マンション購入にあたって、間取り選びに悩む人は少なくありません。例えば、予算的に3LDKや4LDKには手が届かないものの、2LDKは将来的に部屋数が足りるか不安という方も多いでしょう。
広さに余裕のある住まいを購入するのが難しい場合、大切なのはライフステージの変化を見据えた適切な間取り選びです。
この記事では、2LDKのメリットや住まい選びで重視すべきポイントをご紹介します。また、将来の売却や賃貸を視野に入れた物件選びのコツについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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2LDKはどんな間取り?
一般的に、間取りを表記する場合、「L:リビング」「D:ダイニング」「K:キッチン」というように空間の種類をアルファベットで示します。2LDKの場合、「2」はリビング・ダイニング・キッチン以外の居室数を表します。つまり、2LDKとは、リビング・ダイニング・キッチンの機能を持った空間に加えて、2つの独立した居室がある間取りのことです。
2部屋以上の居室を持つ間取りの場合、LDKと表記できる広さの目安は「10畳以上」とされており、それ未満はDKと表記することとされます。
ただし、これはあくまで不動産公正取引協議会連合会の指導基準によるものです。この基準に準拠していない不動産会社もあるため、物件探しの際は必ず間取り図で実際の広さを確認されることをお勧めします。
また、「2」と表記される居室には、建築基準法により採光・換気・天井高などに関する一定の基準が定められています。寝室や子ども部屋として使える部屋の数が担保されているのは、物件選びにおける安心要素と言えるでしょう。
これらの制限をクリアしていない部屋は、「S:サービスルーム」などと表記されることがあります。居室としての条件は満たしていなくても、納戸や物置のほか、書斎やオーディオルームなど趣味の空間にできるケースも少なくありません。居室が少ない分だけ物件価格が低くなっていることがあるので、リーズナブルに自分の空間をつくりたい方はチェックしてみてください。
2LDKで子育ては可能?
2LDKで子育てをする場合、居室のひとつを親の寝室とし、もうひとつを子ども部屋として使うのが一般的です。
子どもが1人の場合
一人っ子家庭であれば、その居室を子どもの個室として活用できるため、中学生・高校生になっても快適な生活空間を確保できるでしょう。さらに、広めの居室がある2LDKであれば、勉強道具や趣味の用品が増える大学生の時期になっても、窮屈さを感じることなく暮らせる可能性があります。
子どもが2人の場合
子どもが2人いる場合も、居室の広さが十分であれば、小さいうちは同じ部屋で過ごすことができます。寝るときだけ布団を敷くようにすれば部屋を有効活用でき、5~6畳でも2人で快適に生活できるでしょう。
7畳以上の居室なら、ロールパーテーションなどを使って空間を仕切ることも可能です。それぞれに勉強に集中できる空間を作ることで、相部屋のデメリットを軽減できます。子どもの成長に伴い狭く感じるようになるかもしれませんが、大学進学などで子どもが独立することを想定しているなら、その間は工夫次第で十分活用できるでしょう。
なお、子ども部屋の計画については下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
2LDKのメリット
不動産会社などが2LDKを計画する理由は、大きく次の2つに分けられます。
- コンパクトな住まいをリーズナブルに提供する
- 各部屋を広めに設計し、ゆとりのある居住空間を提供する
それにより、以下のようなメリットが生まれます。
- 3LDKと比べて購入価格が抑えられる
- 同じ面積の3LDKより居住空間にゆとりがある
- 将来的に売却や賃貸に出しやすい
それぞれについて、詳しく解説します。
3LDKと比べて購入価格が抑えられる
3LDKの購入が予算的に難しい場合、「1. コンパクトな住まいをリーズナブルに提供する」タイプの2LDKが有力な選択肢になるでしょう。
