くらしの歳時記【2020年12月・師走】

いよいよ2020年最後の月になりました。
毎年この時期になると、一年が過ぎることのなんと早いことかと驚嘆せずにはいられません。クリスマスの華やかさと、年の瀬の慌ただしさが同居した街の空気感に、ちょっと気が急くような気分にもなる今月です。

そんな12月の和名は「師走」。「師が忙しく東西を馳せる」ことから師走、と一般に言われます。この「師」とは僧侶のことで、12月は家々で僧を迎えて読経などの仏事を行うので、とても忙しかったことに由来するそうです(諸説あり)。

12月のアンケート「お雑煮」の集計結果が発表されました。詳しくはこちら

小雪1日大雪17日
2日18日
3日19日
4日20日
5日冬至21日冬至
6日22日
大雪7日大雪23日
8日24日クリスマス・イブ
9日25日クリスマス
10日26日
11日27日
12日28日
13日正月事始め、煤払い29日
14日ふたご座流星群が極大30日
15日31日大晦日、大祓
16日 

二十四節気と雑節

12月7日「大雪」(二十四節気)

山間部だけでなく平野でも雪が降るころのこと。
冬の魚の代表・鰤の漁が盛んになったり、お正月飾りに使う南天の実が赤く色付く時期です。

大雪の七十二候(二十四節気をさらに約5日ずつに分けた期間。気象の動きや動植物の変化を表す短文)は、

  • 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
  • 熊蟄穴(くまあなにこもる)
  • 鱖魚群(さけのうおむらがる)

それぞれ、空が厚い雲に覆われ冬の気配が強まる様子、熊が冬ごもりの時期に入って穴にこもる様子、鮭が川を遡上する様子(北国の冬を代表する風景なのだそう)を表しています。本格的な冬の到来を感じさせますね。

12月21日「冬至」(二十四節気)

太陽が軌道上の最も南に来るときで、北半球では夜が最も長く、昼が最も短くなる日です。
南中高度も低くなるため、この日は太陽の力がいちばん弱まると考えられてきました。しかし冬至を境に再び力を取り戻すことから「太陽がよみがえる日」「太陽の死と復活」として、世界の各地で冬至祭が行われます。

易の考え方でも、この日は陰が極まる日であり、また翌日から再び陽に転じる(これを一陽来復といいます)ことから、上昇気運に転じる日とされています。寒くなってきて気分が沈みがちなこの時期、「明日からは良いことがやってくる」と気分を切り替えるキッカケになりそうです。


年中行事と12月のイベント

12月13日「正月事始め」「煤払い」

この日は鬼宿日といって、婚礼以外は万事吉とされるおめでたい日。煤払いや餅つきなどの、本格的なお正月準備を始めるに良い日です。

気持ちよく新年を迎えよう<お正月準備>やることリスト

煤払いは単なる大掃除ではなく、歳神様を迎えるための大事な行事。ご自宅では仏壇や神棚の掃除をすると良いでしょう。
クリスマスを前にお正月準備を始めるにはまだ早すぎる気がしますが、「備えあれば憂いなし」といいます。今の時期から予定を立てておくだけでも、年末になってバタバタと慌てることなく余裕を持って過ごせますよ。
クリスマスのグリーティングカードや年賀状の手配をはじめるにもオススメの日です。

みんなの暮らし聞いてみました!
\こんなとき、どうしてる?/

お雑煮に関するアンケート集計結果集計結果をご覧になれます。
(アルファあなぶきStyleのサイトに移動します)

12月24日「クリスマス・イブ」/25日「クリスマス」

クリスマスといえば、イエス・キリストの降誕を祝う日のことですね。しかし実は、聖書にはイエスがいつ生まれたかについての記述はありません。
にもかかわらず、この日を降誕祭として祝うようになったのは、「ヨーロッパの土着信仰として根付いていた冬至の祭りから転じたから」という説があります。冬至を境に太陽がよみがえり新しい年になることを、イエスの降誕によって新しい世界が訪れたとする信仰と重ね合わせたというわけです。

そのため北欧諸国では、現在でもクリスマスのことを、かつての冬至祭の名前「ユール(Jul / Yule)」と呼んでいるそう。またクリスマスのご馳走として丸太を模したブッシュ・ド・ノエルを食べるのは、ユールで大きな木の幹(ユール・ログ)を燃やして魔除けにしていた名残りです。

今年は大勢で集まることが難しい世情ではありますが、クリスマスの雰囲気は楽しみたいですよね。そこで、おうちを手軽にクリスマスモードにするアイデアを集めました。

12月31日「大晦日」

旧暦では毎月の最終日を晦日(みそか)と呼びました。一年の最後の晦日だから「大晦日」です。
かつては各家々にやってくる年神様をお迎えするために、寝ないで待つ習わしがありました。ウッカリ眠ってしまうと白髪やシワが増える(!)という恐ろしい俗信などもあったようです。

大晦日の歴史は古く、平安時代ごろから様々な行事が行われてきたようです。
もとは6月の夏越しの祓のように、一年の間に受けた罪や汚れを祓うための大祓の儀式を行ったり、年神様をお迎えし、食事をともにするために「年籠り」をして家で過ごしたりなど、神様をお祀りするものでしたが、仏教の浸透とともに寺院で除夜の鐘をつくなどの風習も生まれました。年越しそばを食べる風習はさらに新しく、はじまったのは江戸時代ごろなんだそう。


いよいよ帰還!12月6日未明「はやぶさ2」のカプセルが大気圏突入へ!

6年前の2014年12月3日に、種子島宇宙センターから旅立った小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)が、いよいよ地球に帰還します。
今回は2010年6月に帰還を果たした「はやぶさ」(MUSES-C)のように探査機ごと大気圏再突入するのではなく、カプセルだけを切り離して地球に渡した後、「はやぶさ2」は新たな惑星探査に向かう予定になっています。

JAXA「はやぶさ2」プロジェクトチームが発表した今後のスケジュールは以下の通り。

カプセル切り離し:12月5日午後2時30分
カプセル大気圏突入:12月6日午前2時28分~29分
カプセル着地:12月6日午前2時50分ごろ

リュウグウ上への人工クレーターの作製、2度目の惑星探査への出発といった人類史上初の快挙や、世界をリードする技術であるサンプルリターン(試料採取して地球に持ち帰ること)成功など、見どころたくさんの「はやぶさ2」の帰還。カプセルの分離や大気圏再突入などの様子はストリーミング配信されるようなので、ご覧になってはいかがでしょうか。

JAXAの特設サイトはこちら→はやぶさ2特設サイト (ファン!ファン!JAXA!)


12月13日から14日にかけて「ふたご座流星群」がみごろ

毎年12月の恒例、ふたご座流星群が見ごろを迎えます。
今年は14日の10時ごろが極大(流星群の活動がもっとも活発になること)なので、観察に最適なのは13日の深夜、日付が変わるころから14日の明け方にかけて。放出点(流星が放射状に飛び出してくるように見える天球上の点)のふたご座が空高くのぼる、夜遅い時間帯がオススメです。

出典:国立天文台

今年は新月直前なので月明かりの心配もなく、晴れてさえいれば観察しやすいでしょう。
方角は気にせず、街明かりの少ないひらけた場所で、空全体を見渡すのが観察のポイントです。条件が良ければ前後の12日夜、14日夜も多くの流星を観ることができそうですよ。

Twitterで話題の天文イベントを見逃すな!自宅で手軽に夜空を見上げるコツを紹介するよ

次回の「くらしの歳時記」は1月・睦月編。
新しい年さいしょの歳時記です。お楽しみに!

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