お買い得な商品に出会うと、ついつい買いだめをしたくなってしまうという方も多いのではないでしょうか。しかしむやみになんでも買いだめしても、結局使い切れなかったり、必要以上に使ってしまったりして、節約にはならず無駄遣いになってしまうかもしれません。
そこで今回は、買いだめをしてはいけないものとその理由、また防災対策や日々の生活の効率化などを意識した上で、買いだめしても良い商品とその量についてもお伝えします。買い物の意識を変えて、少しでも無駄遣いを減らしていきましょう
買いだめNGの商品
どんな商品の買いだめがNGなのか、具体例を理由とともにご紹介します。
日常消費する食品
魚、肉、野菜、お菓子、乳製品などの食品は、長期の買いだめには向きません。消費期限や賞味期限が切れたり、腐ったりしてしまうと、結局処分することになります。また、冷蔵庫や冷凍庫がいっぱいになり、期限が近い食べ物が増えてしまうと、本当に食べたいものがストックできなくなる可能性があります。
さらに、たくさんストックがあると「まだたくさんあるから、もう1つ食べよう」といったように、必要以上に食べてしまうこともあります。これでは節約にはなりません。
日持ちがしそうなコーヒー豆や紅茶の葉など、香りを楽しむ食品も注意が必要です。冷凍できるものは日持ちしますが、永久に持つわけではなく、美味しく食べられる期間には限界があります。
子供用品
赤ちゃんや子供向けの商品は、基本的に買いだめしないほうが良いです。具体例としては、おむつ、おしりふき、ベビー用せっけん、服、子供向け文具などがあります。
まず、消耗品はたくさんあるとつい使いすぎてしまうことがあります。また、おむつなどは保管に多くのスペースを必要とするため、無駄な空間を取ってしまいます。お手拭きやベビー用せっけんは他の用途としても使えますが、ベビー用のものは割高なことが多いため、結果的に節約にはなりません。
さらに、子供の成長は予測が難しく、サイズが合わなくなったり、興味が変わったりして、使わないまま処分することになる可能性があります。粘土や折り紙、画用紙などの子供向け文具も、使い切れなかった場合、使い道が限られてしまいます。
そのときに必要な分だけを購入することが大切です。
化粧品・医薬品
化粧水や乳液といった基礎化粧品、チークやアイシャドウなどのメイクアップ用品などの化粧品も、買いだめには向きません。
未使用の間は2~3年と持つものも多いですが、自分の使うペースをよく把握しなければ無駄になってしまいます。使用期限が切れた化粧品は、使えなくなったり、本来の効果を発揮できなくなったりする可能性もあります。また、たくさんストックがあると必要以上に使ってしまうことにもあります。
ふだん使う医薬品は、節約目的だけではなく「切らしたくない」という思いから買いだめしたくなるかもしれませんが、使用期限内に使うことが出来なければ無駄になってしまいます。
買いだめOKの商品と、適切な量
ポイントをおさえれば、買いだめは悪いことばかりではありません。適切な量を把握しておけば、無駄にならず、さらにお買い得な値段で購入して節約することができます。
日持ちのする食品
砂糖や塩は品質劣化がほとんどなく、賞味期限の記載が不要な商品です。これらは頻繁に使うため、買いだめにも適しています。
乾麺も長期間保存ができるため、家族の好みに合わせてパスタや素麺をストックするのも良い選択です。
防災の観点からも、賞味期限が長い食品は買いだめに向いています。缶詰やレトルト食品など、手軽に食べられるものを選びましょう。購入するのは、ふだんでも消費しやすいサバの缶詰やレトルトカレーなどが便利です。このような食品を定期的に消費し、新しいものと入れ替える「ローリングストック」方式を採用すれば、食材を無駄にすることがありません。
また、水分のストックも重要です。清涼飲料水や炭酸水よりも、賞味期限が長い水がおすすめです。
*ストック量の目安*
1週間程度で消費できる量を目安にしましょう。少し余分がある位の量にしておくと、防災視点でも安心できます。
毎日使う日用品
トイレットペーパーやティッシュペーパー、洗剤などの日用品は、大量に買いだめする必要はありませんが、毎日使うものですので完全になくなってしまうと困ります。
こういった日用品については、適度な量を買いだめしておくのが良いでしょう。このようなストックは、食料品と同じく防災の観点からも有効です。もし長期間入手できない状況が続いても、日常生活に支障をきたさないために備えておくことが大切です。
必要な分を見極めて、無駄にしない範囲で買いだめをすることで、日常の安心感が得られます
*ストック量の目安*
一般的には家族が1週間で使用する分といわれますが、大きな災害時には足りないことも考えられます。自宅の収納スペースと相談しながらですが、1ヶ月分程度がストックできれば余裕を持てるのではないかと思います。
トイレットペーパーやティッシュペーパーなどは、自分がどれくらい消費しているかわからないものですから、一度1日や1週間でどれくらい使っているのか数えてみるのがオススメです。災害時はふだんは学校や仕事に行っている人も家で過ごすため、消費量が増えます。それもふまえて、ストックすべき量を見極めてください。
まとめ
買いだめは、適切な商品と量を選び、計画的に実行することが重要です。⻑期的な保存には向かない⾷品や⼦供⽤品、化粧品や医薬品などは、必要な分だけを買い揃えるように注意しましょう。ストックが増えすぎると、無駄遣いやスペースの無駄使いにもつながります。
一方で、⽇持ちがする⾷品や毎⽇使う⽇⽤品については、適切な量をストックすることで、節約や防災の⽅⾯でも有効です。特に⽇持ちがする⾷品は、定期的に消費し新しいものと⼊れ替える「ローリングストック」⽅式を採用することで無駄を減らせます。日用品については、家庭の消費量をあらかじめ把握し、災害時も考慮したストック量を確保することが大切です。
この記事で紹介したポイントを参考にして、無駄のない賢い買いだめ行動を心がけ、日々の生活をより効率的で安心なものにしていきましょう。成功する買いだめは、計画とバランスが重要です。うまく活用して、家計や生活の質を向上させていきましょう。
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