迷っている人必見!自分に合った高齢者住宅を見つけるには

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超高齢社会を迎えた日本で、老後の人生をどのように過ごすかは、誰にとっても大きな関心事です。

「いまは元気だけれど将来が不安、住み替えも検討したい」、「高齢になった父母の住宅を探したい」、「のんびり快適に、安全・安心の中で暮らしたい」などと考えておられる方も多いでしょう。

ただ、はじめて高齢者住宅を探す時に、「何から始めて良いかわからない」という方も多いのではないでしょうか。新聞やテレビ、チラシを見ても様々な高齢者住宅の名前が並んでいて、いったいどこがどう違うのか良く分かりません。自分や家族にぴったり合うのはどのような住まいなのかと迷う人も多いでしょう。

そこで、高齢者住宅について、その種類や選ぶときのポイント、入居の流れなどを簡単に整理させていただきました。

1 高齢者住宅とは

高齢になると、今まで自分でできていたことができなくなったり、一人暮らしの場合、万が一のときに不安になります。高齢になっても、誰かのサポートを受けながら最後まで自分らしく生活を楽しむための選択肢として、高齢者住宅のニーズは年々高くなっています。

高齢者の住まいといっても施設系、住宅系等様々な種類があり、契約形態、ハードや料金、サービス内容が異なります。以下は高齢者住宅の代表的なものです。

【高齢者住宅の種類】

<施設系> <住宅系等>
特別養護老人ホーム 有料老人ホーム(介護付、住宅型、健康型)
介護老人保健施設 サービス付き高齢者向け住宅
介護療養型医療施設 グループホーム
ケアハウス  

それぞれの施設には、こんな特徴があります。

<施設系>

特別養護老人ホーム

自宅で自力での生活が難しい重度の要介護認定者(3以上)が対象の施設。

入居一時金が不要で、月々の利用料金も安く、機能訓練やレクリエーションが充実している施設が多い。安価な費用で賄えるため、施設によっては数百人の待機者がいる施設も珍しくありません。

介護老人保健施設

主に医療機関が併設・運営している場合が多く、医療のサポート体制が充実している。

病状は安定しているものの、退院後すぐに自宅へ戻るのは不安という場合に利用する施設。リハビリ中心で在宅復帰を目的としており、入所期間は3~6カ月程度と短期間となっています。

介護医療療養施設

医療機関が運営している施設で、急性期の治療後主に療養を行うための施設で、医療・看護に重点を置いたサービスが充実しています。

医療機関が運営しているため、医療ケアの体制が整っています。

ケアハウス

60歳以上の自立の方で、介護は不要ですが身体機能の低下や、独立して生活するには不安があり、家族による援助を受けるのが困難な人を対象とした施設です。

所得制限がありますが、負担額は、本人や扶養義務のある家族の世帯収入、介護度によって異なります。

<住宅系等>

有料老人ホーム

民間が運営している場合が多く、提供されるサービスは、見守りや食事・入浴・排泄・服薬や健康管理・掃除・洗濯・各種レクリエーション、医療処置まで様々なサービスが受けられます。

有料老人ホームは、介護付、住宅型、健康型の3種類あります。

サービス付き
高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者住まい法改正後に大きく普及した、概ね60歳以上の高齢者を対象とした高齢者住宅です。

基本的には賃貸借契約ですが、安否確認や健康相談も受けられます。その他支援サービスは運営事業者により異なり、介護サービスを受ける場合は外部の事業者と別途契約となります。

入居者の権利保護が強く、施設系よりも生活の自由度が比較的高いのが特徴です。

グループホーム

認知症を患った方が、専門知識を持ったスタッフの援助を受けながら1ユニット(9人)の少人数制で共同生活する施設です。

入居者の能力に応じて、スタッフと一緒に料理を作ったり、掃除をしたり、レクリエーションをしたり、できるだけ家庭に近い環境で生活を送ります。

2 高齢者住宅選びの確認ポイント

高齢者住宅を選ぶ理由は一人ひとり違います。入居者本人が、どのような生活を送りたいか、ご家族がどのような生活を希望するのかをまず最初にしっかりと明確にし、自分に合った高齢者住宅を選択する必要があります。

