特に家族と暮らしている人にとって、家の中に専用のホームオフィスを作るのは決して容易なことではありません。住宅事情により個人で使える部屋数が限られているケースもあり、いわゆる書斎とよばれるようなホームオフィスを持つこと自体が難しい背景があります。
そこで今回は在宅ワーカー歴5年の筆者が、個人スペースが作りづらい家庭内でも仕事がはかどるホームオフィスの作り方をご紹介します。
個室がなくてもOK!ホームオフィスを作るレイアウトのポイント
「そもそも自宅に個室がない…」という人でも大丈夫。ホームオフィスを作る際のレイアウトポイントを解説します。
収納スペースを活用
個室が確保できない場合は、普段は収納スペースとして使用している空間をホームオフィスとして活用する裏技があります。
例えばクローゼットや押入れ。荷物を移動させて空きスペースを作ることで、ワークスペースとして有効活用できるのです。
クローゼットの場合は扉を開いた状態にして、デスクセットをまるごと入れれば個室感のある仕事場に。押入れの場合は扉を外し、棚板を机のようにして使うことが可能です。そのほか、パントリーやちょっとした収納棚も工夫次第で手軽なホームオフィスに変身可能。
寝室を活用
昼間の寝室は人の出入りが少ないため、集中して仕事に取り組みやすい場所でもあります。また家族の話し声が聞こえづらく、ウェブ会議中も家族の映り込みを避けられる点も大きなメリットです。
寝室をホームオフィスにする場合は、壁に向かってデスクを常時設置しておくか、もしくは持ち運び可能なデスクとチェアを使用すれば、普段の生活空間にもゆとりが持てますよ。
パーテーションで個室を演出
個室がない場合は、空間を仕切ることで手軽にパーソナルスペースを確保することができます。
例えば立てかけ式のパーテーションや、デスク3辺を仕切れるデスク用のパーテーションを使用するだけでも、ワークスペース感がぐんと高まります。背板が付いた個室ブースタイプのデスクなら、リビングなど場所を問わず個人空間を作りやすいでしょう。
小型テントを個室仕様に
空間を仕切るだけでは周りが気になるという人には、小型のテントを室内に設置する方法がおすすめです。仕事が終われば畳んで収納しておけるので、普段の生活でも邪魔にならないのがポイント。
持ち運び可能な収納ボックスに仕事道具一式を収納しておけば、テントと一緒に手軽に持ち運びができる上に、管理も楽チンですよ。
部屋の角にデスクを設置
デスクをお部屋の角に設置すると、空間をその一角だけ区切ることができるので、ワークスペースとして活用できます。
視野が広がらないため、より仕事に集中できるメリットも感じられるでしょう。デスクを置いても部屋に圧迫感を与えないので、広さに余裕がないお部屋にもおすすめの配置です。
生産性もアップ!デスク周りのレイアウト術
使い慣れている会社のデスクとは環境が違うため、いまいち仕事がはかどらないと感じることもあります。そんな時に、快適に仕事が進められるテスク周りのレイアウト術を紹介します。
デスクの上には余計なものは置かない
デスクに余計なものが置かれていない状況は、目の前の仕事に集中しやすい環境をつくります。
人の脳は意識していなくても、視界に入ったものは脳に情報として送られます。そのためできるだけデスクの上をノイズが少ない状態に整えておくことで、仕事に集中しやすい環境を自ら作ることができるのです。
特にスマートフォンは集中力を妨げやすいため、デスクには置かずに着信モードにして、不要不急の通知もオフしておくことをおすすめします。
モニターアームでスペースを確保
自宅のデスクでは広さを確保できない場合は、モニターアームを活用するのもひとつの方法です。アームによりディスプレイが宙に浮いた状態になるため、デスクを広々使うことができます。またモニターの位置も上下左右細かく調整できるので、ディスプレイが見やすくなるメリットもあります。
ただしモニターアームを設置することで、ディスプレイの重量が偏ってかかるため、デスクの耐重量を事前に確認しておく必要があります。
デスク横に可動式ワゴンを配置
仕事中はなるべくアクションを減らすことで、集中して仕事に取り組めるもの。手元に必要なものを揃えておくことで、「あれがない、これがない」と無駄な探し物をしなくてすみます。
特に書類や文房具などはキャスター付きワゴンに収納して、仕事をする時はワゴンをデスク横に設置しておくのがおすすめです。仕事が終わったらクローゼットなどの収納スペースにしまえば、普段の生活空間の邪魔にもなりません。
グリーンやアロマを取り入れて落ち着く空間に
