「フィーカ」は毎日決まった時間にコーヒーや甘いお菓子でひと息入れるスウェーデンの文化。本場では当然のように職場や学校でも取り入られている習慣です。フィーカが生まれた背景やそこに込められた意味を知ると、上手に休憩を取ることがいかに重要かを再認識することができるでしょう。
ぜひ、私たちの暮らしにフィーカを取り入れて、メリハリのある生活を実践してみませんか?
毎月ポイントが貯まる
お得な「アルファあなぶきStyle会員サービス」
「アルファあなぶきStyle会員サービス」の無料会員になると、
そんな住まい情報と一緒に毎月1万ポイントをお届け。
アンケート回答やモデルルーム見学の感想投稿でもさらにポイントが加算されます。
貯まったポイントは、「毎月のプレゼント応募」や「将来の住まい購入時の割引(最大50万円)」に使えます。
本場スウェーデンでのフィーカはどのようなもの?
フィーカの前身は1930年代にスウェーデンで始まった「カフェレープ」という女性たちだけのお茶会でした。家に夫や子どもがいない間の集まりでしたが、時代とともに働く女性が増え、カフェレープの習慣は薄れていきました。それと入れ替わりで定着したものがフィーカです。
カフェレープよりもラフなスタイルで習慣化されてきたフィーカですが、そこにはただの休憩以上の意味合いが込められています。現在、どのように行われているのかを見てみましょう。
人とコミュニケーションを取る

フィーカは他の人と一緒に行うことを大切にしています。その背景にあるのが、北欧の長い冬。寒さが厳しい北国では、冬になると屋内にこもりがちになってしまいます。長期間1人で家にいるというのは、健康面、精神面においてあまり良くないことですね。そこでコーヒーやお菓子を楽しむことを口実に、人とコミュニケーションを取る機会として暮らしに根付いたのがフィーカです。個人的に取るコーヒーブレイクとは違い、誰かと時間を共有するという点がフィーカの特徴です。
1日2回、15〜30分程の休憩

フィーカは最低でも1日2回行われます。3度の食事のちょうど間にあたる10時と15時に設定されることがほとんどです。1度のフィーカタイムは15~30分程度。談笑しながらコーヒー1~2杯を飲むくらいが目安となります。
職場でも公園でもOK!場所を選ばない

フィーカは子どもから大人までが日常に取り入れている習慣です。そのため、学校、職場、カフェ、公園、自宅など、あらゆる場所で行われています。どんな場所で行うかよりも、決められた時間にしっかり休憩を取ることを優先します。
コーヒーを飲んで甘いお菓子を食べる

フィーカでよく飲まれているのはコーヒーです。スウェーデンは、コーヒーの消費量が世界でもトップクラス。フィーカのスペル“fika”も、スウェーデン語でコーヒーを意味する“kaffi”を入れ替えたスラングと言われています。必ずしもコーヒーと決まっているわけではなく、中には紅茶やハーブティーを飲む方もいます。寒い地域なので、温めて飲むのが一般的です。
そして飲み物と一緒に食べるお菓子の定番が、甘みのある焼き菓子です。特に代表的なものが、スウェーデン発祥でもあるシナモンロール。本場のシナモンロールは、日本のベーカリーで売っているものと少し違い、カルダモンというスパイスが効いており、サイズは小ぶりです。そのほか、ベリー系のジャムが入ったクッキーもよく出されるお菓子です。北欧では、夏にベリー類を大量に摘んでジャムなどに加工しておき、冬のビタミン源として活用するという習慣があります。フィーカでは、このような普段から口にしている素朴なお菓子がテーブルに並べられます。
リラックスすることに徹する

スウェーデンでは、例え忙しくても一旦手を止めて、フィーカタイムをしっかり取ることを徹底しています。フィーカの間は電話がつながらない会社やお店もあるほどです。当然ながら、フィーカに参加せず1人だけ仕事をする…というような行為はNGです。
リラックスしようとする意識がこれほど強いのは、「質の良い休憩こそが、生産性や効率性を高める」というスウェーデン流の考えが根底にあるからです。パソコンに向かいながらお菓子をつまむ、眠気覚ましにコーヒーを飲みながら作業する…というような「ながら休憩」ではなく、決められた時間に深いリラックスを得ることが、より大きな効果を生み出すと考えられています。
日常生活にフィーカを取り入れる方法
魅力溢れるフィーカを、私たちの日常でも上手に取り入れられたらいいですね。現実的には、忙しい職場を抜けて休憩しに行く、同僚と時間を合わせて離席する…というのはなかなか勇気がいるものです。まずは、リモートワークや家事の合間に取り入れてみるなど、無理のない範囲で実践してみましょう。ここからは、暮らしにフィーカを取り入れる方法をご紹介します。
行う時間を決める

まずはフィーカを行う時間を設定しましょう。日々のタイムスケジュールを振り返り、バランスよく午前に1回、午後に1回を目標に各15分ほどのフィーカタイムを設けてみてください。
フィーカの意義をより実感するためにも、誰かと一緒に行うのが理想的です。リモートワークであれば、夫婦が同時に休める時間、子どもが学校から帰ってきておやつを食べる時間に合わせるなど、複数人で共有できるタイミングを見つけてみてくださいね。
作業の場とは別のスペースで行う

作業モードから意識を完全に切り離すためにも、フィーカは場所を変えて行うのがおすすめです。仕事用のデスクから離れてソファやダイニングで休憩する、家事の手を止めて窓辺にチェアを置いてくつろぐ…など、空間を切り替えることが良いリセットになります。
北欧の食器やアイテムで雰囲気を演出

