くらしの歳時記【2020年9月・長月】

9月の和名は「長月」。
日増しに夜が長くなってくる季節であることから「夜長月(よながづき)」。それが転じて「長月」と呼ばれるようになったそうです。
そういえば先月の終わりごろから日没時間がずいぶん早くなって、夕方の早い時間から仄暗さを感じるようになってきました。夜が長くなりつつあることを実感します。

そして日中の残暑はまだまだ厳しいものの、朝夕にはひんやりした空気が漂い、虫の声がきこえるようにもなってきました。今年の夏の厳しい暑さも、ようやく出口が見えてきたというところでしょうか。じきにあぜ道や土手に彼岸花が咲き、金木犀の芳しい香りがあたりに満ちだすでしょう。
そんな9月のくらしの歳時記を紹介します。

処暑1日防災の日白露16日
2日17日
3日18日
4日19日彼岸の入り
5日20日
6日21日敬老の日
白露7日白露秋分22日秋分、秋分の日
8日23日
9日重陽の節句24日
10日二百二十日25日彼岸明け
11日26日
12日宇宙の日27日
13日28日
14日39日
15日30日

二十四節気と雑節

9月7日「白露」(二十四節気)

草の葉に露が結ぶことから「白露」。夜のあいだに空気が冷えて、朝露がおりるようになるころという意味です。日中はまだまだ暑さが続きますが、日が落ちてしまえば、少し涼しい空気を感じる日も出てきたのではないでしょうか。

このころになると、日本の上空に大陸育ちの乾燥した高気圧が張り出してくることから、より空が高く澄んだ青色に変化してきます。また夏の名残の雲と、秋の鱗雲や巻雲が同時に空に浮かぶ「行合の空(ゆきあいのそら)」と呼ばれる現象がみられることがあります。暑気と冷気が行き合うことから起こる、この時期ならではの空模様です。

9月9日「重陽の節句」(節句)

五節句(江戸時代に定められた式日=祝日)のひとつ。
縁起の良い奇数(陽数)の極(一番大きな数)である9が重なることから「重陽」です。菊を用いて不老長寿を願うことから「菊の節句」とも呼ばれます。

寒さや霜に強い菊は、「不老草」として、延寿の効果があると考えられていました。また古来より薬草として用いられてきたこともあり、この日には菊花酒を飲む風習があります。この菊花酒、本来は花を漬け込んで作るようですが、自宅で真似をするなら花びらを浮かべるだけで十分です(※エディブル・フラワー(食用の花)を使いましょう)。

9月22日「秋分」(二十四節気)

天文学上「昼と夜の長さがほぼ等しくなる」日(秋分日)。秋分の日を境に昼が短く夜が長くなっていき、いわゆる「秋の夜長」のシーズンに入ります。
日が落ちると空気がひんやりとし、金木犀の香りがどこからともなく漂ってくるころでしょうか。しかし金木犀は猛暑の年には開花が遅れるそうなので、今年は楽しめるのはもう少しあとのことかも知れません。

またこの日は、国民の祝日である秋分の日でもあります。「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを主旨として1948年に制定されました。

9月19日「彼岸の入り」(雑節)

秋分の前後3日を合わせた7日間が「秋彼岸」です。2020年は9月29日に彼岸入りし、25日に彼岸明けします。
仏教では、三途の川を挟んで「彼岸(三途の川のあちら側)」と「此岸(私達の住む側)」に分かれると考えられています。また極楽浄土=彼岸は西の彼方にあるとされることから、太陽が真西に沈む秋分(と春分)は、その夕日が彼岸への道しるべになるとされてきました。

お彼岸は亡き人のいる西の彼方の浄土を思い、供養をする期間なのです。ちなみに、お盆のように、浄土から帰ってくるわけではないですよ。
なお中日(ちゅうにち)である秋分の日には、夕日を拝むと功徳があると言われています。


年中行事と9月のイベント

9月1日「防災の日」備えよう・見直そう

防災の日は1960年に制定されました。9月1日という日付は、大正12年の関東大震災の発生日にちなんでいます。また二百十日(2020年は8月31日)の台風シーズンにもあたることから「災害への備えを怠らないように」との戒めも込められています。
災害は「○月○日ごろ起こる」と事前に分かるものではありません。だからこそ日々の備えが重要なのです。

100円ショップでも防災・避難グッズは買える

しかし防災・避難グッズはそれなりの価格のものが多く、必要なものとは分かっていても、つい後まわしにしてしまう……そんなときは、100円ショップの出番です。
もちろん全てのアイテムを100円ショップで揃えることはできませんが、いくつかは代替品として使うことができます。実際に使ってみた、レビュー付きのこの記事を参考にどうぞ。

【徹底検証】100均で防災グッズを揃えられるのか!?

用意した防災・避難グッズは定期的な見直しが必要

一方、「防災グッズは既に用意しているよ」という万全の人。定期的に点検・見直しはできていますか?持ち出し袋に入れた食品や水には賞味期限があり、乾電池には使用期限があります。いざという時に使えないことがないように、期限チェックは定期的に行いましょう。

また小さな子供やお年寄り、ペットがいるご家庭では、年齢や目的に合う防災・避難グッズを用意することも重要です。

防災グッズは揃えたらそれでOKではありません。定期的な中身の点検・見直しが必要です。防災グッズの管理方法としては「ローリングストック方式」をおすすめします。ローリングストックとは、新旧を回転させるように蓄えることを意味します。日常的に古いものから消費しておくようにすると、いざという時の賞味期限切れや使用期限切れを防ぐことができるほか、非常時に使い慣れたもの、食べ慣れたものと、そうでないものでは、避難生活を送る上でのストレスの度合いも違ってきます。

出典:これだけは揃えておきたい!いざという時の防災グッズリスト

いざという時に慌てないために、事前に使い方のチェックを

あわせて使い方のチェックもお忘れなく。日常的に使わないものだけに、いざ使おうとしたときに手間取ってしまうことも考えられます。例えばライトならスイッチの場所や実際の明るさ、ラジオなら周波数の合わせ方やボリューム調整の方法など、実際の場面を想定しながら使って見ましょう。

日ごろ使わないものの代表格とも言うべき「マンションの避難はしご」。動画で使い方を解説しました。

【動画で解説】マンション避難はしごの使い方完全マニュアル

9月12日「宇宙の日」

9月12日は宇宙の日。 1992年の国際宇宙年(世界各国の地球気象衛星を利用し、地球環境とその変化を明らかにしようという宇宙国際協力)を記念して、当時の科学技術庁(現・文部科学省)と宇宙科学研究所(現・JAXA)が制定しました。9月12日という日付は、毛利衛宇宙飛行士が日本人として初めてスペースシャトルで宇宙へ飛び立った日です。

宇宙に思いを馳せながら、今月は火星を探してみましょう。
10月6日の最接近に向けて、急激に火星が明るく輝いてきています。今月は、深夜ごろに東から南東の空を探せばすぐに見つかるでしょう(下旬に近付くほど火星の出の時間は早くなるので、同じ時間に見るときは、より南東に寄ります)。肉眼でも赤く光っているのが分かるはずです。
特に6日の夜には月に接近するので、迷うことなく見つけられるでしょう。

出典:国立天文台

火星はおよそ2年2ヶ月ごとに地球に接近しますが、次にここまで接近する大きな火星を見ることができるのは、2033年(6,328万km)か2035年(5,691万km)と少し先のことになってしまいます。めったに見えられない、大きく赤い火星をお見逃しなく。

次回の「くらしの歳時記」は10月・神無月編。
お楽しみに!

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