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ワイン保存のポイント|未開封ワインと飲み残しワインの正しい保存方法

ワインが好きでよく購入するけれど、最適な保存方法がよくわからないという方も多いのではないでしょうか?

高価なワインの中には、何十年も熟成させることで味が深まっているものもありますが、ただ長く置いておけばよいわけではありません。ワインは非常にデリケートなお酒ですので、保存方法が悪いとどんどん劣化してしまいます。

そこで、この記事では、自宅で美味しくワインを楽しむための保存方法を、「未開封」と「飲み残し」に分けてご紹介いたします。


未開封ワインの保存|ポイントとおすすめの保存場所

この章では、未開封ワインの6つの保存方法ポイントをお伝えした上で、保存期間別のオススメの保存場所をご紹介します。

自宅で美味しいワインを楽しむために、是非参考にしてみてくださいね。 

どんなワインにとっても基本となる6つの保存方法ポイント

①高温はNG!ワインの適温は13〜15度

ワインの適切な保存温度は、一般的に13〜15度程度です。高温には十分に注意しましょう。冬以外には、常温で保存すると劣化が進む可能性があるため注意が必要です。

急激な温度変化も、ワインの劣化を進める原因になります。ワインが届いたら、すぐに涼しい場所に保存しましょう。冷蔵便で届いた場合、暑い場所に置いておくとコルクの隙間からワインが漏れることがあるため、早めに涼しい場所に移動させてください。

②乾燥はNG!ワインコルクが乾燥しない湿度65~80%が最適

ワインの保存に適した湿度は65~80%です。乾燥した場所に保存するとワインコルクが乾燥して収縮し、隙間から空気が入り込んで酸化が進んでしまうので注意しましょう。

③光はNG!劣化防止のため暗所に保存

ワインだけに限りませんが、紫外線に当たると食品の劣化が進みます。特に日光は日光臭という不快なニオイを発する可能性があるので、直射日光を避けて保存する必要があります。日光臭とは、ビールや清酒、牛乳などにも発生するもので、ワインの場合は茹でたキャベツのような臭いがします。

紫外線が含まれる光は、日光だけではありません。白熱灯や蛍光灯にも含まれていますので、こうした光を避けるためにも、ワインは必ず暗所に保存しましょう。

④強いニオイはNG!ニオイの強いものから離して保存

ワインコルクによってはニオイを通してしまう可能性がありますので、周囲に強いニオイがする物を置かないようにしましょう。

⑤振動はNG!安定した場所に保存

ワインは振動によって粒子間の安定性がなくなり、ワイン本来の味が損なわれてしまいます。そのため、できるだけ振動の少ない場所に保存するようにしましょう。例えば、冷蔵庫の引き出しなどは出し入れのたびに振動が発生しますので、長期保存には向きません。戸棚でも、扉の開閉が頻繁な場合は避けた方が良いでしょう。そのほか、車庫の近くや洗濯機の近くなども振動が発生しやすいので注意が必要です。

トラックによる輸送やお店から自宅まで運ぶ際にどうしても大きな振動が加わってしまいますが、しばらく休ませることで一時的に崩れたバランスが整い、より美味しいワインを飲むことができます。

⑥空気はNG!酸化防止のために寝かせて保存

開封前のワインは寝かせて保存しましょう。ワインを立てて保存するとワインコルクが乾燥してしまい、空気が侵入して酸化が進む原因となってしまいます。

スクリューキャップの場合はコルク栓と異なり劣化の心配はなく、また密閉性が高いので、ニオイ、空気の心配はいりません。

保存期間によって異なるオススメのワイン保存場所

数日〜1週間程度で飲む場合は、冷蔵庫の野菜室に保存

数日〜1週間程度で飲む場合は、冷蔵庫の野菜室に寝かせて保存しましょう。出し入れによる温度変化や振動がありますが、短期間であれば問題はありません。ニオイ移りや光の影響を少しでも抑えたい場合は、ワインボトルを新聞で包むとよいでしょう。

冷蔵庫以外でも、床下など気温が13〜15度程度に保たれている暗室であればOKです。

※ただし高級ワインの場合は、短期間の保存であっても次に紹介するワインセラーで保存することをオススメします。

1ヶ月以上の長期保存の場合は、ワインセラーに保存

1ヶ月以上長期保存する場合は、温度や湿度が管理されたワインセラーでの保存がオススメです。

ワインセラーというと大袈裟な感じがするかもしれませんが、小さなものであれば1万円程度から販売されています。ワインを自宅に常備しているという方であれば、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

「今回だけ、特別なワインをワインセラーで保存したい!」という場合であれば、レンタルセラーを利用すること選択肢のひとつです。サービスによって異なりますが、初期費用が数千円程度、毎月の費用は1本につき数百円程度で利用できます。


飲み残しワインの保存|ポイントとおすすめの保存場所

この章では、飲み残してしまったワインの保存方法をご紹介します。

一工夫加えることで、少しでも長く飲み残しのワインを美味しく楽しみましょう!

飲み残しワインは冷蔵庫に立てて保存が基本!

飲み残したワインは、立てた状態で冷蔵庫に保存しましょう。赤ワインは常温で飲みたいという方も多いかもしれないですが、保存の間は冷蔵庫へ。飲む少し前に取り出して、常温に戻してから飲むと良いですよ。

冷蔵庫に保存したら、1週間程度を目安に早めに飲み切るようにしましょう。

スパークリングタイプのワインは炭酸が抜けてしまうので、翌日か2日後くらいまでに飲み切ることをオススメします。

飲み切れずに風味が落ちてしまったワインは料理に使って、無駄にしないようにしましょう。

飲み残しワインを美味しく保存する栓の方法

飲み残しワインを美味しく保存するためには、酸化を防ぐことが重要です。そのためには、栓の方法に一工夫加えるのが効果的!

3つの方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。

ワインコルクにラップを巻いて栓をする

ワインコルクをそのまま栓として使用する方は多いと思いますが、それだけではコルクと瓶の間に隙間ができてしまいやすいです。そこで、コルクをラップで包むという一手間を加えましょう。こうすることで密閉度が増し、ワインの酸化スピードを抑えることができます。また、ラップすることでニオイ移りも防ぐことができますよ。

密閉できるワインストッパーを利用する

密閉できるワインストッパーをつかって栓をする方法です。ポンプを使って瓶の内部を真空に近い状態にすることで、ワインの酸化を抑えることができます。ワインショップやインターネット上で販売されており、1,000円〜2,000円程度で入手できますよ。

スパークリングワインを保存する場合は、シャンパンストッパーを使いましょう。こちらは1,000円前後で入手可能です。

空気に接する面を減らすために小瓶に移す

小瓶にワインを移すことで空気に接する面を減らし、酸化を抑える方法です。できるだけ瓶内の空気の量と空気と接する面を少なくするために、瓶が細くなる注ぎ口の部分まで入るサイズを選ぶのがポイントです。


まとめ

ワインはとてもデリケートなお酒ですが、自宅で気軽に楽しめるデイリーワインであれば、温度・湿度・光・ニオイ・振動を避けるというポイントを押さえて保存したらOKです。

ただし、特別な日に楽しむような高級ワインの保存や、長期保存をするのであれば、ワインセラーを利用した方が良いでしょう。

どのようなワインをどれくらいの頻度で楽しんでいるのかを考えて、自宅での最適な保存方法を検討してみてくださいね。

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