くらしの歳時記【2022年1月・睦月】

1月の和名は「睦月」。
由来は諸説ありますが、もっとも有力なものは、親族一同が集まって宴を催すなどして睦み合う(むつみあう=互いに親しみ合うこと)ことから「睦び月」になったというものです。

いよいよ冬本番になるこの月。
冷たくピンと張り詰めた冬の空気が、新年らしさを盛り上げます。

風さえて今朝よりも又山近し(暁台)

と詠まれたように、寒冷が極まって冴え渡った空気は、遠景をよりきれいに見せてくれます。何もかもが真新しく見えるこの月。そんな1月のくらしの歳時記を紹介します。


今月の注目イベント


1月のこよみ

1月5日「小寒」(二十四節気)

いわゆる「寒の入り」のこと。今日から節分(立春の前日。2022年は2月4日)までが「寒の内」です。寒風や降雪など、寒さがいよいよ厳しくなってくる頃。

小寒

この日から寒中見舞いを出し始めます。

1月17日〜2月3日「冬土用」(雑節)

雑節のひとつ「土用」は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間のこと。立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、期間中は土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌むことになっています。

とはいえ18日もの間ずっと作業ができないのは、さすがに実生活に影響が出ますよね。そこで土公神が地上を離れる日を設け、その日に限っては作業をしてもOKとしました。それを「間日」と呼びます。
2022年の冬土用の間日は、1月25日、26日、28日 の3日間。

1月20日「大寒」(二十四節気)

1年でもっとも寒いとされる時期。寒稽古など、耐寒の行事が行われるのがこのころです。また「寒仕込み」といって、寒気を利用して酒や味噌を仕込むのにも良い時期とされます。

大寒

実はお味噌って、自宅でも手軽に仕込むことができるんです。
ちょうど今は、秋に収穫したばかりの米(麹)や大豆が出回る時期。新鮮な素材を使って仕込むことで、よりいっそう美味しい味噌に仕上がりますよ。

意外とシンプルで簡単♪ 初心者でも美味しく仕上がる味噌の作り方


年中行事と1月のイベント

1月1日「元旦」(国民の祝日)

年の初めを祝う日です。
元日の朝にはお水を汲む習慣があり、これを「若水」と呼びます。若水は邪気をはらうものとされているので、まずは神棚にお供えし、その後に家族の食事を作ったり、口をすすぐ・お茶を点てるといったことを行います。

初日の出

ちなみに「元旦(がんたん)」は、旦=朝・夜明けの意味であることから、元日の朝のことを指します。
元日の朝といえば、初日の出。アルファジャーナル編集部のある香川県高松市の日の出時刻は午前7時10分。各地の日の出時刻は国立天文台のサイトで確認できますよ。
この時期の太陽は、南東やや東向きからのぼります。

1月2日「書き初め」(年中行事)

書き初めは、年が明けて初めて毛筆で書をしたためる行事。かつてはおめでたい詩歌を書いていましたが、現代では1年の目標や抱負を書くのが一般的でしょうか。

元旦に汲んだ水「若水」で墨をすり、恵方に向かって行うのがお作法。なお2022年の恵方は「北北西」です。

1月7日「人日の節句(七草)」(節句)

五節句のひとつで、七種粥を食べることから七草の節句ともいいます。
元々は無病息災を願って食べられた七草粥ですが、おせち料理などで疲れた胃腸を休め、野菜が乏しい冬場の栄養を補うという効能も。

七草

春の七草は(1)セリ(2)ナズナ(3)ゴギョウ(4)ハコベラ(5)ホトケノザ(6)スズナ(蕪)(7)スズシロ(大根)。いずれも青菜でビタミンを豊富に含んでいます。セットになったものがスーパーに並んでいるので、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。

1月11日「鏡開き」(年中行事)

年神様にお供えした鏡餅をおろし、無病息災を祈って食べる行事です。
松の内を1月7日までとする地域ではこの11日が鏡開きですが、関西エリアなど15日までを松の内とする地域では、11日ではなく15日に鏡開きをします(ちなみにアルファジャーナル編集部のある香川県も15日に行います)。

鏡開き

元は武家社会の行事であったため「刃物を用いて切るのは縁起が悪い」ということで、手や木槌を用いて割ることになったようです。同様に、鏡”開き”となったのも、「割る」「切る」などの忌み言葉を避けたためです。

1月15日 小正月・どんど焼き(年中行事)

「小正月」とは、元日を「大正月」というのに対して呼んだ名前です。年神様をまつる行事である大正月に対して、小正月はその年の豊作を願ったりけがれを祓うなど、農業や家庭に関する行事が多くあります。

よく知られたものが「餅花」。紅白の餅を柳や梅などの枝に飾り付け、実った稲穂に見立てて予祝をとしたものです。養蚕が盛んだった地域では、繭に見立てたことから「繭玉」と呼んだりもするようです。

小正月

この日に行われるどんど焼きは、けがれを祓うための火祭りです。
大正月に飾っていた注連飾りや古いお札を持ち寄って燃やす火は神聖なものとされ、この火で焼いた餅や団子を食べれば病気をしないとか、灰を持ち帰って家の周りに撒くと厄を祓うと考えられています。またこの時の煙に乗って、大正月にやってきた年神様が帰っていくとも言われています。


1月4日未明が見ごろ。しぶんぎ座流星群が極大

三大流星群のひとつ、しぶんぎ座流星群が1月4日午前5時ごろに極大(流星群の活動が最も活発になること)を迎えます。
流星群は放射点(流星が放射状に飛び出してくるように見える天球上の点のこと)が空高く昇ったときが観察しやすいので、極大の時間と放射点が空高く昇る時間(1月4日午前1時頃)が近い今回の流星群は絶好の条件。
しかも1月3日は新月。月明かりの影響を受けることなく流星を探せますよ。

画像出典:しぶんぎ座流星群が極大(2022年1月)│国立天文台(NAOJ)

流星は空全体で見られますので、方角は気にしなくても大丈夫。街明かりの影響が少なく視界が開た場所で、肉眼で空全体を広く見渡すのが見つけるコツです。

ただし、しぶんぎ座流星群は活動が活発な期間が短く、年によって出現数が変化しやすい流星群。観察条件がよくても流星の数が少ない時は、見つけるのが少し難しいかもしれません。根気よく観察してみましょう。

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次回の「くらしの歳時記」は2月・如月編。
お楽しみに!

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