのサイズや素材など、購入時の選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

素材に合ったお手入れでソファを長くきれいに使おう
ソファは、汗や皮脂、ほこり、食べこぼしなどの汚れがたまりやすい家具です。きれいに保つには、素材に合ったお手入れが基本です。汚れを見つけても、すぐに水や洗剤を使わず、まずは素材と取扱表示を確認してから対処しましょう。
カバーやブランケットで汚れを防ぐ工夫も取り入れてみてください。日頃のお手入れとして、すき間のほこりを取り除くことから始めてみましょう。
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