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初心者でも簡単!ボタニカルキャンドルの作り方

花やグリーンなどの植物を閉じ込めたボタニカルキャンドル。自然素材を纏ったキャンドルは、火を灯して美しい陰影を味わうことはもちろん、そのまま飾って空間を彩るインテリアとして楽しむこともできます。

今回はご家庭でも用意しやすい材料でできるボタニカルキャンドルの作り方をご紹介。お好みのドライフラワーを使って、優しさ溢れるボタニカルキャンドルを作ってみましょう!


ボタニカルキャンドル作りに必要なもの

まずは準備編。ボタニカルキャンドルに必要な道具、材料、そしてどういったドライフラワーを用意したらよいか見ていきましょう。

準備する道具と材料

ボタニカルキャンドルを手作りする方法は幾通りもあります。モールド(型)を使った本格的な作り方もありますが、今回は極力揃えやすい道具でできるものをご紹介します。

100均でも手に入る紙コップや仏壇用のロウソクを使って、お手軽でおしゃれなボタニカルキャンドルを作りましょう。

必要な道具

  • 紙コップ大(205mlのサイズ1個)
  • 紙コップ小(100mlのサイズ1個)
  • ガスコンロ(またはIHヒーター)
  • 持ち手付きの小鍋やステンレス製ボウル ※1
  • 湯煎用の鍋 ※2
  • ワックスペーパー(クッキングシートでも可)
  • キリや竹串など(紙コップの底に小さい穴を開けられるもの)
  • 割り箸(2膳分)
  • 粘土(ピンポン玉1個分くらい)
  • ピンセット
  • ハサミ

※1 IHヒーターを使う場合はIH用の小鍋を準備
※2 IHヒーターを使う場合は不要

必要な材料

  • 仏壇などで使うロウソク(3号)…8本
  • ドライフラワー(押し花などでもOK)…適量

仏壇用のロウソクにはいろんなサイズがあります。今回の紙コップのサイズでは、3号のロウソクの芯が使いやすいのでおすすめです。

ボタニカルキャンドルにおすすめの素材

ボタニカルキャンドルの素材に共通して言えるのは、厚みが少ない素材を選ぶと作りやすいということです。ドライフラワー以外に、プリザーブドフラワー、押し花、ドライハーブ、ドライスパイス、ドライフルーツなどを使用することもできます。

代表的な素材と特徴を見てみましょう。

ミモザ、あじさい、すみれ、かすみ草、千日紅など

 

色鮮やかで繊細な花材を使うと、女性らしさが溢れる貴婦人のようなキャンドルになります。小さい花は崩れやすいのでやさしく扱いましょう。プリザーブドフラワーや押し花を使うと透明感のある上品な仕上がりになります。

グリーン・枝・実

ユーカリ、シダーウッド、クローバー、野バラの実など

どこに飾っても馴染みやすいグリーン系のボタニカルキャンドル。グリーンと赤い実でまとめるとクリスマス仕様のキャンドルにもなります。枝ものは長さがあるので、キャンドルの高さに合わせてカットして使用しましょう。

ハーブ

ラベンダー、ローズマリーなど

素朴なやさしさで誰にでも好まれるようなキャンドルになります。細かくバラしても、茎ごと使っても楽しめる素材です。

スパイス・ドライフルーツ

シナモン、ピンクペッパー、ドライオレンジなど

大人っぽくも個性的な印象を与えるスパイスやドライフルーツ。厚みがあるものが多い素材なので、上手に選別しましょう。またドライフルーツは変色しやすいのでご注意を。キッチンに飾るにはぴったりのボタニカルキャンドルなので、料理好きな方に贈ると喜ばれるでしょう。

ドライフラワー、プリザーブドフラワーはお花屋さんや雑貨屋さんのほか、ネット通販でも購入可能。いろんな花や葉をミックスしたお手軽なセットもあります。また、自分で作ったドライフラワーや押し花を活用すれば、さらに愛着のある作品になることは間違いありません。


基本のボタニカルキャンドルの作り方

それでは、ボタニカルキャンドルを作っていきましょう。溶かしたロウを扱うので火傷には十分気をつけて行ってくださいね。

まずは、ロウソク5本を使って軸となるキャンドルを作ります。ロウソクを小鍋に入れて湯煎で溶かしてください(※3)。完全に溶けたら、割り箸を使って、溶けたロウの中から芯を2〜3本(予備を含む)すくい出し、ワックスペーパーの上にまっすぐになるように置いて乾かします。

