「二人で暮らすなら、どんな間取りがいちばん快適なのだろう」。そう悩んでインターネットで図面を眺めてみても、どの間取りも良さそうに見えて決めきれない――そんな経験はありませんか。家賃や収納量、動線まで考え出すとますます迷ってしまいます。ワクワクした気持ちのまま勢いで契約し、荷物を入れてみたら「思ったより狭い」「生活リズムが合わない」「集中できる場所がない」と後悔するケースは珍しくありません。私は不動産営業として15年間、延べ1,300組以上のお客さまに接客してきましたが、この “住んでからの不満” は本当によく耳にします。とはいえ、賃貸でも分譲でも、いったん住み始めた住まいをすぐに替えるのは容易ではありません。そこで本記事では、私の経験談と実際の間取り事例を交えながら、失敗しない二人暮らしの間取り選びをお手伝いします。
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二人暮らしの間取りを決める4つのポイント
二人暮らしの間取りを決めるうえで押さえておきたいポイントは4つあります。
- 仕事のスタイル
- 生活リズム
- 将来のこと
- 同居する人との関係性
この4点を踏まえたうえで間取りを選んでおけば、入居後に「こんなはずじゃなかった」と感じる場面を大幅に減らせます。具体例を挙げながら、4つのポイントを順に説明します。
ポイント1:仕事のスタイルで決める
二人暮らしでまず確認すべきは仕事のスタイルです。夜勤があるか、残業が多いか、テレワークを週何日行うか――これらによって必要な部屋数や配置は大きく変わります。たとえば自宅でのテレワークやオンライン会議がある仕事の場合、生活スペースとは隔離した仕事場が必要となります。日常生活と線引きした空間でないと、仕事に集中できなかったり、同居する人もリラックスした時間を過ごすことができなかったりするからです。夜勤や残業がある場合も、生活リズムの違いから互いに負担が増えてくることから、それぞれの個室が合った方がよいでしょう。これから同居を始めるという人は、お互いの勤務スタイルを事前によく確認することをおすすめします。
ポイント2:生活リズムで決める
次に大切なのは生活リズムの共有です。起床・就寝時間、休日の過ごし方、片付けや家事の習慣など、一人暮らしでは気にしなくてよかった細部まで話し合っておく必要があります。たとえば、休日の起床・就寝時間が異なると、物音で睡眠が妨げられる可能性もあります。片付けや家え事の習慣が異なる場合は、共同で使うリビングを設けない方がよいかもしれません。お互いがリラックスできる時間帯や生活習慣から必要な居室数や間取りの使い方を決めて間取りを選択することをおすすめします。
ポイント3:将来のことを考えて決める
3つ目は将来設計です。カップルや新婚夫婦なら家族が増える可能性、友人同士や兄弟なら転勤・結婚・独立によって人数が減る可能性があります。数年後の暮らしを思い描き、間取りに余裕を持たせるか、もしくは支払いに余裕を持たせるかを基準に考えましょう。そうすることで、将来的に変化が合った場合でも慌てることなく住み続けることができます。一度生活を始めると簡単には引っ越せないため、将来設計まで見据えたうえで間取りを選ぶことが大切です。
ポイント4:住む人の関係性で決める
これまでご紹介した3つのポイントに加えて、同居する2人の「関係性」も重要なポイントです。
夫婦・カップルの場合
1LDKから3LDK以上の間取りまで幅広く検討できます。将来的に家族が増える可能性がある場合は、2LDK以上を選ぶと住み替えの負担を軽減できます。
親子の場合
小学生以下の子どもとの二人暮らしであれば1LDKでも十分ですが、中学生以降になると学習スペースやプライベート確保のために各個室が必要になります。成人した親子二人暮らしの場合も、互いの生活リズムが異なることが多いため、各個室があったほうがストレスが少なくてすむでしょう。
兄弟の場合
それぞれに仕事や生活のリズムがある兄弟の場合は、個室を前提に選ぶことをおすすめします。生活スタイルによっては、リビングを設けないレイアウトもよいでしょう。
二人暮らしで選ばれる間取りとその使い方
二人暮らしで選ばれることが多い1LDK、2LDK、3LDKの特徴と使い方をご紹介します。
- DK(ダイニングキッチン):食堂と台所の機能が1室に併存している部屋
- LDK(リビングダイニングキッチン):居間・食堂・台所の機能が1室に併存している部屋
さらに、DKやLDKと表記できるかどうかは、居室の数に応じた最低限の広さを満たしている必要があります。
居室数 | DK | LDK |
---|---|---|
1部屋 | 4.5畳 | 8畳 |
2部屋以上 | 6畳 | 10畳 |
