くらしの歳時記【2020年10月・神無月】

10月の和名は「神無月」。
この月に出雲大社に神様が集まって、諸国には不在になることから神無(かみなし)月。一方で、神様の集まる出雲地方では「神在(かみあり)月」と呼んで、神事を行います……という有名なこの由来、じつは中世以降の俗説なんだそう。

10月は「神の月」という意味。「神無月」の ”無” の字は 、”の” に該当する連体助詞です。

高く青い空を埋める白い鰯雲。色づき始めた照葉。秋もいよいよ深まり、豊穣の季節を迎えるころ。そんな10月の、くらしの歳時記を紹介します。

秋分





1日十五夜、衣替え寒露





16日
2日17日
3日18日
4日19日
5日20日秋土用入り
6日火星最接近21日秋土用の間日
7日22日
寒露







8日寒露霜降








23日霜降、秋土用の間日
9日24日
10日25日
11日26日
12日27日
13日28日
14日29日十三夜
15日30日
 31日秋土用の間日、ハロウィン

二十四節気と雑節

10月8日「寒露」(二十四節気)

寒露とは野の草に降りる露のこと。日中の暑さはやんで過ごしやすくなりますが、そのぶん朝晩の冷え込みを実感するようになりました。
このころになると秋の長雨シーズンも終わり、空気が澄んだ秋晴れの日が多くなりますね。星空も美しく見える時期です。

10月23日「霜降」(二十四節気)

秋がいちだんと深まり、朝霜が見られるエリアも出てくるころ。朝晩もぐっと冷え込み、日が短くなったのを実感できるのではないでしょうか。早いところはでは、このころから冬支度を始めます。
暦の上でじゃ「晩秋」になり、秋もフィナーレに近付きました。次の二十四節気は「立冬」。いよいよ冬が始まるのです。

土用(雑節)

雑節のひとつ「土用」は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間のこと。立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、期間中は土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌むことになっています。

とはいえ、18日もの間ずっと作業ができないのでは、さすがに実生活に影響が出ますよね。そこで土公神が地上を離れる日を設け、その日に限っては作業をしてもOKとしました。それが「間日」です。


年中行事と10月のイベント

10月1日「十五夜」

「中秋」とは秋の真ん中のこと。昔は7月~9月が秋でしたが、その真ん中である8月15日(旧暦)に月見をする風習です。
お月見の風習は、平安時代に唐から伝わったと言われます。最初は貴族の間に、次第に庶民へと広がりました。そんな昔から月を愛でる風習があるのですね。

中秋の名月は「満月」とは限らない
ところで「十五夜・中秋の名月といえば満月」というイメージはありませんか?実は、必ずしも満月というわけではなないのです。現に今年も満月ではありません(翌日の2日が満月です)。
その理由はこうです。
旧暦の毎月1日は、朔といって新月=月齢0に当たる日。一方で新月から満月までの経過日数は13.9日~15.6日と大きく開きがあります。そのため、15日に必ず満月になるわけではない、というわけです。

お月見といえば、ススキと月見だんごをお供えしますが、これは月の満ち欠けで農作業のタイミングを図っていた時代に、収穫を祝って月にお供え物をしたことに由来します。米を粉にしてお団子をつくり、稲穂に見立ててススキを飾りました。

そもそも月に何かをお供えするのは、月が信仰の対象であったためだそうです。
代表的なものが、江戸時代に全国で行われていたという「月待ち」。特定の月齢(十三夜・十五夜・十七夜・二十三夜・二十六夜など、地方によって違いあり)の時に、皆で集まって飲食をともにしながら念仏を唱え、月の出を待つ信仰行事です。

風雅の対象であり、信仰の対象でもあった十五夜の月。雲に隠れてしまえば「無月(むげつ)」、雨が降ると「雨月(うげつ)」と呼んで、たとえ月が見えなくても風情あるものとして、ありのままに受け入れられてきたようです。

