くらしの歳時記【2020年1月・睦月】

新しい年が明けました。
冷たくピンと張り詰めた冬の空気が、新年らしさを盛り上げます。

風さえて今朝よりも又山近し(暁台)

と詠まれたように、寒冷が極まって冴え渡った空気は、遠景をよりきれいに見せてくれます。何もかもが真新しく見えるこの月。そんな1月のくらしの歳時記を紹介します。


1月の和名「睦月」の由来

由来は諸説ありますが、もっとも有力なものは、親族一同が集まって宴を催すなどして睦み合う(むつみあう=互いに親しみ合うこと)ことから「睦び月」になったというもの。家族や親しい人たちで集まることが多いこの月にピッタリの呼び名ですね。


2020年1月の暦と行事

冬至1日元日小寒17日
2日書き初め18日冬土用入り
3日19日
4日しぶんぎ座流星群が極大大寒20日大寒
5日21日
小寒6日小寒22日
7日人日の節句(七草)23日
8日24日冬土用の間日
9日25日冬土用の間日
10日26日
11日鏡開き27日冬土用の間日
12日28日
13日成人の日29日
14日30日
15日小正月・どんと焼き31日
16日

6日の小寒を境に「寒の内」に入ります。節分の前日まで、暦の上では最も寒さが厳しい時期に。お正月にお年賀状を出しそびれてしまった人は、この日を目安に寒中お見舞いを出し始めましょう。

「土用」は雑節のひとつ。土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間とされ、土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌む習慣です。とはいえ、18日もの間それが続くのは、さすがに実生活に影響が出ますよね。そこで土公神が地上を離れる日=「間日」を設け、その日は作業をOKとしました。
ちなみに土用は年4回あり、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間がその期間です。


今月のイベント│お正月と関連行事

やはり今月は、月半ばまで続くお正月に関連する行事が主役でしょう。
近年では年末年始でも通常通りに営業しているお店も多く、お正月らしさがイマイチ感じられないといった声も聞こえてきます。今年はお正月に関連する行事の意味を知って、お正月らしさを味わってみるのはいかが?

1月1日は元日。年の初めを祝う日です。
元日の朝に汲む水のことを「若水」と呼びます。この水で年神様への供物や家族の食事を作ったり、口をすすぐ・お茶を点てるといったことを行います。
また忘れてはならない初日の出。アルファジャーナル編集部のある香川県高松市の日の出時刻は午前7時10分となっています。各地の日の出時刻は国立天文台のサイトから確認してくださいね。

初日の出

1月2日は書き初め。年が明けて初めて毛筆で書をしたためる行事です。
かつてはおめでたい詩歌を書いていましたが、現代では1年の目標や抱負を書くのが一般的でしょうか。元旦に汲んだ水「若水」で墨をすり、恵方に向かって行うのが正式なお作法です。ちなみに2020年の恵方は「西南西やや西」。

1月7日は人日の節句
五節句のひとつで、七種粥を食べることから七草の節句ともいいます。元々は無病息災を願って食べられた七草粥ですが、おせち料理などで疲れた胃腸を休め、野菜が乏しい冬場の栄養を補うという効能もありますね。
春の七草は(1)セリ(2)ナズナ(3)ゴギョウ(4)ハコベラ(5)ホトケノザ(6)スズナ(蕪)(7)スズシロ(大根)、いずれも青菜でビタミンを豊富に含んでいます。セットになったものがスーパーなどに並んでいるので、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。

七草

1月11日は鏡開き。年神様にお供えした鏡餅をおろし、無病息災を祈って食べる行事です。
松の内を1月7日までとする地域ではこの11日が鏡開きですが、関西エリアなど15日までを松の内とする地域では、11日ではなく15日に鏡開きをします(ちなみにアルファジャーナル編集部のある香川県も15日に行います)。

元は武家社会の行事であったため「刃物を用いて切るのは縁起が悪い」ということで、手や木槌を用いて割ることになったようです。同様に、鏡”開き”となったのも、「割る」「切る」などの忌み言葉を避けたためです。

1月15日は小正月
「小正月」とは、元日を「大正月」というのに対して呼んだ名前です。年神様をまつる行事である大正月に対して、小正月はその年の豊作を願ったりけがれを祓うなど、農業や家庭に関する行事が多くあります。よく知られたものが「餅花」。紅白の餅を柳や梅などの枝に飾り付け、実った稲穂に見立てて予祝をとしました。

この日に行われるどんど焼きは、けがれを祓うための火祭りです。
大正月に飾っていた注連飾りや古いお札を持ち寄って燃やす火は神聖なものとされ、この火で焼いた餅や団子を食べれば病気をしないとか、灰を持ち帰って家の周りに撒くと厄を祓うと考えられています。またこの時の煙に乗って、大正月にやってきた年神様が帰っていくとも言われています。


1月のドルチェ│タルトショコラにフランボワーズのマカロンを添えて

ホテルのパティシエがつくる1月限定のドルチェは「タルトショコラにフランボワーズのマカロンを添えて」。濃厚で滑らかなショコラに、フランボワーズと苺という外しようがない組み合わせの、目にも楽しいひと皿です。

スイートチョコレートと生クリームで作られたクレームショコラは、生チョコレートのように滑らか。サクサクしたタルト生地との食感の対比が楽しめます。
フランス産のフランボワーズをバタークリームに混ぜ込んだマカロン、香川県産の「さぬきひめ」とのマリアージュもばっちり。爽やかな酸味と甘さがショコラの風味を何倍にも増幅してくれて、本当に美味しい。

タルトショコラと、マカロン、苺、バニラアイスの組み合わせで、いろいろな食感や味のハーモニーが楽しめる限定ドルチェは、見た目にも華やかで、新年にふさわしいひと皿。ぜひお出かけして味わってみてください。

撮影協力:リーガホテルゼスト高松 ARGO

香川県高松市の中心市街地に位置し、地元の人にも愛されるシティホテル「リーガホテルゼスト高松」。その1階にあるARGO(アルゴ)は、ゆったり落ち着いたインテリアの中で、豊かな香りが自慢のコーヒーを愉しむ空間です。


1月5日未明は「しぶんぎ座流星群」観察のチャンス

8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並んで「三大流星群」と呼ばれる流星群のひとつ。
名前に使われている「しぶんぎ座」は1795年にフランスの天文学者によって設定された星座ですが、1922年に国際天文学連合が決定した88の星座からは外されてしまったため、現在では流星群の名前に残っているだけとなっています。

今年の極大(流星群の活動がもっとも活発になること)予想時刻は4日の午後5時。流星群は極大時刻の前後数時間に活動が集中するため、本来の見ごろは4日の宵ですが、この時間は放射点が低すぎてほとんど流星は見られないでしょう。観察するなら放射点が昇ってきた5日の未明ごろがベストですが、ピークを過ぎているので見られる数はかなり少ない予想となっています。

出典:国立天文台

しかし月明かりもなく、晴れてさえいれば観察はしやすいはずなので、新年の運試しとしてチャレンジしてみても良いかもしれません。例によって方角はあまり気にせずに、空全体を広く見渡せばOKです。防寒対策を忘れずに!

次回の「くらしの歳時記」は2月・如月編。
お楽しみに!

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