毎日ひとりでデスクに向かう日々のなかには、落ち着かずやる気が出ない日もあります。そんな場面でも自然とデスクに向かいたくなったり、ストレスを緩和できたりする心地よい空間作りはとても重要なのです。
在宅ワーカーとして5年目を迎える筆者も、デスク周りに緑を置いたり気分転換にアロマスプレーを使ったりと、気持ちを整えるための空間作りにはさまざまな配慮しています。
デスク周りに置くなら、乾燥に強く育てやすい「多肉植物」や、場所をとらない吊るすタイプの「ハンギングプランター」 がおすすめ。
アロマスプレーは
- 仕事モードにスイッチしてくれるもの(気分をスッキリさせるグレープフルーツや、テンションを上げてくれるローズマリーなど)
- 集中力を高めたい時に使うもの(気分がリフレッシュするペパーミント、肩の力を抜くことで逆に集中力をあげてくれるスイートオレンジなど)
- 疲れた心を癒したい時に使うもの(リラックス効果のあるゼラニウムやラベンダーなど)
の3種類を用意し、気分や状況に応じて使い分けています。
デスク周りの配線をスッキリ見せる
ケーブルのごちゃごちゃは視覚的にもノイズになりやすいものです。しかし配線を整えるのは意外に面倒なため、つい見て見ぬ振りをしてしまいがち。そこで手軽に配線を整えられるアイテムをご紹介します。
- 配線ボックス
- 最も手軽に配線を隠せるのが配線ボックスを使った方法です。コンセントタップとケーブルを合わせてボックスに収納するだけで、ごちゃごちゃしていた配線を見事に隠すことができます。
- ケーブルバンド
- デスク裏の乱雑なケーブルをひとまとめにしてくれるアイテム。複数のケーブルをまとめにしてマジックテープで固定することができます。
- ケーブルクリップ
- ケーブルバンドのような役割を果たしつつ、粘着テープがついているため、壁・机・テーブルなどにまとめたケーブルを貼り付け、配線をきれいに整えることができます。
仕事を効率化!使いやすいホームオフィスの収納術
自宅で仕事をする場合、文房具や書類の管理は徹底して行いましょう。なかには大切な書類をうっかり置きっぱなしにして、なくしてしまうことも考えられます。
収納をきちんと意識することで、結果的に仕事の効率化につながりますよ。
デスク上の小物類は「見える化」収納
仕事で使う付箋やペン、クリップなどの文房具は、散らかりやすいため専用のケースにまとめて管理しておくのがおすすめです。ケースにまとめておくことで、いつものデスク以外で仕事をするときも持ち運びやすく、失くすリスクが軽減できます。
ケースは透明のクリアケースを選ぶことで外からでも、どこに何があるかが把握可能です。
引き出し収納でも使える「システムトレー」や引き出しがついた「3段引き出しケース」、浅めで出し入れしやすい「収納バスケット」など、100均でも手軽に購入できます。
書類は状況別にファイリング
書類は処理モレ・紛失がないようきちんと管理をしましょう。案件ごとや「未処理」「進行中」といった状況別に分けておくと、一目瞭然で管理がしやすくなります。
具体的には、クリアホルダーやファイルにラベルやインデックスをつけて、何が入っているかを明記しておくことがポイント。書類の紙類はどんどん増えてしまうため、取扱は最小限に。“とりあえず置いておく”はやめましょう。
壁面収納でデスク周りをスッキリ
デスク周りにスペースがない場合は、壁面を有効活用しましょう。壁面に棚を設置することで、机の上や床の上にモノが散乱するのを防ぎ、片付きやすくすっきりした空間をキープできます。
単なる収納だけでなく、観葉植物を飾ったり、インテリア雑貨をレイアウトしたりすることで、自分だけのお気に入りの空間を演出できるのもうれしいポイントです。
まとめ
ホームオフィスを作るポイントは、家庭と仕事の両立をきちんと図れるようなレウアウトであること。
まずは仕事に集中して取り組める空間の確保から始めましょう。
- 収納スペースを活用
- 寝室を活用
- パーテーションを活用
- 小型テントを設置
- 部屋の角にデスクを配置
場所の確保ができたら、デスク周りのレイアウトの工夫を!
- デスクの上に余計なものは置かない
- モニターアームでスペースを確保
- デスク横に可動式ワゴンを配置
- グリーンやアロマを取り入れる
- デスク周りの配線を整える
仕事の効率化におすすめの収納術もぜひ取り入れてみましょう。
- デスク上の小物類は「見える化」収納
- 書類は状況別にファイリング
- 壁面収納でデスク周りをスッキリ
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