立地環境、設備、料金、サポート体制、提供するサービスなど、多種多様となっていますので、まずは情報収集を行い、それぞれの高齢者住宅の特徴を把握した上で候補を絞っていくことが大切です。以下は高齢者住宅選びに大切な確認ポイントです。

入居条件

ほとんどの場合、入居する際には審査があります。また入居条件もあり、高齢者住宅によって異なります。

年齢や健康面の状態、介護度のレベルなど、入居が可能となる条件を事前に確認することが重要です。また介護度が高くなった場合、認知症が進行した場合、医療の依存度が高くなった場合など入居した後に状況が変化した場合にどのような対応となるのかの確認も重要な確認ポイントとなります。

料金

入居費用は、毎月発生するもので非常に重要です。

内訳は、家賃(家賃相当額)、管理費、食費、水光熱費などで、日々生活していくために不可欠な費用です。またこれらに加え娯楽費、交際費などが必要で、介護サービスや医療サービスを受けている方は介護保険利用料、医療費が別途必要です。

統計では、年金と貯蓄により費用を賄っている場合が多いのですが、将来的に何年入居するか不透明な中、毎月の収入や資産を考慮して、問題なく支払いできるかどうかをよくチェックすることが重要です。

サポート体制

高齢者住宅に入居して、介護が必要となったときのことも考慮して、スタッフ数やサポート体制の確認も重要です。

一般的な目安として入居者3人に対して介護スタッフ1名という基準がありますが、昼間はもちろん、夜間の人員体制、看護師配置の有無、医療機関との連携内容、日常の健康管理、リハビリやレクリエーションの提供内容なども確認しましょう。

スタッフ

高齢者住宅での生活で重要なのが、そこで働くスタッフの質。良いスタッフがいるところは雰囲気が明るく入居者の笑顔も絶えません。
見学や体験入居時に、スタッフはしっかりとチェックしましょう。挨拶、表情、身だしなみ、言葉使い、スタッフ同士の会話など、端々にスタッフの本質が表れています。

良質なサービスを提供するためには、定期的な研修が欠かせません。きちっとした研修制度があるかどうか、また研修への参加率、スタッフ間の情報共有等ができているかどうかも遠慮なく聞いてみてください。

運営事業者

ニーズがさらに増加していく予測の中、法改正等で近年は高齢者住宅が急激に増加していますが、運営する事業者も様々です。

介護を専門とする事業者だけでなく、医療機関、不動産、建設、飲食、電器メーカー、損保会社等多種多様となっています。もちろんそれぞれ強みがあると思いますが、運営事業者の実績、評判、知名度、入居率、財務状況等を確認した上で、今後継続的且つ安定的に運営していくことが可能かどうかの判断が一番重要となります。

経営に行き詰って倒産するケースも最近では珍しくありませんので、見学時のヒアリングやインターネット等で公開しているデータを確認し、総合的に判断することが大切です。

食事

食事は、入居者にとって一番の楽しみであり生きがいとなります。いつまでも自分の口で美味しい食事が食べられることは非常に幸せなことです。

食事の内容や質に関しては特に気をつけて確認することが大切です。
どのような調理体制なのか、建物内の厨房で調理をしているのか、外部に委託して運んでくるのか、治療食や療養食の対応は大丈夫か、季節毎の行事に特別な食事はあるかどうかなど、見学時には実際に自分で食事を食べてみるのもよくわかります。

