マンションに用意されている「来客用駐車場」。来客用駐車場があると、お友達や家族など、来客の際にとても助かりますよね。
ですが、ルールを守らない人がいれば、当然他のマンション住人に迷惑がかかります。ルールをしっかり確認して、皆で便利に使えるようにしたいものです。
また、マンションには来客用駐車場がある場合とない場合があります。
マンション営業担当としてお客様に物件のご案内をしていると、「どうして来客用駐車場が無いの?」といった質問をいただくことがあります。
その答えは、マンションにおける駐車場計画は、自治体の条例にしたがって立てられるからです。入居者用の駐車施設の確保が優先されるため、土地の広さによっては残念ながら来客用駐車場を確保できないマンションもあるのです。
今回は、マンションの来客用駐車場について、どんな場合に作られるのかと、利用する際に必ず確認して欲しい4つのポイントを解説します。来客用駐車場付きのマンションを検討している方や、これから来客用駐車場を利用しようと考えている方の参考になれば幸いです。
1.【大前提】来客用駐車場はマンション入居者全員の共用物
最初に、マンションの来客用駐車場とはどんなものなのか、利用する上での意識を確認しておきましょう。
一般的に、分譲マンション1棟に対しての来客用駐車場の台数は多くはありません。1世帯に対して来客用駐車場が1台用意されているというマンションは、おそらくほぼ無いと思います。
つまり、来客用駐車場は限られた台数をマンションの入居者全員で使うことになり、大前提として、来客用駐車場はマンション入居者全員の共用物となります。それぞれのマンションごとにルール(規約)等はあるかとは思いますが、一般的にはそうなっています。利用するときは、トラブルを避けるため、他(次)に使う方の迷惑にならないよう考えて利用しなければなりません。
来客用駐車場がたくさん確保されていれば、ほぼ専有できるのに……。と残念な思いをする方もいるかと思います。
なぜ来客用駐車場の台数は世帯に対して少ないのでしょうか。次章にて、詳しく説明します。
2.マンションの来客用駐車場は、敷地に余裕がある場合のみ設けられることが多い
マンション営業担当を続けていると、どうして来客用駐車場が無いのか、こんなに少ないのかという質問を、お客様からいただくことがよくあります。
結論から言うとそれは、マンションの世帯数や建物面積に対して必要な駐車場区画数が条例で決められており、その区画を確保した上で、敷地に余裕がある場合でないと来客用駐車場を用意できないからです。
マンションなど建築物の駐車場計画について、お住まいの自治体が「条例」を設けている場合があります。販売業者は、これらの条例をもとにどれくらいの駐車区画を設けていくのかを決定していきます。条例の条件を満たす駐車区画が用意でき、敷地にまだ余裕があるときに有効利用のために検討されるのが来客用駐車場などの共用施設です。
なお、自治体の条例で駐車場区画を定めているのは、「駐車場附置条例」「高齢者の移動に関する法律」などが挙げられます。
※お住まいの自治体等によって条例等は異なる場合があります。詳細は各自治体のHP等でご確認ください。
- 駐車場附置条例
- 「入居する世帯数に対して●区画の駐車場を用意する」もしくは、「マンションの建物面積に対して●%の駐車区画を設けること」といった、建物に対しての駐車区画数が規定されています。
- 高齢者、障害者の移動に関する法律
- 「車いすに対応した車が駐車可能な区画を●区画用意すること」といったことが規定されています。
来客用駐車場は、条例等の条件を満たし、かつ、敷地に余裕がある場合のみ設けるという判断がされることが多いのです。そのため、敷地に余裕がないマンションでは、来客用駐車場を設けられないこともあります。
では、数少ない来客用駐車場をどのように使っていけば、入居者全員が気持ちよく使えるのでしょうか。
次章では、利用前に確認して欲しい4つのポイントを紹介します。
3.来客用駐車場を利用する前に確認すべき4つのポイント
来客用駐車場を利用したいときは、事前にルールなどを確認しておきましょう。利用者全員がルールを守れば、トラブルなくスムーズに使うことができます。
こちらのポイントを管理人(管理員)さんや管理会社に直接問い合わせたり、管理規約集・使用細則などで確認してみたりするといいでしょう。
[1]ルール(規約)の確認をしよう
まずは、来客用駐車場の利用ルールを確認しましょう。