ロウソクを溶かすとき、芯を切り落とさない程度にハサミでロウソクに切れ込みを入れておくと、溶ける時間が短縮されます。芯はあとで使うので切れないように注意して作業してください。

(IHヒーターを使う場合は湯煎ではなく、ロクソクを入れたIH対応の小鍋を直接弱火にかけて溶かしてください。)

100mlの小さい紙コップの底の中央に、キリなどで小さい穴を開けます。

乾いた芯の中から綺麗なものを1本選んでコップの内側から穴に通し、軽く結んだら、結び目が穴の部分にピタッとくっつくように内側から芯を引っ張って戻します。

隙間からロウが漏れないように、粘土を紙コップの下にしっかり貼り付けて穴を塞ぎ、コップが自立できるように粘土を平にしてください。

コップの内側から出ている芯を割り箸で挟みます。割り箸をコップの縁にかけ、芯が垂直になるようにピンと張ってください。

溶かしたロウを8分目くらいまで注ぎます。1時間くらい放置し、完全に固まったら紙コップにハサミで切り込みを入れて、手で破きながらロウソクを取り出してください。

底部は粘土を外して、芯の結び目を解いて根元でカットします。上部の芯はひとまずそのままの長さにしておきます。

取り出したキャンドルを205mlの紙コップの中心に入れたら、キャンドルと紙コップの隙間にピンセットを使ってドライフラワーを詰めていきます。

花や葉の色味をはっきり出すためにも、多めの量で底部まできちんと押し込むように入れてください。芯の近くに素材を置くと、燃え移る可能性があるので注意しましょう。

残りのロウソク3本も溶かし、ドライフラワーを入れた隙間に流し込みます。芯の先が真っ直ぐにならない場合は、再度割りばしを使って垂直に張ってからロウを流し込んでください。

完全に固まったら、紙コップを破いて取り出します。上部の芯を1cmくらいのところでカットして完成です。

出来上がりを見て、ドライフラワーの色味をもう少しはっきりさせたいと思ったら、ドライヤーで温風を当ててみてください。表面のロウがうっすら溶けて薄くなり、わずかですが色味を強めることができます。(溶けすぎないように慎重に)


ボタニカルキャンドルをアレンジする

基本のボタニカルキャンドルの作り方のコツを掴んだら、アレンジに挑戦してみましょう。ベーシックなボタニカルキャンドルにひと手間加えると、また違う装いの作品が生まれます。

ガラス瓶に入れる

ガラス瓶に入れたボタニカルキャンドルは、利便性と眩い輝きを兼ね揃えた一品。

キャンドル用のトレイがなくてもそのまま点火して使うことができ、ガラスの反射により特徴的な美しさを放ちます。瓶にリボンやラベルを施せば、さらに個性的な輝きに。蓋付きであれば、贈り物としてのラッピングもしやすいでしょう。

作り方は、まず基本のボタニカルキャンドルと同様に小さい紙コップで土台となるキャンドルを作ります。その後は大きい紙コップの代わりに耐熱性のあるガラス瓶を使用して、同じ工程で仕上げていくだけ。瓶のサイズによって、軸を作る紙コップのサイズ、ロウソクの量を調整してみてください。

アロマを加える

キャンドルに香りをプラスしたいときは、軸となるキャンドルを作る工程でアロマオイルを加えると良いでしょう。ロウソクを溶かして芯を取り除いた後、そこに10滴ほどアロマキャンドルをプラスしてよく混ぜます。あとは基本のボタニカルキャンドルの作り方と同じです。

使用するアロマオイルは不純物の入っていない100%の精油がおすすめ。またキャンドルに使用したドライフラワーに合わせた香りにすると、統一感を出すことができます。


まとめ

飾れば植物のやさしさが溢れるインテリアに、あかりを灯すとロマンティックなディナーやリラックスタイムの演出も担うボタニカルキャンドル。手作りのプレゼントを渡したいというときにもぴったりなので、贈り物のレパートリーとしてレシピを覚えておくのもいいですね。

1度作ってみると、組み合わせてみたいドライフラワーや香りが頭の中でどんどん広がっていき、すっかりはまってしまうことも。インテリア、植物、ハンドメイドなどにご興味のある方、ぜひボタニカルキャンドル作りに挑戦してみてはいかがでしょう。

ボタニカルキャンドルに火を灯す際には、耐熱用のキャンドルプレートなどを使用しましょう。目を離しての使用、長時間続けての使用等は避け、燃え移り等に十分注意しながら楽しんでください。

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