このように、居室の数とDK・LDKの広さの基準を満たした間取りが、「1LDK」「2LDK」といった形で表示されます。
参考|不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」
1LDK
二人暮らしで使う1LDKの特徴
1LDKは20〜30代のカップルや新婚さんに人気があります。家賃を比較的抑えやすく、リビングダイニングと寝室がワンフロアでつながるため、常に相手の存在を感じられる安心感も得られます。ただし一人になれる空間がほぼない点と、収納が少なめな点がデメリットです。意見がぶつかったときのクールダウンは外出で切り替える、荷物は本当に必要な物だけに絞るなど、事前のルールづくりが必要になります。
二人暮らしでの1LDKの使い方
では実際の間取りを見ながらお部屋の使い方をご紹介します。
二人でくつろぐスペースとなるリビングダイニングと居室が1部屋ある間取りです。1LDKでは居室を二人用の寝室として使うパターンが多くなります。そのため、夫婦やカップル、子どもが小さい親子などから選ばれる間取りです。上記間取りでは大型の収納や物入れがあるため、1LDKでも生活動線を損なわず、快適に生活をすることができます。
それぞれの個室を持つことはできないものの、必要なスペースは確保されており、無駄なく生活ができる間取りです。
2LDK
二人暮らしで使う2LDKの特徴
2LDKはリビングに加えて二つの個室があるため、カップル・親子・兄弟など幅広い組み合わせに対応できます。二人で一緒に過ごす時間を確保しつつ、各自のプライベートも守れるのが魅力です。体調不良の際や趣味に没頭したいときでも、もう一部屋があることでお互いに気兼ねなく過ごせます。ただし1LDKより家賃相場は高く、一部屋ごとの面積がやや小さい物件もあるので、家具配置や家事動線を内覧時に確認しておきましょう。
二人暮らしでの2LDKの使い方
こちらの間取りでご説明します。
2LDKは二人共同で使用するリビングダイニングと別に2つの居室があります。
2LDKは大きく分けて2通りの使い方があります。
1つは、居室の1つを2人共有の寝室とし、もう1部屋を書斎や勉強部屋として使用するパターン。夫婦やカップル、子どもが小さい親子の場合に使われるパターンです。
もう1つは、2つの居室を二人それぞれが使用するパターン。それぞれがプライベートの空間を設けることができるため、兄弟や子どもが成長した親子で見られる使い方です。
上記間取りでは、居室2室が離れて配置しているため、夜勤や残業などで帰宅が遅い方が洋室(1)を使うようにすれば、生活リズムが違っていてもお互いストレスを感じることが少ないでしょう。廊下から洗面所や浴室に行ける点も、気兼ねすることがないため好評です。10帖以上あるリビングダイニングキッチンは、ソファやダイニングテーブルを置くことができるため、二人のコミュニケーションを深めることもできます。
このように2LDKは、お互いのプライベートを確保しつつも、共同生活を過ごすことができるため、ちょうどよい広さと言えるでしょう。
3LDK
二人暮らしで使う3LDKの特徴
3LDKは在宅勤務が多い二人や、趣味部屋・仕事部屋・ゲストルームなど用途を細かく分けたい二人に適しています。一人一室を割り当ててもなお一部屋余るため、テレワーク用の書斎や大容量の収納スペースとして活用できます。同居人数が増えた場合にも住み替える必要がない一方、同居を解消した場合には家賃の負担が重くなります。金銭的な負担や居室の用途をよく考えて選択するようにしましょう。
二人暮らしでの3LDKの使い方
二人暮らしでの3LDKの使い方を説明します。
3LDKの場合、二人それぞれが個室を確保したうえで、さらにもう一部屋を自由に使えます。この一室は納戸や物置、来客用の客間として利用されるほか、夫婦やカップルでは寝室を分けて使うケースも見受けられます。
二人暮らしで3LDKを選ぶ人の多くは、一戸建てからの住み替え等で荷物が多い方や、将来的な出産・親との同居など、居住人数の増加を想定している方です。そのため、追加の一室は当面のあいだ仮置きスペースとして使われることが少なくありません
まとめ
二人暮らしの間取りを選ぶ際は、「勤務スタイル」「生活リズム」「将来設計」の三点をまず共有しましょう。そのうえで、常に一緒にいたいカップルにはコストを抑えられる1LDK、ほどよい距離感を保ちたい二人には柔軟性の高い2LDK、在宅時間が長く明確な用途を持つ二人には3LDKが適しています。住まい選びは “考える時間” そのものが新しい生活の始まりです。五年後の自分たちを思い描きながら、最適な間取りで楽しい二人暮らしをスタートさせてください。
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