家族への対応

高齢者施設に入居した場合でも、ご家族は心配です。また頻繁に訪問し顔を合わせることでコミュニケーションも良好になります。

入居後のご家族への情報提供(頻度、内容)方法、訪問時間の制限の有無、訪問したときの別室の有無、ご家族が希望した場合、宿泊は可能かどうかなどご家族への対応状況も確認しましょう。

他の入居者

入居後楽しく快適な生活を送るためには、一緒に入居している人がどういう人達なのか気になります。見学時にどのような人(年齢、性別、介護度)が入居しているかなどもよく確認する必要があります。

お昼や夕食時など、食堂に集まる時間などに訪問すれば全体をよく把握できるかと思います。

3 入居までの流れ

 以下の高齢者住宅へ入居するまでの流れをみていきましょう。

1.【興味・関心】

一人での生活が不安になってきた

介護が必要になってきた

退院後の生活に不安がある

自宅での介護に限界が来た

    

2.【情報収集】

インターネットから

自治体の窓口に相談

ケアマネージャー・ソーシャルワーカーに相談

民間紹介会社から紹介

    

3.【評価】

運営事業者の評価

介護・医療サービス・運営体制の評価

建物・居室・共用部の評価

料金体制の評価

    

4.【候補の絞込み】

候補の絞込み

見学・体験入居への問い合わせ

    

5.【見学・体験入居】

実際に見学し、設備・サービス・スタッフを確認

体験入居

    

6.【契約・入居】

入居に関する契約締結⇒入居

4 高齢者の住まいの探し方

高齢者向け住宅を探す際には、以下のような方法があります。

◎インターネット

各自治体ホームページや民間の運営するポータルサイト、各高齢者住宅のホームページなど現在でかなり詳細な内容までインターネット上に公開しており情報収集することができます。

料金やサービス内容、サポート体制、食事の内容などの項目を比較検討してみましょう。また資料請求して詳細なパンフレットやガイドを取り寄せるのも良いでしょう。

◎自治体を利用する

各自治体の福祉課や介護保険課などの相談窓口や、地域包括支援センターなどに聞いてみましょう。各自治体では高齢者住宅の管理をしており、パンフレットなどを置いて相談者への対応を行っています。

どの高齢者住宅が自分にあっているか、専門家の意見を参考にするのは間違いない選択のために有効です。

◎ケアマネジャーやソーシャルワーカーに相談する

インターネットや電話帳などでケアマネージャーを探せます。また各自治体の窓口でもケアマネージャーを紹介してくれます。

病院に入院中の人や通院している人は、病院のソーシャルワーカーに気軽に相談してみてください。ケアマネージャーもソーシャルワーカーも地域の高齢者住宅の情報はたくさん持っていますので、より良いアドバイスをもらえると思います。

◎民間の紹介センターを利用する

都市部が中心ですが民間の高齢者住宅を紹介する機関があります。提携している高齢者住宅の中から、入居者の希望や状況に合う高齢者住宅を薦めてくれます。

興味がある場合、見学の手配や同行もしてくれます。

まとめ

快適な老後を過ごすためには、自分に合った高齢者住宅を選ぶことが不可欠です。

具体的には、体の状態、介護の必要性などを含め、自分の状態をしっかりと確認することが重要です。また、その中で街中に住みたい、自然の豊かな場所で住みたい、部屋の広さなどといった希望について考え、そこから何を優先するかを決めて、高齢者住宅を選択しましょう。

そして「百聞は一見にしかず」。入居を決める前には、料金、サービス体制、そこで働くスタッフ、事前にチェックすると同時に、実際の雰囲気を肌で感じるために見学に行きましょう。介護サービスや医療サービスは、入居時には必要なくてもその後に必要となる場合もありますので、提供可能なサービスの内容を把握しておきましょう。

当記事については、平成28年10月当時の制度を元に執筆しております。
実際に高齢者住宅を検討するときには、最新の制度を各施設からの提示内容やインターネット上の情報でご確認ください。
こちらのコラムも参考にしてください。 あなぶきの介護 お役立ちコラム

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