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子ども用傘選び方1
くらしのヒント

身長が10センチ伸びたら新しい傘を!未就園児~小学生の傘の選び方

梅雨時、傘の出番がふえる季節になりました。
「そろそろ子どもに傘デビューさせてみよう」「梅雨にむけて子どもの傘を買いなおそうかな」、そう考えている方もたくさんいらっしゃると思います。

子ども用の傘にはさまざまなデザイン、長さ、素材のものがあり、どれでもOKというわけではありません。選び方にはポイントがあります。

子ども用の傘の選び方のポイントは「身長」「安全性」
この2つの選び方のポイントを押さえた上で、子どもが気に入るぴったりのものを選んであげましょう。きっと雨の日のお出かけが楽しくなりますよ。

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1. 傘の選び方の基本!「身長」にあったサイズを選ぼう

子ども用傘選び方2子ども用の傘を選ぶときに大切なのは子どもの「身長」です。傘によっては対象年齢が書かれているものもありますが、年齢を基準に選んでしまうと体格にあわないかもしれません。
大きすぎる傘を持たせていると、バランスが取りにくく転倒してしまったり、強い風が吹いたときに傘があおられたりしてとても危険です。傘については、「大は小を兼ねる」が通用しません。子どもの身長にあわせて、傘の大きさを選ぶのが基本です。

1‐1 「子どもの傘のサイズは5cmごと」なら覚えやすい

傘のサイズを表す「○cm」という表記は、傘の親骨=傘の弧を描いている骨の長さになります。傘のサイズと適応身長の目安をまとめてみました。

傘のサイズ適応身長の目安年齢の目安
40cm80cm~95cm2~3歳
43cm85cm~100cm3~4歳
45cm90cm~105cm4~5歳
47cm95cm~110cm5~6歳
50cm105cm~120cm5~6歳
53cm115cm~130cm小学校低学年
55cm120cm~140cm小学校中学年
58cm135cm~160cm小学校高学年
60cm140cm~小学校高学年~大人

傘のサイズに対する適応身長や年齢はあくまで目安ですが、適応身長に幅がある上に、サイズも細かく分かれていて迷いますよね。
確かに、少しずつ傘を大きくしていった方が体の成長にもあうのかもしれません。しかし、40cmから43cmに変えるタイミングをはかるのはなかなか難しいものです。洋服でいえば、サイズ90の服を着ていた子どもに、95の服を着せるかどうか悩むのと似ています。

そんなときは、「傘のサイズは5cmごと」と覚えておきましょう。例えば、はじめて傘を購入する3歳前後にピッタリのサイズが40cmです。その後は45cm、50cm、55cm、60cmで大人の傘に追いつくという具合です。これなら、覚えやすいですよね。
もし、5cm大きいものを持たせたときにしっくりこなければ、サイズを2~3cm調整してみればいいと思います。

1‐2 身長が10センチ伸びたら見直しを!

傘のサイズを理解したところで、実際に5cm大きな傘に変えるタイミングはいつなのでしょうか?それはずばり、子どもの身長が「10cm」伸びたとき、このタイミングで傘の大きさを見直しましょう。
1つのサイズでカバーできる身長は、およそ15cmです。それ以上身長が伸びているときは、すでに傘も小さくなっていると考えてください。だいたい身長が10cm伸びた辺りで次のサイズの傘を探しはじめましょう。そうすれば、余裕をもって新しい傘にシフトすることができるはずです。
では、子どもの身長は1年でどれくらい伸びるのでしょうか。

厚生労働省 厚生統計要覧(平成29年度)身長・体重の平均値、性・年次×年齢別」を参考にまとめてみました。

年齢
身長(cm)前年対比(cm)身長(cm)前年対比(cm)
3歳96.796.2
4歳103.2+6.5101.2+5.0
5歳110.9+7.7108.3+7.1
6歳115.3+4.4113.1+4.8
7歳121.6+6.3121.1+8.0
8歳127.4+5.8127.1+6.0
9歳133.6+6.2133.1+6.0
10歳137.3+3.7138.5+5.4
11歳145.7+8.4146.8+8.3
12歳152.3+6.6150.8+4.0

これを見ると、1~2年かけて約10cm身長が伸びることが分かります。中でも、男女ともに4歳から5歳で7cm以上、10歳から11歳で8cm以上伸びます。女の子は6歳から7歳にかけてもグッと背が伸びるようです。この時期は、成長が早いので、1年ごとに傘が体にあっているか見直すといいでしょう。


