くらしの歳時記【2019年11月・霜月】

11月は、ひと月のうちでもっとも変化が大きい月。
青空高く秋晴れの好天が続く上旬から、街路樹の木々の紅葉・黄葉がより深く鮮やかになる中旬、そして落ち葉の舞い始める下旬まで。木枯らし一号のニュースが聞こえてきたり、早いところでは初雪の便りがあるのも下旬のころですね。

晩秋から冬の入り口までの、季節の美しい変遷をみることができるひと月間。
そんな11月のくらしの歳時記を紹介します。


11月の和名「霜月」の由来

霜月

「霜が降りる月」という意味です。上旬のころはピンときませんが、日を追うごとに朝晩の気温が下がって、まさに霜が降りるような寒さを感じるようになってきます。


2019年11月の暦と行事

霜降1日立冬16日
2日17日
3日文化の日18日
4日19日
5日津波防災の日20日
6日秋土用の間日21日ボージョレ・ヌーヴォー解禁日
7日秋土用明け小雪22日小雪
立冬8日立冬23日勤労感謝の日
9日24日
10日25日
11日介護の日26日
12日27日
13日28日
14日29日
15日七五三30日

8日には立冬を迎え、早くも暦の上では冬になります。
七十二候でも「楓蔦黄」(11月2日ごろ/楓(かえで)や蔦(つた)が色づくころ)から始まり、「地始凍」(11月12日ごろ/大地が凍り始めるころ)、「虹蔵不見」(11月22日ごろ/陽の光が弱まって虹を見かけなくなるころ)、「朔風払葉」(11月27日ごろ/北風が木の葉を吹き払うころ)と、秋の終焉が表現されています。

「土用」は雑節のひとつ。土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間とされ、土を動かす作業(土いじり、地鎮祭、井戸掘りなど)を忌む習慣です。とはいえ、18日もの間それが続くのは、さすがに実生活に影響が出ますよね。そこで土公神が地上を離れる日=「間日」を設け、その日は作業をOKとしました。
ちなみに土用は年4回あり、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間がその期間です。


今月のイベント│紅葉狩り

いよいよ野山の紅葉が美しくなる今月。
紅葉狩りに行きましょう。

紅葉狩り

ところで紅葉”狩り”という言葉、いったい何を狩っているんだ…と不思議に思ったことはありませんか?

その由来は平安時代まで遡ります。
当時の紅葉は山野に自生しているものが一般的で、貴族の邸宅の庭に観賞用として植えられることは稀でした。つまり赤く色づいた紅葉を見るためには、薬猟(くすりがり=薬草などを摘むこと)などのように山野にまでわざわざ出かけて行く必要があったのです。
そこから転じて「紅葉狩り」と呼ぶようになったと考えられています。

今のように秋のレジャーとして広く楽しまれるようになったのは、時代が下って江戸時代のころ。紅葉の木の下でお弁当やお酒を広げて楽しんでいたようですよ。

厚着の重装備をしなくても、日中なら外で快適に過ごせる最後の季節です。私たちも秋ピクニックを兼ねて紅葉狩りに出かけてみましょう。

秋の行楽弁当

気温が高く、紫外線の気になる時期と違って、11月のピクニックは冷え対策がポイントです。地面からの冷気を防ぐアウトドア用クッションや、膝にかけたり羽織ったりとマルチに使えるストールか小さめのブランケットを荷物に追加しましょう。保温性の高いタンブラーで温かい飲み物を用意したり、スープジャーで熱いスープをお弁当の一品に加えたりするのも◎。


今月の味覚│瑞々しい香気を楽しむシャルロット・ポワール

ホテルのパティシエがつくる11月限定のドルチェは「シャルロット・ポワール」。
シャルロットとは、スポンジ生地を棒状に絞り出して焼いたビスキュイと、ムースやババロアを組み合わせたお菓子のこと。ポワールはフランス語で梨。
つまりシャルロット・ポワールとは、ふわふわサックリのビスキュイと甘くてプルプルの洋梨ムースの組み合わせ♡

洋梨のピュレを使った爽やかなムースもさることながら、特筆すべきは添えられたフレッシュの洋梨の香りと果汁!
口に含んだ瞬間から、鼻腔を抜ける瑞々しい香気にうっとりさせられます。

馥郁と甘い味をフレッシュの洋梨がうまく引き締める、とてもバランスの取れたひと品でした。

撮影協力:リーガホテルゼスト高松 ARGO

香川県高松市の中心市街地に位置し、地元の人にも愛されるシティホテル「リーガホテルゼスト高松」。その1階にあるARGO(アルゴ)は、ゆったり落ち着いたインテリアの中で、豊かな香りが自慢のコーヒーを愉しむ空間です。


11月5日「津波防災の日」

2011年発生した東日本大震災による甚大な津波被害を踏まえ、国民が津波対策について理解と関心を深めることを目的に制定されました。
11月5日という日は、1844年(嘉永7年)に安政南海地震が発生した日です。このとき今の和歌山県の実業家・浜口梧陵が稲わらに火をつけ、村人を高台に導いて大津波から命を救った「稲むらの火」という逸話に因み、この日が選ばれました。

この日の前後には各地で防災に関する様々なイベントが開かれますが、その中でももっとも参加しやすいのはシェイクアウトでしょう。11月5日には全国規模での緊急地震速報と連携したシェイクアウト(気象庁のサイトへ)が実施されます。

シェイクアウト(Shake Out)

「地震を吹き飛ばせ」という意味の造語で、2008年に米カリフォルニア州で提唱された新しいスタイルの防災訓練のこと。日本では「一斉防災訓練」と呼ばれることもあります。近年では企業や自治体などが主催者となり、全国で広く行われるようになりました。
ちなみに2018年の参加者数は6,297,584人(日本シェイクアウト提唱会議発表)。

大規模な地震が発生したとき、まずは自らの身を守ることが先決です。そのための安全確保行動(1)まず低く(2)頭を守り(3)動かない を身につけるための訓練がシェイクアウト。
主催者の合図があったら ”その場で” 約1分間、安全確保行動を取ります。自分のいる場所で地震が発生したときをイメージし、屋内ならテーブルの下に隠れる、屋外ならビルや伝線から離れた場所で頭を守るなど、どう行動すれば自分の身の安全を確保できるかを考えるのがこの訓練のポイントです。

それが終わったら、消火訓練や避難訓練などの「プラスワン訓練」を行います。
スマートフォンのアプリなどを使用して個人的に参加(気象庁のサイトへ)される方は、自宅の家具の転倒防止や、持ち出し袋・備蓄品の確認を行うのも良いですね。

アルファジャーナルでも、防災グッズや台風対策などの防災関連記事を取りそろえています。

次回の「くらしの歳時記」は12月師走編。
お楽しみに!

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