お部屋のインテリアとしてだけでなく、防犯や遮光といった役割を果たすカーテン。特にマンション住まいの場合は、部屋の環境に合わせたカーテン選びをすることで、より快適な空間作りができます。
今回は、住居用カーテンの中で最もオーソドックスな「ドレープカーテン」について、選び方の第一歩となるサイズの測り方の基本と、お部屋別のカーテンの選び方をご紹介します。
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失敗しないサイズの測り方3つのポイント
カーテンを選ぶ上で最も重要なのは、カーテンのサイズです。
ホームセンターなどでは窓枠の規格サイズに合わせた既製カーテンも多数販売されており、手軽に購入できます。しかし、実際にはサイズもさまざま。
窓部分に”ジャストサイズ”のカーテンを選べば、ヒダの間隔が均等に整い、柄物もきれいに見えます。美しい部屋づくりのためにも、カーテンサイズを正確に測ることは欠かせない作業です。
カーテン選びの基本となる、正しいサイズの測り方をおさらいしましょう。押さえておくべきポイントは3つです。
カーテン専用メジャーを使って測る
カーテンのサイズ計測の第一歩は、「カーテン専用メジャー」を用意することです。
カーテンを測る際、多くの方は金属製メジャーを使用されているのではないでしょうか。しかし、この方法はあまりお勧めできません。金属製メジャーを伸ばすと、たわんでしまって正確に測れなかったり、固定するのに複数人の手が必要になったりと、様々な問題が生じやすいためです。
一方、カーテンの計測に特化したカーテン専用メジャーは、先端にフックが付いているため、ランナーのリングなどに簡単に引っかけることができます。これにより、実際に必要なカーテンのサイズを一人で正確に計測することが可能です。
カーテン専用メジャーは、通信販売やカーテン専門店で200円程度で購入できます。また、家具店やホームセンターのカーテンコーナーでは無料配布していることもあります。
横幅はカーテンレールの長さに合わせる
カーテンは窓を覆うものだからと、窓の幅に合わせがちですが、実際の基準となるのはカーテンレールの長さです。
カーテンの横幅を計測する際は、以下の手順で行います。
- カーテン専用メジャーを使用
- レールの両端にあるキャップストップ(ランナー欠落防止の部品、固定ランナーとも呼ばれる)の間の長さを測定
ただし、光漏れを防ぐため、実際に購入するカーテンは計測した長さよりも余裕を持たせるのが適切です。
【必要なカーテン幅の目安】
・1枚使い:カーテンレールの長さ×1.05
・両開き:カーテンレールの長さ×1.05÷2(2枚必要)
適切な丈の長さは窓のタイプによって変わる
カーテンの丈も、横幅と同様にカーテンレールが基準となります。適切な長さは窓のタイプによって異なりますので、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
掃き出し窓の場合
掃き出し窓(床まである引き戸式の大きな窓)の丈の測り方:
- キャップストップからカーテン専用メジャーを垂直に下ろす
- 床までの高さから1~2cm短めに設定
床に接着させないことで、カーテン生地への床のホコリや汚れの付着を防ぎ、擦れによる摩耗を抑えることができます。また、お掃除もしやすくなります。
腰高窓(中高窓)の場合
腰高窓(床から80~100cmほどの高さにある窓)の丈の測り方:
- キャップストップからカーテン専用メジャーを垂直に下ろす
- 窓枠から15~20cm余分に長くする
※光漏れ防止と室内温度保持のため、窓枠より長めにします。ただし、長すぎると視覚的に重たい印象になるのでご注意ください。
二重レールで厚手のカーテンとレースカーテンを組み合わせたダブルで使う場合には、厚手のカーテンを上記のサイズで測り、レースカーテンはそこから1~2cm短くすると、レイヤーが美しく見えます。
お部屋の特徴から選ぶ、快適な空間作りのためのカーテン選び
窓にぴったりのカーテンのサイズがわかったら、今度はどんなデザインや素材のものを選ぶかです。