2. 子どもの傘は「視界・視認・開閉」の安全性を重視

子ども用傘選び方3子ども用の傘の選び方の基本、「身長」をおさえたところで次に大切にしたいのが「安全性」です。大人の傘であれば、好きなデザインや機能性で選んでもかまいませんが、子どもの傘は違います。デザインを重視するのではなく、傘を持った子どもが安全かどうかを考えて傘を選んでください。

2‐1 しっかり前が見える視界良好なデザインをチョイス

傘を差すと、子どもの視界はとても狭くなります。特に、傘を持ちはじめたばかりの低年齢の子どもは、差し方が上手くありません。嬉しくて傘ばかり見てしまったり、顔を覆ってしまったりすることもあるでしょう。
傘を安定して差せるようになるまでは、傘の一部が透明な素材でできているものを選び視界を確保しましょう。
ただし、ビニール傘のような全くの透明な傘は子どもには不向きです。確かに目の前はひらけますが、車や他の歩行者から見つけにくくなります。

2‐2 車から見つけてもらいやすい目立つ色がベスト

背の小さな子どもは、運転席から見えづらい存在です。視界の悪い雨の日になると、なおさらです。車に気づいてもらえるような色やデザイン=視認性の高い傘が子どもの命を守ります。
原色の中でも、黄色、赤、オレンジ、濃いピンクなどのはっきりと明るい暖色がいいでしょう。 加えて、反射テープがついている傘であれば、夕方~夜にかけて薄暗くなったときでも安心です。

2‐3 開け閉めしやすく、先が丸い傘でケガの防止

最後に、傘の開閉についてです。傘には、ワンタッチで開くタイプのものと、手で押しあげるタイプがあります。
子どもが使っていて楽しいのは、ワンタッチで開く方かもしれません。しかし、使い方を間違えると危険です。たくさんの人がいるところなら、傘があたったり雨粒がかかったりする恐れがあります。このとき、傘の先が尖っていると周りの人にケガをさせてしまいます。車の近くなら、傘の先があたって車体を傷つけてしまうかもしれません。
特に傘に不慣れな低年齢の子どもは、押しあげるタイプで先の丸い傘がいいでしょう。
併せて、傘を開け閉めするときは周りを確認してゆっくり行うこと、傘の先を人や物に向けないことなど、傘の使いかたを子どもに伝えておきましょう。

2‐4 差してみるのが一番!子どもと一緒に傘を選びにいこう

選び方のポイントを押さえたら、ぜひ子どもと一緒に傘を買いにいきましょう。「持たせてみたら子どもには重かった」「子どもの力では開け閉めしづらかった」など、買った後に気になるところがでてくるかもしれません。
子どもが実際に差してみないと分からないこともあります。一緒に選んだ傘なら、きっと喜んで大切に使ってくれるのではないでしょうか。


3. 傘を傷める子どもがやりがちな4つの行動

子ども用傘選び方4子どものために選びぬいた傘ですが、使い方によってはすぐにダメになってしまうこともあります。子どもがやりがちな4つの行動が、デリケートな傘には大きな負担になっているのです。

3‐1 NG[1]傘を差しながらグルグル回す

きっと誰もが小さいころにやったことのある、この行為。実は、傘には良くありません。傘は中心の棒を軸にして、縦に開けたり閉じたりするように作られています。つまり、縦方向しか想定されていないのです。グルグルと回すことで、持ち手や留め金に想定外の遠心力がかかり、壊れる原因になってしまいます。
子どもはついついやってしまいがちですが、傘のためにもグルグル回すことはやめましょう。

3‐2 NG[2]ズルズルひきずったり、杖のように使ったりする

傘をたたんだまま持ち歩くとき、大人であれば手にかけていても問題ありませんが、子どもはそうはいきません。小さい子どもであればあるほど、ずっと浮かせて持ち歩くのは大変でしょう。ズルズル引きずったり、杖がわりに使ったりする気持ちも分からなくありません。
しかし、アスファルトで傘の先がすり減ると穴が開いて雨漏りしてきます。また、引きずっていた傘が何かの拍子に足にひっかかったり、溝にハマってしまったりすれば転んでケガをしてしまいます。杖のようにして体重をかけると、傘が曲がってしまうかもしれません。

