マンションの予告広告とは？役割を理解して早めに検討をはじめよう！

新築マンションの「販売開始」の広告を見てマンションギャラリーに行ったら、すでにたくさんの購入希望者がいて驚いた経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これは、新築マンションが販売開始するよりも前に実施される「予告広告」のときから検討をはじめているひとがいるからです。

この記事では、新築マンションの予告広告の役割と、予告広告のときから購入検討をスタートすることのメリットについて解説します。

新築分譲マンションの予告広告とは

新築分譲マンションの予告広告とは「価格等が確定していないため直ちに取引することができないマンションについて、その取引開始時期をあらかじめ告知するために実施する広告」のことです。（これに対して、販売開始時（取引開始時）に実施される広告は「本広告」と言われます。）

マンションの広告は「不動産の表示に関する公正競争規約（表示規約）」によって規制されており、本来は、規約に定められたすべての必要事項が決まっていなければ実施出来ないルールになっています。

しかし予告広告では、価格、販売戸数、管理費及び修繕積立基金など、いくつかの事項を省略することができます。

一見、売主である不動産会社に都合の良いように見えるかもしれませんが、実際には予告広告は買主である消費者にとって大きなメリットがある決まりなのです。

予告広告のときから購入検討をはじめるメリット

予告広告のときから検討を開始することのメリットは大きく3つあります。

①販売開始前に十分な検討ができる

②間取りの選択肢が多い

③最新情報や未公開情報が手に入る

それぞれについて説明します。

①販売開始前に十分な検討ができる

マンション購入は重大な決断ですので、ライフプランの検討、他のマンションとの比較、近親者へのご相談、資金計画など、するべきことはたくさんあります。

じっくりゆっくり進めたいところですが、販売開始後の購入申込みは先着順となることが多く、いくらでも時間をかけられるわけではありません。人気の高いマンションでは、売主から「ほかにも購入希望の方がいるので…」と早めの決断を促されることもあるでしょう。

そこで活用したいのが予告広告です。一般的に、新築マンションの予告広告が行われてから販売を開始するまでには数ヶ月の時間があります。この期間に情報を集めたり、ライフプランについてじっくり考えたりすることができるわけです。

もし予告広告がなければ、消費者はマンションが販売開始したときにはじめてその存在を知ることになります。そしてマンションの人気度によっては、すぐに「買う・買わない」の判断を迫られることになりかねません。これでは満足行く住宅購入を行うことは出来ないでしょう。

予告広告の段階から早めに検討をはじめることが、満足度の高いマンション購入につながるといえます。

②間取りの選択肢が多い

予告広告の期間は、売主側は、販売することも予約を受け付けることも出来ません。

他の人に先を越される心配も不要ですので、すべての間取を、じっくり検討することができます。

③最新情報や未公開情報が手に入る

販売開始前から資料請求やモデルルーム見学をするような「そのマンションに強い興味を持っている人」には、売主が最新情報や未公開情報を提供してくれることが多いです。

情報提供手段には、営業スタッフからの電話やメール（最近はLINEやSMS）のほか、資料請求者限定のWEBコンテンツや、メールマガジンなどがあります。

最新情報を得るための方法

最新情報や未公開情報を得るにはいくつかの方法があります。それぞれの特長と注意点を説明します。

マンションギャラリーに訪問する

もっとも多くの情報が得られるのはマンションギャラリーです。

モデルルーム見学で室内の雰囲気や仕様・設備が確認できるほか、パンフレットやWEBサイトには掲載されていない近隣地域の情報、最新の金利や税金に関する情報なども、マンションギャラリーのスタッフから聞くことができます。また、希望すれば購入に向けての資金計画相談をしたりすることも可能です。

また、来場後も営業スタッフや不動産会社から情報提供を受けることが出来ます。連絡が多すぎるのは困るという場合は、「連絡方法（電話、メール、LINE、SMSなど）」「曜日」「時間帯」「頻度」などの希望を率直に伝えましょう。

資料を請求する

資料請求は、興味のあるマンションの公式サイトから申し込むパターンと、さまざまな不動産会社のマンション情報が集まったポータルサイトから申し込むパターンがあります。どちらから申し込んだとしても、その後、メールマガジンやダイレクトメール等でマンションの最新情報を受け取ることが出来ます。

注意したいのは、ポータルサイトを利用する場合も、必ず公式サイトの情報はチェックするべきということです。公式サイトからでなければ利用できない特典や、限定のコンテンツが用意されている場合があります。

会員登録をする（会員サービスがある場合）

不動産会社が運営している会員サービスに登録するという方法もあります。その不動産会社が販売するマンションの新着情報や、住宅購入に役立つ情報をメールマガジンで受け取ることができます。また不動産会社によっては、ポイント制度やプレゼントなどの会員特典を用意している場合もあります。

アルファジャーナルを運営している「あなぶき興産」にも会員サービスがございます。

ただし、会員登録で得られる情報は広く浅いものですので、未公開情報を手に入れることは難しいです。すでに特定の物件に興味を持っているのであれば、実際にマンションギャラリーに訪れたり、資料請求をしたりすることをお勧めします。

販売開始時期に注意

早めに検討開始していても、販売開始時期を把握しておかなければ、いざというとき急に慌てることになりかねません。

販売開始時期は、広告の「物件概要」に記載されています。

紙のチラシ等であれば、下部に記載されていることが多いです。WEBサイトであれば、多くの場合は「物件概要」という名前のページがありますので、そちらで確認してみてください。

まとめ

新築マンションの予告広告の説明と、予告広告の段階から購入検討をはじめるメリットについて解説しました。

新築マンションは非常に高額な商品であり、検討するべき事項は多岐にわたります。購入にあたってはじっくり検討を進めたいところですが、日々の忙しさや、マンションの販売状況によって、思うように時間を掛けられない場合がほとんどです。

検討にあてられる時間を長くする一番の方法は、とにかく早く検討を始めることです。気になったマンションの広告やWEBサイトに「予告広告」と書かれていればチャンスと考えて、積極的に問合せてみてください。

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