好みのデザインも大事ですが、お部屋の特徴に合わせて機能性を備えたカーテンを選ぶと、より快適な空間づくりができます。
お部屋別のおすすめカーテンをご紹介します。
高層マンションは「防炎素材」が必須
お住まいのマンションタイプによっては、カーテンの素材に注意が必要です。
消防法では、火災発生時に被害が大きくなる恐れのある施設や建築物において、使用する幕やじゅうたんなどは防炎性能を有するものでなければならないと定められています。
また、洗濯やクリーニングによって防炎性能が失われる素材もあるため、取り扱い方法の確認が重要です。お手入れのしやすさも選択の際の判断材料にしてください。
リビングは「明るさの調節」重視で選ぶ
リビングは日中の活動時間に利用されることが多いので、明るさを求める方が多い部屋です。
色味
カーテンの色味は白やベージュなどの柔らかな色をベースとし、シンプルなデザインのものを選ぶと、光を反射させて明るく見せるだけでなく、家具とのコーディネートがしやすくなります。
遮光等級
お部屋に光を多く取り入れるには、遮光性の低いものが適しています。
リビングでは、厚手のカーテンとレースカーテンの組み合わせが効果的です。
レースカーテンは、主に昼間、外からの視線を遮りつつ部屋に光を取り込んだり、風通りをよくしたいときに使用します。一方、厚手のカーテンは、夏場などに日光による室温上昇を防ぎたいときや、夜間に室内の灯りで人影が漏れるのを防ぎたいときに活躍します。
この二種類のカーテンを、季節や時間帯によって使い分けることで快適に過ごすことができます。
通路に面した部屋は「遮音性」で選ぶ
共用廊下や街路に面した部屋では、防音・遮音カーテンを使用することで、室内外への音の影響を抑えることができます。防音・遮音カーテンとは、糸を密にして隙間を埋めることで、音を遮断したり反射したりする機能を備えたカーテンです。
厳密には、防音カーテンと遮音カーテンでは音を遮る方法が異なります。防音カーテンは生地を厚く、重くすることで音の伝わりを防ぎ、遮音カーテンは生地の裏側にコーティングやラミネート加工を施して音を反射させます。
これらのカーテンには、外部からの音の侵入や室内の音が外部に漏れることを防ぐ効果があります。
防音・遮音カーテンを選ぶ際の注意点として、防音性・遮音性が高くなるほどカーテンが重くなります。遮音性にこだわるあまり、カーテンレールの耐荷重を超えてしまう可能性もあるため、製品の重さにも注意が必要です。
西側の部屋は「対熱」で選ぶ
マンションの階層が上がると日当たりもよくなりますが、西側に面した部屋は西日の影響を強く受けます。特に夏場は高温になりがちなため、遮熱性の高いカーテンがおすすめです。
遮熱性の高いカーテンには、断熱カーテンと遮熱カーテンがあります。
断熱カーテンは、熱が伝わらないように特殊加工されたカーテンです。織りを厚くして空気の層を作る、裏地に樹脂を塗布するなど、加工方法は様々です。年間を通して熱の出入りを防ぐため、西日の暑さだけでなく、冬場の冷たい空気も遮断します。
遮熱カーテンは、遮光素材や金属を織り込むなどして外からの光や熱線を遮ることで、室温の上昇を抑える働きのあるカーテンです。機能性レースカーテンなどにも採用されているため、断熱カーテンと組み合わせることでより強力な断熱効果が得られます。
断熱・遮熱カーテンを使用することで冷房効率も上がり、省エネ効果も期待できます。
また、西日の影響で日焼けや色褪せが生じやすくなります。そのため、紫外線によるダメージを受けにくいポリエステル・アクリル・ポリプロピレンといった化繊素材を選び、色は淡色よりも濃色を選択することでカーテンを長持ちさせることができます。
まとめ
カーテン選びは、快適な生活空間を作るための重要な要素です。お部屋の環境や使用する方のニーズ、個性に合わせて、機能性とデザインを兼ね備えたカーテンを選びましょう。
また、カーテンに関する詳しい情報は、他の記事でもご紹介していますので、こちらも参考にしてください。



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