3-3 NG[3]雨で生地が張りついているのに無理やり開く

雨で濡れ、張りついたままの生地を力まかせに開くのはNGです。余計な力が傘にかかってしまい、骨が折れることもあります。傘は開く前に、ウォーミングアップが必要です。しかし、子どもは生地が濡れているなんて気にしませんよね。
本来であれば、留め具を外して張りついた生地を1枚1枚はがします。その後、軽く全体をゆすってほぐし、ゆっくりと開くのが正しいやり方です。
なかなか大人でもきちんとやっている方は少ないのではないでしょうか?これを機に、子どもと一緒に正しい開き方をするように心がけましょう。

3-4 NG[4]バサバサと早く開閉させて水を切る

雨粒がついたままの傘は、子どもの遊び道具になりがちです。バサバサと素早く開閉させたり、傘を上下左右に振ったりして水切りするのは、子どもにとっておもしろいのでしょう。しかし、この行為も傘には大きな負担です。
傘の水切りは、傘の先が地面に当たらないように気をつけながら縦に数回軽く振る、もしくはゆっくりと開閉を繰り返すようにしましょう。


4. 子どもの傘を長持ちさせる3つのお手入れポイント

子ども用傘選び方5子どもの傘を買い替えのタイミングまでもたせるためには、正しい使い方の他にも、日々のお手入れが欠かせません。
いつも傘が受けとめてくれている雨水には、空気中の汚れが含まれています。お手入れせずに汚れたまま放っておけば、傘の寿命は縮まってしまいます。でも、傘のお手入れって何をすればいいのでしょうか?そこで、傘を長持ちさせるためのお手入れ方法を3つご紹介します。

4-1 使ったあとは陰干ししてサビと変色を防ぐ

傘を使ったあと、どうしていますか?濡れたまま巻いて、放置していませんか?しっかりと乾かさないと傘にカビが生えたり、金具が錆びたりしてしまいます。また、生地の変色や撥水性の低下にもつながります。
傘を使ったあとは、陰干ししてください。このとき、直射日光のもとで乾かすと生地を傷めてしまいます。必ず開いて、風通しのいい場所で陰干しにしましょう。十分に全体が乾いたところで、たたむようにしてください。

4-2 傘も丸洗いOK!汚れは中性洗剤でやさしく洗い流す

傘のお手入れで、なかなか知られていないのが「洗う」ことです。先程もお伝えしたように、雨水をうけた傘は意外に汚れています。また、外に置きっぱなしにしていると知らず知らずのうちに泥やほこりがついているものです。
月に1回程度は、傘の汚れを洗い流すようにしましょう。

【用意するもの】

  • おしゃれ着用中性洗剤
  • スポンジ
  • 洗剤を薄めるための容器

【手順】

  1. 中性洗剤を5~10倍に薄めます。
  2. 薄めた液をスポンジにふくませ、傘の表面をやさしくポンポンとなでるようにふきます。
  3. 清潔な水で泡を完全に洗い流します。
  4. 風通しのよい場所で陰干しし、乾いてからたたみます。 

4-3 ドライヤーで撥水性が復活!防水スプレーも◎

傘を使い続けていると、水をはじきにくくなってきますよね。撥水性があれば傘に汚れもつきにくくなるのですが、だいたい1年程度で撥水性は弱まるようです。
傘の撥水性をよみがえらせるには、ドライヤーを使うのが効果的です。防水スプレーよりも手軽にできるので一度試してみてください。

ドライヤーを使って撥水性を復活させる手順

  1. 洗った後の傘(乾いている傘の場合は表面を軽く湿らせる)
  2. ドライヤーを傘から約10cm離し、一か所30秒を目安に全体に温風をあてる
    ※近距離で熱を加え続けないように注意しましょう。

傘にフッ素樹脂が残っていれば、ドライヤーの熱で撥水性が復活するはずです。ドライヤー後でも水をはじかない場合は、防水スプレーをしましょう。

防水スプレーを使って撥水性を復活させる手順

  1. 風通しのいい場所を選び、マスクをする
  2. スプレー缶の表示に従い、乾いた傘の表面にスプレーをほどこす
    ※傘が濡れていると効果が弱まります
  3. 完全に乾いてから、2度目のスプレーをして乾かす

2回防水スプレーをすることで、撥水性が高まり新品のように水をはじいてくれますよ。

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5. まとめ

未就園児~小学生の時期はぐんぐんと身長が伸び、成長が著しいときです。少し前まで大きかったはずの洋服も、すぐにサイズアウトしてしまいますよね。それは、傘も同じです。

毎日のことではないので見落としがちですが、傘は子どもの成長にあわせて買い替えるものです。雨の日が楽しみになるようなお気に入りの傘を、子どもと一緒に見つけてみてくださいね。

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