住宅価格を大きく左右する要因のひとつは「床面積」です。各部屋の広さが同じであれば、2LDKは3LDKよりも住宅全体の床面積が小さくなります。その分だけ価格が抑えられ、購入しやすくなっています。
同じ面積の3LDKより居住空間にゆとりがある
「2. 各部屋を広めに設計し、ゆとりのある居住空間を提供する」ことを目指して計画された2LDKは、豊かな空間で生活の質(QOL)を向上させる間取りです。
3LDKと2LDKの住宅全体の床面積が同じ場合、2LDKの方が各部屋を広く取ることができます。居室・リビング・キッチン・収納など、どの空間に広さを確保しているかは物件によって異なりますので、ライフスタイルや趣味に合わせて、充実させたい空間が広い住まいを選びましょう。特に部屋数より広さを重視したい単身者や共働き夫婦(DINKS)、子育て後の夫婦の生活に適した選択といえます。
一方、住宅価格の観点では、3LDKより若干安く設定されているケースもありますが、基本的に床面積が同等であれば同じ価格帯になると考えておくべきでしょう。
将来的に売却や賃貸に出しやすい
2LDKは、将来的に売却や賃貸を検討しやすい物件といえます。その理由は、物件価格が多くの人に手の届きやすい価格帯であることと、間取りの使い勝手の良さです。
これまでお伝えしたとおり、2LDKは単身者やDINKS、子育て後の夫婦のほか、一人っ子や小さな兄弟がいるご家庭にも適した住まいです。幅広い世帯に価値ある生活空間を提供できるため、売却や賃貸においても高い需要が期待できるでしょう。
- 子育て期間中の一時的な住まいが欲しい
- 転勤時に手放しやすい住宅が欲しい
- 将来の計画が不確定なため、売却・賃貸しやすい物件が欲しい
- 将来的に不動産投資として運用したい
といったニーズをお持ちの方におすすめの間取りです。
2LDKを選ぶ際に重視したいポイント
2LDKにはさまざまな特徴があるため、そのメリットを最大限に活かすにはポイントを押さえて物件を選ぶことが大切です。以下では、2LDK選びで重視すべきポイントを紹介します。
居室の独立性
ひとつ目のポイントは、居室が適切に独立していることです。特に注意したいのが、リビングに隣接する部屋です。この部屋は一般的な開き戸ではなく、スライドウォールを採用しているケースがあります。
スライドウォールを全開にすると、リビングと一体化した大空間として活用できるメリットがあります。しかし、スライドウォールには隙間が多く防音性に劣るというデメリットもあります。思春期の子どもの部屋や、リモートワーク・趣味に集中するスペースとして使う場合は、プライバシーや集中環境の確保という点で課題が生じる可能性があります。
また、2LDKに限った話ではありませんが、各部屋へのアクセス方法によっても居室の独立性は変わります。リビングを通って出入りする間取りは、家族が自然に顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが生まれやすいというメリットがあります。一方、プライバシーを重視する場合は、廊下から直接各部屋に出入りできる間取りが独立性を確保しやすいためおすすめです。
居室の十分な広さ
快適な生活を実現するには、居室に十分な広さが必要です。設置する家具のサイズを具体的にイメージしながら、間取り図を確認しましょう。例えば、リビングのソファを仕方なく窓際に置くことになり、洗濯物をバルコニーに出しにくくなったり、採光が減って部屋が暗くなったりするような失敗は避けたいものです。間取り図に家具を描き込んでみると、生活イメージが具体化しやすくなるので試してみてください。
特に確認すべき家具は、以下のとおりです。
- 夫婦の寝室に置くベッド(シングルベッド2台またはダブルベッド)
- 寝室やリビングに置くベビーベッド
- 子ども部屋に置く2段ベッド、学習机、本棚
- リビングのダイニングテーブル、椅子、ソファ、テレビ
前述のとおり、子ども部屋を2人で使う場合は5~6畳の広さが必要です。何歳までその住宅で子育てするかを考えれば、より具体的に必要な部屋の広さを想定できます。住宅購入を機に、長期的なライフプランを描いてみるのもよいでしょう。