10月1日「衣替え」

平安時代の宮中行事から始まった習慣です。中国の風習に倣って4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えました。
とはいえ、気候の一定しない近年では、暑い日があると思えば急に肌寒くなる日もあったりして、一概に「今日から冬装束に変わります」と言われてもピンとこないのではないでしょうか。

衣替えのタイミングは「最低気温が20度程度になったら」あるいは「日中の気温が25度を下回るようになったら」ときが最適だと言われます。風が涼しくなったと感じたら、羽織ものやストールで調整しながら、徐々に秋冬モードに移行していきましょう。

また衣替えは、手持ちの服や、収納方法を見直すチャンス。服を入れ替える時に、クローゼットの使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

服の収納は「かける」か「たたむ」。服をすっきり収めるクローゼットの活用法

10月6日「火星最接近」

8月9月と連続してお伝えしてきた火星の最接近ニュース。「もういいよ」って人もいるでしょうが、赤く明るく輝く火星は本当に美しく、是非たくさんの人に見てもらいたいので、今月も懲りずにお伝えします。

2020年の最接近は約6,200万kmの”準”大接近。大接近と言われた前回2018年と約500万kmほどしか距離が変わりません。
ニュースなどでは最接近の日ばかりがクローズアップされますが、天文イベントの規模感からいうと、6日の最接近を待たずとも既に同じ明るさと大きさで見ることができますし、過ぎたあともしばらくの間は同じように見ることができます。

21時すぎに東の空見上げてみましょう。建物の影になっていない限りはすぐに見つかります。夜半過ぎには南東の空高くにのぼるので、より見つけやすくなるでしょう。

火星最接近2020
出典:国立天文台

火星は約2年2ヶ月ごとに地球に近づきます。
地球の公転軌道は円に近く、火星のそれは楕円を描いているため、同じ「接近」でも距離がかなり異なります。どれくらい違うかというと、最も遠いときと近いときとでは約2倍もの開きがあるほど。
ちなみに次にここまで接近する大きな火星を見ることができるのは、2033年(6,328万km)か2035年(5,691万km)と少し先のことになってしまいます。

画像出典:国立天文台
(画像はタップで拡大します)

10月29日「十三夜」

旧暦の9月13日。ひと月前の十五夜に対して「後の月」、また収穫を迎える栗をお供えすることから「栗名月」とも呼ばれる月です。十五夜についで美しい月とされ、宮中では宴を催すなど、古くから鑑賞の行事が行われてきました。
十五夜は平安時代に唐から伝わった風習ですが、十三夜は日本独自の風習です。

十五夜はスッキリしない夜空であることが多いことに対し、十三夜は晴れることが多いようです。「十三夜に曇りなし」という言葉があるほど。
左側が少し欠けた趣のあるかたちの十三夜の月。冷たく澄んだ晩秋の夜空にうかぶ、そんな月を眺めてみてはいかがでしょうか。

10月31日「ハロウィン/HALLOWEEN🎃」

Trick or Treat!!!👻

ハロウィンは古代ケルトの収穫祭がルーツといわれるお祭りです。秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う行事でしたが、現在はジャック・オ・ランタンを飾ったり、魔女やオバケなどに仮装するイベントとして定着しています。
楽しいイベントの反面、毎年のことなので、そろそろネタが尽きてしまった…という声をよく聞きます。また今年は大勢で集まりづらい世相でもありますね。

では皆さんは今年のハロウィンをどう過ごすんだろう…
気になったアルファジャーナルはアンケートをすることにしました。楽しみ方やハロウィンに対する熱い思いをお聞かせください。

みんなの暮らし聞いてみました!
\こんなとき、どうしてる?/

アンケートは終了いたしました。
多数のご回答ありがとうございました。
結果の公開は10月下旬頃を予定しております。

ハロウィンが終われば、秋も終わり。いよいよ冬の到来です。

次回の「くらしの歳時記」は11月・霜月編。
お楽しみに!

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