一般的に、マンションにはそれぞれルールが設けられています。来客用駐車場のルールでいえば、「利用する●日前までに予約が必要」「利用時間の延長をする場合は●時までに連絡が必要」「予約方法」「ルールに違反した場合の罰則」といったものが挙げられます。来客用駐車場を利用する前に必ず確認するようにしましょう。
また、年末年始やお盆期間などの時期は、来客用駐車場が混み合うことが多いです。
混雑時期限定のルールや、上手な利用方法もあれば管理人さんや管理会社に聞いておきたいですね。
[2]利用料金・精算方法の確認をしよう
お住まいのマンションによっては、一日●円と来客用駐車場の利用料金が設定されている場合があります。利用した後でお金がかかることを知ったなどということがないように、利用料金が設定されているかどうかは確認しておきましょう。
また、精算方法も、都度支払い・管理費と一緒に引き落としなど、マンションによって様々です。併せて確認しておきましょう。
[3]駐車スペースの大きさ(駐車区画)の確認をしよう
来客用駐車場の区画の大きさも事前に確認しておきましょう。
駐車する車の大きさによっては、区画に収まらない場合があります。無理やり駐車してしまうと、他の入居者や来客に迷惑をかけてしまい、大きな問題となることも。駐車する予定の車が区画内に収まるかどうかは事前に確認し、難しそうなら近隣の駐車場を探しましょう。
[4]もしもの時の相談窓口の確認をしよう
利用時間・日数を延長したい場合の空き時間の確認や、トラブルが発生したときの相談窓口も確認しておきましょう。
特に、相談しないまま利用時間を超えて駐車するとトラブルの元になります。時間を超える前に連絡を入れられるよう、事前に窓口は確認するようにしておきましょう。
4.まとめ
マンションの来客用駐車場について、来客用駐車場の区画は一般的になぜ少ないのか、少ない来客用駐車場を入居者全員で気持ちよく利用するために、事前に確認しておきたいポイントを解説しました。
- 大前提として、来客用駐車場は入居者みんなの共用物である
- 事前にルール等を必ず確認するようにする
この2つの意識をもって利用すれば、トラブルなく来客を迎えることができると思います。
入居者全員でルールを守り、気持ちよく来客用駐車場を利用しましょう。
アルファジャーナルの「今読みたい記事」がメールで届く!
アルファジャーナルのメルマガが届く「アルファあなぶきStyle会員」に登録すると、数ある記事の中から今読みたい厳選記事や、最新情報のメールが届きます。
会員限定の抽選プレゼントやオンラインセミナーのアーカイブ視聴など、会員特典もたくさん。
今すぐ登録して、アルファジャーナルをもっと楽しもう!
その他の記事はこちらをCHECK
https://journal.anabuki-style.com/
編集・発行
<著作権・免責事項等>
【本紙について】
・メディアサイト「アルファジャーナル」に掲載された記事を印刷用に加工して作成しております。
・アルファジャーナルにはあなぶきグループ社員および外部ライターによって作成される記事を掲載しています。
【著作権について】
・アルファジャーナルが提供する情報・画像等を、権利者の許可なく複製、転用、販売など二次利用することを固く禁じます。
・アルファジャーナルに登録される著作物に係わる著作権は特別の断りがない限り、穴吹興産株式会社に帰属します。
・「あなぶき興産」及び「α」(ロゴマーク)は、穴吹興産株式会社の登録商標です。
【免責事項】
・アルファジャーナルに公開された情報につきましては、穴吹興産株式会社およびあなぶきグループの公式見解ではないことをご理解ください。
・アルファジャーナルに掲載している内容は、記事公開時点のものです。記事の情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、必ずしも正確性・信頼性等を保証するものではありません。
・アルファジャーナルでご紹介している商品やサービスは、当社が管理していないものも含まれております。他社製品である場合、取り扱いを終了している場合や、商品の仕様が変わっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・アルファジャーナルにてご紹介しているリンクにつきましては、リンク先の情報の正確性を保証するものではありません。
・掲載された記事を参照した結果、またサービスの停止、欠陥及びそれらが原因となり発生した損失や損害について、当社は一切責任を負いかねますのでご了承ください。
・メディアサイトは予告なく、運営の終了・本サイトの削除が行われる場合があります。
・アルファジャーナルを通じて提供する情報について、いかなる保証も行うものではなく、またいかなる責任も負わないものとします。