リモートワークや趣味のスペースを確保する場合は、必要な設備や道具を置くのに十分な広さを確保してください。集中しやすく使い勝手のよい空間をつくるために、最適な広さをしっかりとイメージしましょう。
大型収納の確保
2LDKの部屋数に不安を感じている場合は、十分な収納スペースがあることを確認しておきましょう。収納が不足すると居室が物置のようになってしまい、快適な暮らしが遠のいてしまいます。ライフスタイルに見合ったサイズの収納が用意されていることも、2LDKで重視すべきポイントです。例えば、大型収納には以下のようなものが挙げられます。
納戸、サービスルーム
居室の条件を満たさない部屋は、「納戸」「サービスルーム」といった名称で表記されています。大容量の収納スペースとして活用できるので、モノが多いご家庭では生活の質の向上に一役買ってくれることでしょう。場合によっては、リモートワークや趣味の部屋として使えるケースもあります。
ウォークインクローゼット
服が好きな方にとってはありがたい大型収納です。服を整理しやすく、忙しい朝に衣類を探したり、収納箱の奥から引っ張り出したりする手間が省け、日常のストレスを軽減できます。棚を設置すれば衣類以外の収納としても活用でき、効率的に使うことで生活の質を高められる優れた収納スペースです。
あなぶき興産が提供する「アルファマンション」には、お住まいになる方のくらしの質を高める大容量で使いやすい、オリジナル収納があります。
もっと快適にお過ごしいただけるマンションを目指した、あなぶき興産オリジナルの設備仕様「mi+mo(ミタスモ)シリーズ」。暮らし心地を高める高機能な収納スペースです。
ウォークインシューズクローク
あまり馴染みのない方が多いかもしれませんが、ウォークインシューズクロークは非常に便利な収納スペースです。ゴルフ用具や子どもの遊び道具など屋外で使うものの収納に活用でき、道具に付いた芝や砂が室内に落ちないので清潔で、掃除の手間も減らせます。また、玄関がすっきりするので、来客時に気持ちよく迎えられるのも魅力的なポイントです。
共用施設のトランクルーム、24時間対応のゴミステーション
共用施設として、トランクルームや24時間対応のゴミステーションを設置しているマンションもあります。間取りを見て収納不足を感じる場合は、これらの共用施設の有無を確認しましょう。特に、24時間対応のゴミステーションでは曜日や時間に関係なくゴミを出せることが多く、室内にゴミを置かないストレスの少ない生活を実現できる設備として人気です。
2LDKの間取りの選び方はこちらで図解付きで詳しく解説しています。

人気のある立地
物件の人気を左右する主要な条件のひとつは立地です。特に交通面や生活面の利便性は、物件の価値に大きく影響します。築年数が経過しても、立地条件の良さにより価格があまり下落しない物件は少なくありません。将来的な売却や賃貸を考慮して2LDKの購入を検討されている場合は、立地条件の良い物件を優先的に選ぶことをお勧めします。
以下に重要なポイントを挙げますので、物件選びの参考にしてください。
- 駅やバス停へのアクセスの良さ(交通利便性)
- オフィス街への直通アクセス
- スーパー、コンビニ、飲食店などが近隣に揃っている生活利便性
- 日当たり、通風、静かさなどの住環境の質
- 子育てに適した安全な治安
- 街の知名度や評判
【ライフステージ別】2LDKの快適な使い方
最後に、2LDKの快適な使い方をライフステージ別にご紹介します。
単身世帯
単身者にとって、2LDKは広すぎると感じられるかもしれません。しかし、生活の質を向上させるために2LDKを選択する方は少なくありません。寝室とは別に居室を1つ確保できるため、趣味やリモートワーク専用のスペースとして活用できます。くつろぎのためのリビング、趣味や仕事に集中するための部屋、そして快適な睡眠のための寝室というように、用途に応じた使い分けで充実した暮らしを実現できるでしょう。
また、将来的に結婚や子育てを考えている場合も、お子さまが成長するまでは十分な広さの間取りです。子育てまで視野に入れるなら、学区や通学路の安全性なども事前に確認しておくと、将来の不安を軽減できるでしょう。