北欧らしいアイテムを用意することで、本格的なフィーカの雰囲気に近づくことができます。特にデジタル機器を使い続けて作業している時は、北欧の可愛らしいアイテムがON/OFFの境界線をしっかり引いてくれます。カラフルなマグやお皿、木の温もりを感じられるカッティングボード、鮮やかなテーブルクロスなど使用して、普通のティータイムと差をつけてみましょう。時には花を飾ったり、アロマキャンドルをプラスしたりすると、さらに解放された気分を感じることができます。
ただし、フィーカで大切なことは「習慣化すること」です。負担を感じない程度に準備することが、続けていく秘訣です。
おすすめの飲み物とお菓子

飲み物はコーヒー、紅茶、ハーブティーなど好みのものを用意しましょう。スウェーデンでは温かい飲み物が主流ですが、暑さが厳しい日本の夏にはやはり冷たい飲み物が欲しくなるところ。季節に合わせて、飲み物をアレンジして楽しむのがおすすめです。
お菓子はお茶請けとしてはもちろん、仕事や作業により脳で消費した糖分を補う役割もあります。少し甘さのあるものを用意してみましょう。スウェーデン流にシナモンロール、ベリー類の入った焼き菓子、ミントキャンディなどがテーブルに並ぶと、さらにムードが出ます。甘いものが苦手な方は、チーズやクラッカーなどで代用してみてください。
フィーカを毎日実施するとなると、用意するお菓子はかなりの量になりますね。フィーカの準備をストレスと感じないためにも、日持ちするお菓子や冷凍できるものをストックしておくと便利です。北欧で食べられているお菓子は、輸入食品店、北欧雑貨店、インターネットなどで購入することができます。
もっと特別にフィーカを楽しむ方法
週末など時間に余裕がある日は、ふだんとは趣向を変えてフィーカを楽しむこともできます。フィーカを口実に、家族や親しい友達などと時間を共有してみるのもおもしろい試みです。
ベランダでオープンカフェ風に
自宅のオープンデッキやマンションのベランダで外気に触れながら行うフィーカも心地よいものです。屋外でフィーカを楽しもうとすると、どうしてもアウトドア寄りになってしまいがち。テーブルクロスを敷く、クッションやブランケットを用意するなど、布物をプラスすると柔らかみのあるフィーカタイムを演出することができます。
来客時にフィーカでおもてなし

来客の際、フィーカスタイルでおもてなしするのも心弾むアイデアです。北欧の暮らしを真似てテーブルコーディネートをし、スウェーデンのお菓子を数種類並べると、みんなと旅行先でくつろいでいるような時間を過ごすことができるでしょう。
また、親しい仲間との持ち寄りであれば、「フィーカをしよう」と事前に提案することで、ふだんの集まりにちょっとしたスパイスを加えることができます。フィーカという主題があるからこそ、用意するものに迷いがなく、決められたテーマ内でお互いが何を持ち寄るかというワクワク感も味わえますね。
まとめ
リモートワークが増えている中で、息抜きの仕方に悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。ぜひ、程よく糖分をチャージでき、しっかり休めるフィーカに注目してみてください。新しい生活リズムが芽生えるきっかけになるかもしれません。
暮らしのヒントをお得にゲットしませんか?
「アルファあなぶきStyle会員サービス」に無料登録すると、
- 住まいに関する最新情報
- 暮らしにまつわるコツ・アイデア を
あなたの興味にあわせてメールでお届けします。
会員限定のポイント制度では、登録するだけで毎月1万ポイントが自動で貯まり、
アンケート回答やモデルルーム見学の感想投稿でもポイントが加算されます。
貯まったポイントは、プレゼント応募や将来の住まい購入時の割引(最大50万円)にも使えてお得!
お得な住まい探し、今日から始めてみませんか?
その他の記事はこちらをCHECK
https://journal.anabuki-style.com/

編集・発行

<著作権・免責事項等>
【本紙について】
・メディアサイト「アルファジャーナル」に掲載された記事を印刷用に加工して作成しております。
・アルファジャーナルにはあなぶきグループ社員および外部ライターによって作成される記事を掲載しています。
【著作権について】
・アルファジャーナルが提供する情報・画像等を、権利者の許可なく複製、転用、販売など二次利用することを固く禁じます。
・アルファジャーナルに登録される著作物に係わる著作権は特別の断りがない限り、穴吹興産株式会社に帰属します。
・「あなぶき興産」及び「α」(ロゴマーク)は、穴吹興産株式会社の登録商標です。
【免責事項】
・アルファジャーナルに公開された情報につきましては、穴吹興産株式会社およびあなぶきグループの公式見解ではないことをご理解ください。
・アルファジャーナルに掲載している内容は、記事公開時点のものです。記事の情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、必ずしも正確性・信頼性等を保証するものではありません。
・アルファジャーナルでご紹介している商品やサービスは、当社が管理していないものも含まれております。他社製品である場合、取り扱いを終了している場合や、商品の仕様が変わっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・アルファジャーナルにてご紹介しているリンクにつきましては、リンク先の情報の正確性を保証するものではありません。
・掲載された記事を参照した結果、またサービスの停止、欠陥及びそれらが原因となり発生した損失や損害について、当社は一切責任を負いかねますのでご了承ください。
・メディアサイトは予告なく、運営の終了・本サイトの削除が行われる場合があります。
・アルファジャーナルを通じて提供する情報について、いかなる保証も行うものではなく、またいかなる責任も負わないものとします。