夫婦2人世帯
夫婦2人で暮らす場合は、大きく分けて以下の2つの活用方法が考えられます。
- 1部屋を夫婦の寝室、もう1部屋を趣味・仕事部屋にする
- それぞれが1部屋ずつ使用する
趣味・仕事部屋を共有する場合は、時間帯で分けて使用したり、パーテーションなどで空間を区切ったりする工夫ができます。おふたりが心地よく使える方法を話し合って決めるとよいでしょう。
それぞれが1部屋ずつ使用する方法は、お互いのプライバシーを尊重したい場合におすすめです。各自が自分の空間を自由に使えるため、一人の時間も大切にしながらストレスなく生活したい夫婦に適しています。ただし、顔を合わせる機会が減ることで、関係性が希薄になる可能性もあります。食事を一緒にとったり、リビングでくつろぎながら会話を楽しんだりする時間を意識的に作り、良好な関係を維持することが大切です。
将来的に子育てを考えている場合も、お子さまが1人であれば長期間住み続けることができます。二人目のお子さまが生まれても、上のお子さまが小学校低学年くらいまでは十分に生活できる間取りです。将来的に3LDKへの住み替えを検討されるなら、立地条件の良い物件を選び、将来の売却や賃貸を視野に入れておくと、ライフプランの選択肢が広がるでしょう。
ファミリー世帯
ファミリーで2LDKを活用する際の課題となるのが子ども部屋です。お子さまが1人の場合は、個室として1部屋を確保できるため、比較的問題は少ないでしょう。2人のお子さまがいる場合は、1つの部屋を2人で共有する形が一般的です。共有スペースの広さと使い勝手については、以下を参考にしてください。
4.5帖 | 2人で使用するには狭く、工夫が必要 |
5~6帖 | 二段ベッドと学習机2台の設置が可能。布団を使い、日中は片付けることでより広いスペースを確保できます |
7帖以上 | パーテーションで空間を区切る余裕があり、それぞれのプライバシーを確保しやすく、学習環境も整えやすい |
ただし、お子さまが小学校高学年になり思春期を迎えると、物理的にも精神的にも窮屈さを感じるようになるかもしれません。その場合の対応策として、2つの居室をお子さまの個室とし、親がリビングでソファベッドなどを利用して就寝するという方法も考えられます。それでも生活に不便を感じるようであれば、3LDK以上の住居への住み替えを検討する時期かもしれません。
シニア世帯
シニア世帯の場合も、「単身世帯」や「夫婦世帯」と同様の活用方法が考えられます。ご夫婦で共通の趣味をお持ちであれば、寝室と趣味の部屋として使用できますし、それぞれ異なる趣味をお持ちであれば、個別の趣味部屋として活用するのも良いでしょう。
また、お子さまやお孫さまを気軽に迎え入れられるように、ひとつの居室をゲストルームとして確保しておくケースも多く見られます。共働きのご家庭では祖父母の支援が大きな助けとなるため、子どもや孫にも喜ばれる家になることでしょう。
またひとつの居室を未使用にしておくと、掃除の手間を減らせるというメリットもあります。
まとめ
単身世帯や夫婦世帯、お子さまが1人のご家庭にとって、2LDKは十分な広さと使い勝手を備えた住まいといえるでしょう。2LDKの購入をためらわれる方の多くは、複数のお子さまを予定されているご家庭かもしれません。ただし、広めの居室があれば、家具の配置や収納を工夫することで、ひとつの部屋をお子さま2人で共有することも可能です。
実際に生活してみて手狭に感じ、住み替えを検討する場合でも、本記事でご紹介したように、2LDKはさまざまなライフスタイルの方々に需要のある汎用性の高い間取りです。ライフステージの変化に応じた住み替えを視野に入れる場合は、将来の売却や賃貸がしやすい立地条件の良い物件を優先的に選ぶことをお勧めします。
2LDKの間取り選びでお悩みの方はこちらの記事をご覧ください。
間取り図面と写真を使って、2LDKの間取り選びについて解説しています。



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